小説
梶龍雄 青春迷路ミステリコレクション
シリーズ内の平均評価:
(6)
発売2週間で、即重版した梶龍雄「龍神池の小さな死体」。梶龍雄のリリカル路線のミステリ作品を集めた別系統〈青春迷路ミステリコレクション〉が始動──傑作ミステリとしても特に名高い「リア王密室に死す」が第一弾!如才ないリアリストであるためリア王と渾名される三高生・伊場富三が下宿先の鍵のかかった倉の中で毒殺されていた。盗まれたのは、ノートと作文帳だった。嫌疑は同居者のボン・木津武志にかかるが、キレ者のカミソリ・紙谷達弘ら級友たちは無実を信じ、ボンを救うべく密室殺人の謎に立ち向かった。終戦直後、焼け残った・・・
便利な購入方法
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今度はどこに連れて行かれるんだ?
絶好調カジタツ・マジックがまたもあなたを翻弄する。
ゲーテ『若きウェルテルの悩み』の影響で、憂鬱青年の自殺がブーム化した昭和九年。
旧制二高生の金谷青年は、同書を愛読していた友人・堀分の不審な自殺の真相を追う。
時期を同じくして、彼の下宿先、大平博士邸から貴重な化石が盗まれ、“東北反戦同盟”を名乗る謎の組織から身代金要求が……。
巧妙な伏線トラップ+爽やかな青春小説の妙味。著者が心血を注いだ〈旧制高校シリーズ〉第二弾。(解説 楠谷 佑)
トクマの特選!
カバー・口絵イラスト やまがみ彩
〈目次〉
プロローグ
〝睡りぐすりをのみし友〟
〝日は翳るよ〟
〝探偵は玻璃の衣裳を〟
〝どこから犯人は逃走した?〟
〝流れてやまぬ〟
〝泣きても慕う......〟
インターミッション
〝柔和にして暴虐〟
エピローグ
解説 楠谷 佑 -
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発売2週間で、即重版した梶龍雄「龍神池の小さな死体」。
梶龍雄のリリカル路線のミステリ作品を集めた別系統〈青春迷路ミステリコレクション〉が始動──傑作ミステリとしても特に名高い「リア王密室に死す」が第一弾!
如才ないリアリストであるためリア王と渾名される三高生・伊場富三が下宿先の鍵のかかった倉の中で毒殺されていた。
盗まれたのは、ノートと作文帳だった。
嫌疑は同居者のボン・木津武志にかかるが、キレ者のカミソリ・紙谷達弘ら級友たちは無実を信じ、ボンを救うべく密室殺人の謎に立ち向かった。
終戦直後、焼け残った古都京都を舞台に、個性豊かな旧制最後の三高生たちが繰り広げる本格長篇。
「本格ミステリの中に、人間を生き生きと描きたい。それが私の変わらぬ願望だ」という言葉を遺した梶龍雄だが、
著者の作品の中でも特にリリカルな心情を掬い取った旧制高校シリーズ作品となっている。 -
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