PTA再活用論 悩ましき現実を超えて
川端裕人(著)
/中公新書ラクレ
作品情報
もはや機能を失ったかに思えるPTAだが、父母と学校をむすぶただ一つの公的な機関として、いまなお存在しつづけているという事実は変わらない。それはどういう現状なのか、どう変わってゆかなければならないのか。公教育の一断面を示すノンフィクション。
はじめに…今、なぜPTAなのか
序章 「PTAことはじめ」
第1章 「PTA…この素晴らしきもの」
① PTAってどんな組織なのだろう?
② 基本は学級PTA
③ PTA広報は風通しをよくする
④ 王道の今昔
⑤ P連はボトムアップの組織
第2章 「PTA…この悩ましきもの」
① 166日 403時間の現実
② 役員選びはどんどんきつくなる
③ 校長とPTAはどんな関係?
④ P連役員は人柱?
第3章 「どんなPTAをめざすのか」
① PTA史をひもとこう
② 自分の意志で入会する、これが当たり前だ!
③ ゆるやかで自由な求心力を!
④ 今、PTAは変わり始めているのか
⑤ 先駆者の話を聞く
⑥ カワバタ私案を発表します
終章 「和田中PTA事件から見えてきたこと」
あとがきにかえて…今、力を捨てる勇気を
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- PTA再活用論 悩ましき現実を超えて
- 著者
- 川端裕人
- 出版社
- 中央公論新社
- 掲載誌・レーベル
- 中公新書ラクレ
- 書籍発売日
- 2008.10.10
- Reader Store発売日
- 2021.09.24
- ファイルサイズ
- 2.5MB
- ページ数
- 240ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.0 (10件のレビュー)
-
自分自身の子どもが小学生である僕にとって、PTAというのは近くて遠い存在である。
何やらいろいろと活動しているようであるが、全貌はさっぱり見えてこない。
でも、「学校を軸とした地域再生」を今年のテーマ…に据えた以上、PTAについてできるだけ多くのことを知りたい。そんな思いで選んだ一冊だ。
読み終わった時は、何と言うか、消化不良を起こしたような妙な気持ちになった。
いや、本書の内容がつまらなくて消化不良だったわけではなく、当事者としてPTAの実態を垣間見たことで、これからの自分自身の成り行きを想像してしまい、お腹がモヤモヤした気分になったのだ。
思考停止の前例踏襲と、日本人にはお馴染の同調圧力にまみれた世界がそこにはあった。
もちろん本書では、単にそのような状況を暴露して非難することで終わっているわけではない。
最後に「カワバタ私案」ということで、よりよいPTAを構築するアイデアの一つを紹介している。
その章で、ある保護者組織が規定している、四か条を紹介してある。
・会員世帯か否かを問わずすべての園児のための活動。「何かしてもらう」ではなく「何かをする」姿勢を大切にする。
・楽しくない活動は、長続きしない。楽しいと思うことをやり、楽しくないことは、さっさとやめる。ただ、楽しくする努力は必要。
・できる人ができる範囲での活動。会員は皆それぞれの都合の中で、活動に参加する。「できない」「やらない」ことを非難することなく、「やってくれた」ことに感謝の気持ちを持ちたい。
・誰も何も強制されない。参加したいところに、参加したい人が参加する。参加したい企画がないと思う人は、ぜひ自分で企画を!いつも来る人も、たまにしか来られない人も、同じように笑顔で迎え入れるような雰囲気を大切にする。
素晴らしい。
是非、一票を投じたい。
著者の川端氏は、現在、日経ビジネスオンラインで「ゆるゆるで回す『明日の学校』体験記」というコラムを書いていて、ニュージーランドのPTAとも言うべき「学校理事会」という組織について紹介している。
その中で、理事会メンバーに求められる資質として、
・チームワークができる人
・コモンセンス
・コミュニケーション
・学校や子どもたちに関心を持っていること
・情熱
・ビジョン、戦略的思考
・説得力
・建設的な批判力
を挙げている。
逆に、絶対に避けねばならない資質として、
・権力志向
・攻撃的
・不寛容
の三つがあるそうだ。
これらの資質を揃えているとなると、いくら素人とは言え、その辺のオジチャンやオバチャンには荷が重いような気もする。
各方面でバリバリ働いている、専門職の人たちにこそメンバーに参加してもらいたいところだろう。実際、ニュージーランドの学校理事会にはそういう素材がゴロゴロしているらしい。
とかく、「残業代カット」などと言う瑣末なテーマで語られるワークライフバランスであるが、こういう文脈で理解することこそが本筋だろうと、改めて感じた。続きを読む投稿日:2010.10.02
このレビューはネタバレを含みます
PTA執行部を引き受けることになり、全体像が知りたくて読んでみました。
レビューの続きを読む
いろんな角度・立場からの意見、あり方、不満など、具体的に書かれていて、イメージトレーニングとして、とても参考になりました。
時々…読み返し、役割や目的を見失わず、乗り切りたいと思います。続きを読む投稿日:2015.04.17
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。