小説
ぶらり平蔵 決定版
シリーズ内の平均評価:
(11)
「ぶらり平蔵」こと神谷平蔵。風の吹くまま気の向くまま、ぶらりどろんと行方をくらます。長屋住まいの町医者だが、じつは鐘捲流免許皆伝の剣客。病いも治すが人も斬る。悪には強いがなさけにもろい。磐根藩乗っ取りの陰謀に、藩とは切れたつもりだった平蔵が動いた。立ちはだかるは、奸智にたけた邪剣の使い手。数奇な運命にみちびかれて出会った女たちの思いに押され、難敵に立ち向かう平蔵。融通無碍の境地を神髄とし、抜く手も見せぬ無双の秘剣は、はたして磐根藩乗っ取りの陰謀を暴き出せるか!?時代エンターテインメントの名手が描・・・
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浅草花川戸町の両替商[湊屋]から四千両の金が奪われ、二人の娘が攫【さら】われた。
賊は西国を荒らし回ってきた希代の盗賊・漣【さざなみ】権兵衛一味。攫われたのは主人の娘・千代と女中のおみさだった。しかも、おみさは平蔵の患者。北町同心・斧田晋吾から事件を聞いた平蔵はおみさの安否を憂うが、自分は一介の町医者の身。いかんともしがたい事態に歯噛みするばかりだった。
だが、そこに現れたのは徒目付組頭の味村武兵衛。味村は盗賊捕縛の助太刀を平蔵に依頼する。そして、それは将軍吉宗直々の命だった。
品川沖に停泊する千石船に娘たちが囚われていることを察知した平蔵たち。伝八郎、女忍のおもん、黒鍬組・火盗改総出の決戦の行方は?
大人気痛快時代シリーズ、ついに完結! -
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将軍吉宗を亡き者にせよ――。公儀徒目付の味村武兵衛から神谷平蔵にもたらされた尾張藩の陰謀。数年前、当時紀州藩主だった吉宗を芝伊皿子坂で襲った事件の黒幕・諸岡湛庵が、ふたたび将軍の命をねらって動き出したのだという。
味村の要請によって吉宗の陰守(身辺警護)を請け負うことになった平蔵と剣友の矢部伝八郎、笹倉新八。だがその矢先、平蔵は十数人もの刺客集団の襲撃を受け、間一髪切り抜けたものの、深手を負ってしまう。
敵は伊皿子坂の意趣を晴らすとともに、吉宗暗殺の邪魔立てを退けるべく、平蔵たちを始末する肚らしかった。
襲い来る尾張柳生流介者剣法の必殺剣!平蔵たちは吉宗を守ることができるのか!? -
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平蔵の住まいの隣に、山本仁斎と名乗る易者が越してきた。仕えた藩を隠居して越後から江戸に出てきたという仁斎は碁好き。暇をもてあましていた平蔵は、碁敵として仁斎と対局する仲になった。
そのころ巷では、大店だけを狙って大金を奪う盗賊一味の噂でもちきりだった。上方を跳梁していた大盗賊・雲霧仁左衛門がいよいよ江戸にやってきたというのだ。大坂奉行所も捕らえることができなかった一味は、町方や火盗改の探索をよそに次々と大店を襲いはじめる。
そんななか、盗賊を恐れた浅草の両替商[武蔵屋]に頼まれ、伝八郎らと店の用心棒を請け負うことになった平蔵。だが、ついに平蔵の前に現れた雲霧仁左衛門は、平蔵のよく知る人物だった! -
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神谷平蔵が下目黒村の名医・竹井筍庵に弟子入りしてふた月。そろそろ浅草に帰ろうかと思い始めた矢先、平蔵が出遭ったのは刈谷惣助という笹岡藩の脱藩浪人だった。
惣助は不貞をはたらいた妻を密通相手ともども成敗し、藩を出奔してきたという。しかも、その相手は城代家老の縁者だったため、惣助には藩をあげての討手がかかっていた。
討手の目を避けるため虚無僧に化け、江戸に戻った平蔵の後を追った惣助。だが、再会した二人を待ち受けていたのは、刺客集団の嵐のような襲撃だった。
かろうじて撃退した平蔵と惣助を狙うさらなる剣客の群れ。闇の世界の元締め・播磨屋に差配された最大の難敵たちとの激闘の行方は?
怒濤の剣戟が連続する、シリーズ〈決定版〉17弾。 -
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平蔵の子を宿し、つつがなく産むことによって、平蔵と駿河台の実家の仲を取り持とうとしていた妻の篠。だが流産という不幸に見舞われた篠は、それがもとで不帰の客となってしまう。
ふたたび妻を失い、兄・忠利とも訣別。医者として、また剣客としても行く末の見えない日々を送る平蔵だったが、剣士の宿命は、またしても平蔵を修羅の道へといざなった。
下目黒村で若い百姓娘を拐かしから救ったのをきっかけに、直参旗本の子弟が徒党を組む朱鞘組を敵に回すことになった平蔵。襲いくる剣鬼を迎え撃つ平蔵は、迷いを断ち切っておのれの道を突き進むことができるのか!?
