【フルカラー・固定レイアウト版】福島第一原発事故の「真実」
NHKメルトダウン取材班(著)
/講談社
作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
貴重な写真と図版をフルカラーで完全収録。書籍と同じレイアウトのFIX版。
東日本壊滅はなぜ免れたのか? 取材期間10年、1500人以上の関係者取材で浮かび上がった衝撃的な事故の真相。
他の追随を許さない圧倒的な情報量と貴重な写真資料を収録した、第一級のノンフィクションがついに刊行。736ページの完全保存版
思いも寄らない真相が次々明らかに
真相1 吉田所長の英断「海水注入」はほとんど原子炉に届かなかった
真相2 1号機で唯一残された冷却装置は40年間にわたり「封印」されてきた
真相3 原子炉を救う減圧装置には、高温高圧になると動作しにくくなる弱点があった
真相4 2号機の消防注水の失敗が皮肉にもメルトダウンの進行を遅らせて「最悪の事態」を防いだ
真相5 巨大な津波に備えて、津波対策に着手していた原発があった
東日本壊滅が避けられたのは偶然の産物だった!?
極限の危機。核の暴走を食い止めようと、吉田所長らは、爆発や被ばくの恐怖と闘いながら決死の覚悟で現場にとどまり、知恵を絞り出して、原子炉に水を入れ続けた。幸いにして、格納容器の爆発は免れた。当時の政府のシミュレーションでは、最悪の場合、福島第一原発の半径170キロ圏内がチェルノブイリ事故の強制移住基準に達し、半径250キロ圏内が、住民が移住を希望した場合には認めるべき汚染地域になるとされた。半径250キロとは、北は岩手県盛岡市、南は横浜市に至る。東京を含む東日本3000万人が退避を強いられ、これらの地域が自然放射線レベルに戻るには、数十年かかると予測されていた。
10年にわたる取材で、この最悪シナリオが回避されたのは、消防注水の失敗や格納容器のつなぎ目の隙間から圧が抜けたりといった幾つかの偶然が重なった公算が強い。この事故では、当初考えられていた事故像が新たに発見された事実や知見によって、どんでん返しのように変わった例は枚挙に暇がない。この極限の危機において、人間は核を制御できていなかった。それが「真実」である。
*本書には、デバイスの画面サイズや文字サイズの変更などに合わせて、テキストやレイアウトが流動的に表示されるリフロー版もございます。
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商品情報
- 著者
- NHKメルトダウン取材班
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 講談社
- 書籍発売日
- 2021.03.01
- Reader Store発売日
- 2021.03.03
- ファイルサイズ
- 593.8MB
- ページ数
- 736ページ
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文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
この作品のレビュー
平均 5.0 (10件のレビュー)
-
いま読んでも胃がきりきりする。事故当時に対応にあたった方々がどのような状況で、どんな判断をして、なにができたのか、あるいはできなかったのか。著者の方々の綿密で根気強い取材により、詳細に知ることができた…。
想像の100倍くらい(もっとか)過酷な状況だったことがわかる。次々に降りかかる難題と、見えてきた光が一瞬にして消されてしまう絶望と。そんななか、できることをよくもあんなに柔軟に考えて即時実施し、やり切ったと思う。エンジニアとして尊敬する。
たしかに、いま考えればもっと気づけて、もっと被害は少なくできたかもしれないが、あの環境と起こりうる被害の程度の重圧を考えれば、私は責めることはできない。
純粋な「知りたい」という欲求を満たすことができた。
もう一つは、事故対応における体制・設備について多くのことを学んだ。指揮系統の整理、TV会議の功罪、収束の見通しに合わせた人的リソースの最適な配置。とくに、現場への影響を考えた発言が重要。私の仕事は人の命はかかっていないが、それでもヒリヒリするような場面は想定されるので、参考にしたい。
さらに、言葉は適切でないが(他に見つからないので)技術的な好奇心を満たす内容でもあった。
SR弁が開かなかった原因、2号機で燃料があのようになっていた(内容は読んで。)思わぬ要因。東電や調査委員会も把握していないことを、取材班は技術者から知見を引き出すことで、明らかにしつつある。専門知識もあるわけではないのによく引き出せたと思う。
構造的には、電子回路のような手で扱えないという意味でのブラックボックスではなく、それほど複雑ではないと思うが、それでも事故の状況により、想定外の動作をすることで制御できない部分はある。事故になった場合の被害は3000万人レベルと非常に大きい。
本書を読むまでは、「それでも今回の反省を反映すれば運転は問題ないだろう」と思っていたが、地震評価に対する東電経営層の無能さも含めて、そうでもないと考え始めた。
700ページ読むのは大変だったが、読んでよかったし、内容が充実しているので読めた。続きを読む投稿日:2021.06.13
単なる偶然の積み重ねで、チェルノブイ化から免れただけなのか、改めて愕然とさせられる。
原発を本当に自然災害の多発する日本で、安全に運用し続けることが出来るのか、今一度真剣に検討する必要がある。経済性だ…けで考えてはならない。続きを読む投稿日:2024.03.08
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