歴史とは靴である
磯田道史(著)
/講談社文庫
作品情報
「日本」は着ぐるみがつくった国? 元号はこうして決まる。ニセモノはなぜ生まれるのか──。
古都鎌倉の高校生を前にイソダ先生が行った特別講義。
「歴史は好きか嫌いかの嗜好品ではなく、安全に世のなかを歩くためのむしろ実用品である」
という目からウロコな歴史の見方が反響を呼び、さらなる対話を生んだ。
「ブタやトイレに歴史はあるか」
「カミ・クニ・カネの『3K』」
「『いまだから言える』ということ」
「おめでたいときも、災害のときも」
「教養とはムダの別名である」
「歴史は実験できない。ただし、ある程度の法則性はある」
こんな授業を受けてみたかった。
図書館の本を読み尽くした! 筋金入りの学者が語る「歴史」とは。
「ビリギャル」こと小林さやかさんをはじめとする2対談を、文庫化にあたり新規収録。
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商品情報
- シリーズ
- 歴史とは靴である
- 著者
- 磯田道史
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社文庫
- 書籍発売日
- 2022.04.15
- Reader Store発売日
- 2022.04.15
- ファイルサイズ
- 5.5MB
- ページ数
- 192ページ
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この作品のレビュー
平均 3.8 (8件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
司馬遼太郎:歴史とは、いろんな人の人生の集合体である。こんな人生で行った人がいる。あんな人生を送った人もいる。それを集めた集合体が歴史になる
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歴史とは、その人にとっての過去のリファレンスであって、別に教科書や偉人・有名人の歴史に限ってものではないのです
短期的には、新技術が社会にひろがると、たいていは貧富の差が広がっています。これが歴史の教訓です投稿日:2022.12.25
【概略】
鎌倉女学院高等学校の生徒さんを前に、歴史についての楽しみ方を語る。著者の言う「歴史とは靴である」とは、どういった意味なのか?歴史とは、事柄を一つ一つ覚えていくことを指すのか?史実の確認と、…偽物を見抜くこと、そして偽物が発生したその裏側にまで思いを馳せること、本書を通じて、一般人が持つ「歴史」という言葉が、変わる。
2022年11月30日 読了
【書評】
「あぁ・・・この本を『面白い』と感じる人と、友達になりたい」と思ってしまった。同時に「磯田さんって、こんなに面白い人だったのか!」という再認識も。「英雄たちの選択」で拝見してて、興味があって。でも、著書を手に取ったのははじめてで。「磯田道史という人間をやっている」って、凄く共感!(もちろん、知識や教養、見識の深さ広さなど、足元に及ばないけれど)目の前にある「平面」だけで損得勘定(その事柄を知っておくべきかどうか)しちゃうことに対する嫌悪感がある自分にとっては、とてつもなく救われた気分になった。あ、でも・・・いわゆる世間一般の「普通の人」という物差しをあてると、評価は変わるかもだけど。でもそれは、ある意味、現代の方向性を既に具現化しているといっても、過言ではない。と同時に、「物事は、インスタントには成る(これこそ「なる」じゃなくて「成る」だ!)ことはないんだよ」という厳しい現実も、見せつけてくれてる。
そうなんだよね、「歴史」って、年号や人物、出来事だけで成り立っていないし、些細な事柄、そういったところからも歴史は紐解くことができる訳で。自分の興味あるものから裾野を広げていくということ、そして、その興味あるもので大成したいならば、歴史ってどんどん吸収していった方がいい、ということをわからせてくれる安心させてくれる。そしてそれは、皆で一緒に同じものを学ぼうという義務教育の限界を意味してる。これをマスで行う義務教育に落とし込む(着地点を探る)のって、大変だなぁ。
この本は、歴史上の何かの特定の事柄について深く学ぶ本ではなく、もう一つ抽象化されたものと、聴き手である生徒さん達の具体化されている心の琴線を、うまく結ぼうとするためにある本としてできあがったのだと思う。たとえば自分も含めて、毎日何かに追いかけられたり追い詰められたりした時に、または自分がちょっと「違うなぁ」なんて思ったことに取り組まないといけないような時に、どういったマインドチェンジをすればよいか?というヒントが散りばめられている気がする。無駄なものは何もない、というよりも、無駄なものの蓄積が教養であるのだということ、教えてくれる。
本書内で磯田さんが引用した内田百閒の言葉(多少、磯田さんがアレンジしてるみたいだけど)が響いたよ。「1回覚えて忘れた状態を教養という、最初から触れたことがない人間とでは雲泥のちがい」というもの。ここだけでも、この本を読んでよかったと思える。
久々に「人生のバイブル10冊 和書編」の入れ替えかな。続きを読む投稿日:2022.11.30
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