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身重の篠が里帰りしたため、浅草東本願寺裏の自宅でひとり暮らしになってしまった神谷平蔵。
久しぶりの独り身を満喫できるかと思いきや、おりからの長雨に体調をくずした蛇骨長屋の住人たちの診療に追われ、羽根をのばすこともままならない日々だった。
だが、つかのまの平穏は、またしても平蔵をねらう剣客に破られる。夜道、突如襲ってきた鬼牡丹の紋の剣士と刃を交え、平蔵は深傷を負ってしまったのだ。
相手は昨年、平蔵が深川十万坪で斃した水無月藩士・鉢谷甚之介の義弟・真柄源之丞だった。
傷を癒し、ふたたび源之丞と相まみえる平蔵。不条理な闇路に翻弄される剣士を何が待つ?
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盗賊の付け火によって千駄木の家を焼け出されてしまった神谷平蔵と妻の篠。ようやく浅草東本願寺裏に[医師]の看板を掲げたものの、相も変わらず閑古鳥が啼く日々だった。
そんなある夜、平蔵は数人の侍に襲われていた若い浪人を助ける。傷を負った浪人は成宮圭之助という元水無月藩の郷方廻り。藩主の漁色の餌食になりかけた許婚とともに脱藩し、江戸に逃げてきたのだという。
襲った相手は上意討ちを命じられた藩の討っ手だった。さらなる刺客を送り込み、平蔵をも狙う水無月藩。
平蔵は茨の道を選んだ若い男女を守るべく敵に挑むが、その戦いの行く手には非情な定めが待ち受けていた…。
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平蔵の甥・忠之に突如縁談がもちあがった。相手は老中の遠縁で家格も釣り合う申し分のない話だったが、当の忠之は頑に拒むばかり。
不審に思った嫂の幾乃に頼まれて平蔵が探りを入れると、忠之は菊坂町の柔術道場で代稽古を務める女武道・織絵に恋着しているらしい。
忠之も通っているという起倒流の道場主は峪田弥平治。道場を覗きにいった平蔵は、そこで出会った峪田の人柄にすっかり惹かれてしまう。
意気投合して酒を酌み交わした帰り道、悪党どもに攫われかけていた若い女を救った平蔵たち。
だが取り逃がした連中が、かつて平蔵が皆殺しにした猪口仲蔵の兄弟分だったことから、事態は思わぬ方向に…。
平蔵を狙い、剣鬼を差し向ける鬼火の吉兵衛の真の目論見とは?
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新たな妻・篠を娶り、団子坂に医者の看板を出した神谷平蔵。そこそこ繁盛しているが、患者は貧乏人がほとんどで治療代もツケばかり。平蔵は火の車の台所にぼやくばかりの日々だった。
そんなある日、根津権現に薬草摘みに出かけた平蔵は、若い娘が三人の狼藉者に襲われているところに遭遇した。間一髪、娘を救うものの、平蔵は一人の浪人と刃を交えた際に掠り傷を負ってしまう。
おりもおり、市中では若い娘の拐しが横行。根津権現の浪人はその一味らしい。鐘捲流の剣客・平蔵と互角の腕をもつ男の正体は?
一味の隠れ家を突き止めた平蔵らは敵地・国府台に乗り込むが…。
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江戸川橋近くの河原で、若い侍の斬殺屍体が発見された。現場には女の足跡と上物の鼈甲の櫛が残されていたが、その姿は消え失せていた。
そんな最中、神谷平蔵のもとに往診の依頼が持ち込まれる。患者は背中を斬られ大怪我を負った若い女。武家屋敷の内女中で、江戸川橋の現場から逃げ出したところを助けられたものだった。
はからずも事件に関わりを持ってしまい、ことの背後に三河譜代の大身旗本のお家騒動がからんでいることを知った平蔵。
だが、そんな平蔵の前に旗本家重鎮一派が立ち塞がる。敵は馬庭念流の剣客。
その極意の技〈脱〉に無心の剣で立ち向かう平蔵に勝機はあるのか!?超人気時代エンターテインメントシリーズの〈決定版〉隔月刊行中! -
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次期将軍と目される吉宗の警護を請け負い、伊皿子坂の死闘で次期将軍候補を無事守った神谷平蔵。
だが、天下の権力争いに足を踏み入れた平蔵を、尾張藩は黙許しなかった。
平蔵を倒すべく、尾張が国元から呼び寄せたのは、刺客集団鴉組と異端の剣客柘植杏平。
柘植は「石割ノ剣」なる異形の剣を遣う剣士だという。
だが、鴉組との戦いの中、平蔵が柘植杏平と偶然出会ったことから事態は動き始める。
敵味方と知らずに邂逅した二人の剣客が、それぞれの宿命に導かれて進む道とは?
果たして「石割ノ剣」と「風花ノ剣」の対決はなるのか?
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御定法破りの咎によって、江戸払いとなっていた神谷平蔵。
公義目付である兄・忠利の許しを得て久方ぶりに江戸へと舞い戻ってきた平蔵は、九十九の郷士の娘・波津を新妻として伴っていた。
神田竪大工町の棟割り長屋に住むことになった平蔵たちだったが、その矢先、大火に襲われ焼け出されてしまう。
波乱の幕開きとなった新婚暮らしに途方に暮れる平蔵。だがそんな平蔵に、忠利はある人物の「陰守」を申しつけた。
焼け出されの平蔵は、破格の手当を示されてやむなく大役を引き受けるが、その警護の相手とは次期将軍と目される御三家の大物だった……。
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