天安門ファイル 極秘記録から読み解く日本外交の「失敗」
城山英巳(著)
/中央公論新社
作品情報
1989年6月4日―。強権独裁「習近平中国」のルーツはここにある。日本の外交官たちはその日、「人民の流血」をいとわない中国共産党の本質を見抜くべきだった。「今孤立させると排外的になる。いずれ民主化する」。計3・6兆円の援助を注ぎ込んだ日本政府は皮肉にも中国を排外的な「モンスター」に変えてしまった。
建国以来最大の危機だった天安門事件を通じて「強国」となった中国。その背景には、中国共産党と裏で手を握る米国、実利優先の欧州、常に米中の「呪縛」から逃れられない日本の存在があった。ウクライナ戦争・台湾有事で中国はどう動くか。その答えは、33年前の極秘記録にある。日本はどうすべきか。歴史の教訓を読み解く。
日中国交正常化50年の節目に一石を投じる渾身のドキュメント。
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商品情報
- 著者
- 城山英巳
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 中央公論新社
- 書籍発売日
- 2022.07.10
- Reader Store発売日
- 2022.07.07
- ファイルサイズ
- 2.3MB
- ページ数
- 392ページ
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この作品のレビュー
平均 2.5 (3件のレビュー)
-
事件から33年を経て公開された「天安門事件外交ファイル」からは、現在に通じる日本外交の「失敗」の本質が浮かびあがった!
投稿日:2022.07.14
外交とは歴史を相手にする仕事であると実感。
天安門は日本の対中姿勢、外交の誤りの始まりだったのだろうか。題名から明らかなとおり、筆者は「失敗」と位置付ける。しかし結論ありきな筆の進め方と思わざるをえ…ない箇所も多い。
確かにコミットメント政策は失敗にきしたのかもしれない。しかしそれは日本単独の失敗だったのか。また、他に何ができたのか?ずっと対中強硬で制裁をし続けることが正解だったのか?中国で経済的利益を得たのも事実ではなかったのか。日本だけが、対中ハードな道を一人歩み続けることが、果たして現実的にとりうる政策だったと言えるのか?
弱い中国は脅威。ギャングアップしても中国を追いやるだけ。今回の中国の行動は遺憾なるも、我が国にとり、中国の理想像を考え、諦めずに突き放さずに、それに近づけるよう寄り添って諭すというアプローチや、栗山ペーパーのとく「大局」は、今から見れば失敗に期したのは明らか、という姿勢で検証されてしまうのは不公平だと思う。そもそも政界、財界、世論にも戦争の負い目があった。そうした文脈を全く踏まえないで、媚中外交と批判するのはフェアではないだろう。
米国が頭ごなしに中国にアプローチしていたこと、それが判明したことで、却って日本の対中外交の自由度が増すというのは、国交正常化の際にも見られた既視感ある風景という指摘は面白かった。
しかし本当に欧米よりも日本の方が中国に通じているという指摘は事実だと思う。彼らの方が常に正解をいっているかと言われれば、それは違うと思う。
面白い読み物ではあったが、アンフェアと思う点が多々あり疑問無しとしない。続きを読む投稿日:2024.01.17
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