世界のスパイから喰いモノにされる日本 MI6、CIAの厳秘インテリジェンス
山田敏弘(著)
/講談社+α新書
作品情報
イラン事変、ゴーン騒動、ヤバすぎる世界情勢の中、米英中露韓が仕掛ける東アジア諜報戦線の実態を徹底取材!
「007」で知られるMI6の元幹部スパイをはじめ世界100人のインテリジェンスへの取材で解き明かす、日本の日常生活を脅かすさまざまなリスク!
取り残されるな、日本人!!
第一章 あまりに脆弱な日本のインテリジェンス――なぜ日本にMI6が必要なのか
第二章 MI6と日本との交わりと、日本での活動と実態
第三章 知られざるMI6の実力とその諜報力
第四章 CIAの力と脆さ
第五章 暗躍する恐るべき国際スパイ モサド、そして中露へ
第六章 日本を襲うデジタル時代のサイバーインテリジェンス
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商品情報
- 著者
- 山田敏弘
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社+α新書
- 書籍発売日
- 2020.01.21
- Reader Store発売日
- 2020.01.21
- ファイルサイズ
- 0.2MB
- ページ数
- 192ページ
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この作品のレビュー
平均 4.3 (4件のレビュー)
-
「はじめに」に、日本の現状への問題提起があります。
・日本は世界から喰いモノにされている
・日本には国外のような対外情報機関がないために、日本の情報機関は国外に渡航する邦人に協力をもとめることもある…。そうすることで邦人をリスクに晒すにもかかわらず、そうした邦人が相手国で拘束されてしまっても、救い出すことすらできない。
・日本において、今ほどインテリジェンスが必要になっているときはない。
前半は、最初に誕生した情報機関である、MI6をベースとして、情報機関とはどういうものか、後半は、CIA、モサド、中、露のサイバーインテリジェンスの現状を解説しています。
気になった点は次の通りです。
テロに無力な日本の情報機関、自国の利害のかかった作戦に邪魔になりかねないプレイヤーをゲームに参加させることはない。つまり、友好国とはいえ、ただで助けてくれることはないということだ。
対外諜報機関がなければ国を守れない。
MI6は、今回の日韓両国関係悪化で、韓国内にいる大手企業の幹部らが、反日デモに参加していることを把握している。
情報機関の目的は、国家の安全のためにライバル国の情報を得ること
国際社会の常識 ゼロトラストとは、すべて疑ってかかり、誰も信用しないこと
世界最高の情報機関は、CIAであり、次が、ロシアのFSB、SVRである
トップクラスの情報機関モサド(イスラエル)が成功した秘訣は、『大規模な戦略』である。その戦略とはイスラエルの置かれている過酷な地政学的環境から生まれたものであり、質で優位に立つことだった。
イスラエルの情報機関が優秀なのは、徴兵制による。優秀な若者を選抜し、育成できるから。
常に攻撃するという姿勢が大事だ。攻撃が行われてからでは遅い。何か起きる前に潰す。ロケットが飛んでくる可能性があるとしたら、阻止しようとするのが情報機関の役目。
ロシアの情報機関の潜在的力は、産業力、および国防力の強化に集中しなければならない。
ロシアと日本との間には、領土問題がある。それがゆえに、ロシアは日本でスパイ活動を重点的に展開していた歴史がある。
中国のサイバー能力は世界のトップクラス。その力は、台湾、アメリカ、日本に向けられている。
通院記録、健康状態など諜報機関は、個人の「弱み」をさぐり、隙をみつけようとする。
中国は、キャッシュレスサービスをつかって、個人情報を収集しようとしている。サイバ―工作の足がかりになるのがカードやアカウントである。
結論は、「ゼロトラスト」:すべて疑ってかかり、誰も信用しないということ。それが国際情勢の裏にある世界の常識だ。です。
目次は以下の通りです
はじめに
第1章 あまりに脆弱な日本のインテリジェンス なぜ日本にMI6が必要なのか
第2章 MI6と日本との交わりと、日本での活動と実態
第3章 知られざるMI6の実力と秘密の掟
第4章 CIAの力と脆さ
第5章 暗躍する恐るべき国際スパイ モサドそして中露へ
第6章 日本を襲うデジタル時代のサイバーインテリジェンス続きを読む投稿日:2022.07.19
【引用】
以前筆者が取材をしたCIAの元幹部も、CIA局員の仕事は、リポートや書類の作成といった作業がかなりのウェイトを占めると述べていた。情報は集めるだけでは意味がない。それを集約して、インテリジェ…ンスとしてまとめてはじめて、価値を持つ。
リサーチもそうだが、スパイの仕事には忍耐力が必要になると、この元スパイは主張する。
「この仕事は忍耐が重要だ。待つことも多いし、監視で、ターゲットを根気よく見ていることも多い。我慢が必要だ。指令を達成できなかったり、問題を解決できなくて、たくさんの同僚がストレスを抱えて諦めるのを目の当たりにしてきた。
MI6で私が学んだ最大のことは何かと聞かれれば、間違いなく、問題を解決に導くには、時に問題が自然と展開していくのを待つ時間が必要になるということ。もちろん解決までにはイライラもするのだが、忍耐が必要になる。情報機関ではそうした忍耐力も訓練する。忍耐で、感情をコントロールしなければいけない」
これは、ビジネスパーソンにも当てはまるのではないだろうか。ビジネスの現場でも予測しなかったことは起きるし、やるべきことを根気よく、ひとつひとつ準備してこなしていけば、必ずゴールにはたどり着けるはずだ──。少なくとも、そう信じて待つしかない。そんな時も少なくないはずだ。
【感想】
MI6のスパイの問題を解決に導くには、忍耐が必要という言葉は、重くてかっこいい。
現実社会に生きるスパイの生き様を学べる本。すごく面白く、勉強になるので。スパイ好きな方は、必読書だと思います。続きを読む投稿日:2023.09.07
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