九十八歳になった私
橋本治(著)
/講談社文庫
作品情報
こんな作品は橋本治以外の誰にも書けない。
内田樹氏、欣喜!
人生百年時代に捧ぐ、橋本流・老後賛歌。
一体今日は、いつなんだろう? もうすぐ九十八だ。多分。ゆとり世代(もう五十だけど)の編集者に「戦後百一年」なんて原稿頼まれたり、ボランティアのバーさんが紅白饅頭持ってきたり。東京大震災を生き延びた独居老人の「私」が、老境の神髄を愉快にボヤく人生賛歌の物語。ああ、年をとるのはめんどくさい!
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商品情報
- シリーズ
- 九十八歳になった私
- 著者
- 橋本治
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社文庫
- 書籍発売日
- 2020.01.15
- Reader Store発売日
- 2020.01.15
- ファイルサイズ
- 0.2MB
- ページ数
- 228ページ
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この作品のレビュー
平均 3.5 (8件のレビュー)
-
著者、橋本治さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
橋本 治(はしもと おさむ、男性、1948年(昭和23年)3月25日 - 2019年(平成31年)1月29日)…は、日本の小説家、評論家、随筆家。
2019年1月29日午後3時9分、肺炎のため東京都新宿区の病院で死去。 尾崎紅葉著『金色夜叉』を種本にした翻案小説『黄金夜界』が遺作となった。
とのことで、70歳で、亡くなっています。
で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)
時は2046年、東京大震災を生き延びた、独居老人で元小説家の「私」のもとを、「ボランティアのバーさん」やゆとり世代の50代編集者などさまざまな人たちが訪れる……。生きるのは面倒くさいとボヤキつつ、人生の真実を喝破する、橋本流老人文学の傑作!
「人生は消しゴムのようなものだ。いくら使って消して行っても、使い切るということは起こらないのだ。」
「生きているだけで疲れる年頃なんだ。あーあ。」
著者が2046年まで生きていれば、98歳になっていたわけですが、本作が刊行された翌年に、著者は亡くなっています。人生はわからないものです。
2046年には、私は85歳になります。
生きているのかどうか微妙な近未来になります。
さすがに、ブクログにレビューを投稿はしていないような気がします。はあ。(←ため息)続きを読む投稿日:2022.10.18
2018年の作品。当時70歳になろうとしていた橋本治が、その約30年後、2046年頃の世の中を舞台に、98歳になろうとしている自分自身を語り部として独り語りをする異色の小説。
東京大震災で首都圏は壊…滅し、科学者の暴走により甦らされたプテラノドンが野生化していることを除けば、社会のありようは今とそれほど変わっていない。この辺の設定は近未来っぽくって絶妙。
主人公は、社会や若者(といっても「ゆとり世代」が50歳くらいになっているのだが)に対して毒づき、思うようにならない自身の身体、記憶力の低下、至るところの不調に悩まされながら、それでもなかなか死ねないという境遇を愚痴りまくる。
このあたりは、社会や大人に大して文句、不満をぶち撒きまくっていた「桃尻娘」を彷彿とさせ、皮肉とユーモアたっぷりの暴言のセンスは、この人ならではだなと思う。
沸々と湧き出た本質を捉えた感情が、豊かな川の流れになるような、豊かな言葉の流量。表現の水圧が高く、それでいて決壊しない安心感がどこかに漂っている。
こんな小説を書いておいて、その直後に橋本治は71歳で逝ってしまった。それはもう皮肉としか言いようがない。
本作は怪作の部類で、正直評価に戸惑うのだが、もっとこの人の小説を読みたかった、と改めて思わされる。続きを読む投稿日:2023.12.06
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