もう別れてもいいですか
垣谷美雨(著)
/中央公論新社
作品情報
離婚したい。でも、お金がない――
『老後の資金がありません』の著者が女を奴隷扱いする男たちとの決別を描く、ベテラン主婦のハッピー離婚戦線。
決断は、幸福のはじまり! 50代、女の再出発を描いた傑作長篇。
夫は暴力も振るわないし、今のところは浮気も新たなキャッシングも発覚していない。そんな状態で離婚したいと思うなんて、世間の常識から外れているのではないかと思い、ずっと苛まれてきたのだが、今まさにその迷いが吹っ切れた思いだった。
だって、一緒にいるだけで息がちゃんと吸えなくなる。
(本文より)
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商品情報
- シリーズ
- もう別れてもいいですか
- 著者
- 垣谷美雨
- 出版社
- 中央公論新社
- 書籍発売日
- 2022.01.10
- Reader Store発売日
- 2022.01.07
- ファイルサイズ
- 0.8MB
- ページ数
- 304ページ
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この作品のレビュー
平均 3.8 (184件のレビュー)
-
今日は、52ヘルツのクジラたち の映画を旦那と一緒に見に行ってきた。
明日映画行く?
と訊いたら、何の映画?とも訊かずに、「いいよ」と返事があった(^^)
長女が一歳の時、旦那の海外赴任が決ま…った。私は正社員だったのだが、旦那は単身赴任で海外に赴き、長女と私は日本に残り、私はほぼ1人で長女を育てた。私は正社員のまま会社に勤め続けた。
海外赴任から三年で帰った時、長男も生まれていたが、旦那は一切の家事をやらなかった。
せめてお皿洗いだけでも、、、
と思ったのだが、
「俺は家に休みに帰ってるんだよ!!o(`ω´ )o」
逆ギレされた。
もう全ての期待を捨てよう。
旦那に期待なんかしない。居ないものとしよう。
そう思った。
そこからは全く旦那に期待はしなかった。
子供2人の世話も、ご飯作るのも、お掃除するのも、ゴミを捨てるのも全て1人でやった。
会社での自分の資格も、高卒女子ではありえないほど上がっていった。
1人でも十分生きていける。
そんな自信もあったから、何もかもやっても余裕があった(笑)
旦那が2度目の海外赴任が決まった。
また三年ほどして、コロナで帰ってきた。
その頃から旦那がガラリと変わった。
何があったのかは知らないが、家事を積極的に手伝うようになったのだ(笑)
今は洗濯物は全て旦那が自らやっている。干すのも畳むのも。
たまにご飯も一品作ってくれてあることもある。
お掃除をしてくれているときもある。
何があったんだろうか??(笑)
ま、そんな境遇だった私なので、この本は甚く共感できる部分が多かった。
鬼婆だとか意地悪ばあさんなどという言葉があるが、鬼爺や意地悪じいさんという言葉はない。それがなぜなのか、最近はよくわかる。虐げられている側だけが鬼になっていく。同じ人間なのに、下女のように軽く扱われる毎日の中で、真っ直ぐな心を保つことなど不可能だ。
夫は風邪をひいて熱が出ると、重病人のように大騒ぎする。そして妻が仕事を休んで看病するのが当然だと思っている。だが、こちらが体調を崩すと、途端に機嫌が悪くなるのが常だった。
例えば、ダンナはあのとき人前で自分を馬鹿にしたとか、自分より舅姑を優先したとか。そういったひとつひとつの出来事は、男からしたら些細なことに感じるかもしれないけど、屈辱感が積もりに積もっていくのよ。そういうのって時間が経っても忘れたりできない。いわば永久不滅ポイントよ。
全部わかる。
あの時何をしてくれなかったのか?
一番助けて欲しい時に何も助けてくれなかったこと。全て忘れることが出来ずにいる。
最近うちの旦那は60歳で会社を辞めると言っている。あと2年だ。
私は旦那と8歳歳の差があるから、まだ10年は勤めることになる。
「専業主夫でもやるの?」
と訊いたら、
「うん、そうするかな」
と。
「だったら、毎日夕飯は4品拵えてね。味噌汁や、カレーやシチューは一品に含まないから。
あ、これ、私があなたに言われたことだから。
私ずっとそれ、今まで守ってきたから(笑)」
さて、私たち夫婦の行方はどうなるんでしょうね(*^^*)続きを読む投稿日:2024.03.03
これまたインパクトあるタイトル!
垣谷ワールドを堪能しました。
何となく予想はしてたけど夫のモラハラっぷりが酷かった…。本当によく今まで耐えてきたなと思う。
フィクションだけど実際にあることだと思うし…、作中の描写が現実だと思うと心底ゾッとする。
描かれているのは男尊女卑の古い価値観のまま妻を見下す夫。そんな夫と数十年も人生を共にし、還暦を前に苦悩する主婦。
まるで家政婦か奴隷のような扱いを受け、日々イライラどころではすまない鬱屈を抱える主人公は、新たな一歩を踏み出せるのか?
モラハラ夫の他、田舎のしがらみも色々面倒くさくて、私にはまず無理。
夫の発言や振る舞いに引きまくりながら読み進めました。
ラストをすっきり上手くまとめるのは、サスガ垣谷さんだなと思う。
本作を読んで、他作品「七十歳死亡法案可決 」や朱野帰子さん「対岸の家事」が思い浮かびました。
『離婚は自分にとって不幸を意味するものではなく、再生させてくれるもの』
続きを読む投稿日:2024.04.12
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