ONLYNESS~組織も肩書もいらない人生をつくる
ニロファー・マーチャント(著者)
,栗木さつき(訳者)
/大和書房
作品情報
「今年のベスト本!」と全米話題沸騰の新刊、ついに上陸!
TEDTALK再生回数上位10%
Thinker50連続ランクイン!
「大胆で刺激的なアイデアで生きる。勇気が湧いてくる書だ! 」
ダニエルピンク
「性別や年齢に関係なく誰もが使える“新しいパワー”がここにある!」
スーザン・ケイン
組織や上下関係はもはや力を持たない。
本質にフォーカスして、自分の人生を生きる。
これからの時代を生きるには、組織も肩書も捨てて生きる覚悟が必要になる。
<下記は目次より抜粋です>
1章 権力も立場も関係ない時代
今の環境から飛びだせば、本物の仲間と会える
肩書きがないからこそ、見える世界がある
歯車のひとつになるような働き方をやめる
年齢、性別、肌の色に関係なく、だれもが世界を変えられる時代
パート1 自分の個性をいかす
――自分が大切にしているものに気づく
2章 自分の居場所をつくる
押しつけられる「あなたらしさ」は拒否していい
既存の枠のなかに自分を押し込めてはならない
「他人からどう見られるか」が新しいアイディアを殺してきた
少数派は30%に達すると尊重される
第3章 目標を見つける
挑戦に綿密な計画はいらない
成功を求めると失敗するワケ
正しさにとらわれない
パート2 仲間の見つけ方
――人間関係のパワーを変える
第4章 「自分の同類」を見つける
SNSでやってはいけないこと
批判的な人の意見を敢えて聞く
信じてもらうには、行動を見せるしかない
第5章 共通点ではなく、「共通の目標」をもつ
「売れるかどうか」ではなく、「好きかどうか」で決める
「業界の常識」を疑う
人は強制では変わらない
10%の仲間がいれば変化は起こせる
第6章 信頼で集団の力を最大化する
集団の力を最大化するために
「うまく自分をさらけだす」という能力
パワーは、専門家から個人へと移っている
信頼の基準を考える
パート3 変化を起こす
――共通の目標をもち、一体となる
第7章 無関心な人を引き込むには
大勢の人たちに関心をもってもらう
人は、「正しさ」では動かない
権力者が世界を牛耳る時代は終わった
第8章 集団のまとめ方
人に仕事を任せることを覚える
アイディアは自分発信じゃなくてもいい
欠けていたのはゴールの設定
第9章 人生で達成したいこととは
個人の能力を発揮できる体制をととのえる
人間の想像力はテクノロジーに勝る
肩書きや学歴は個人の能力と関係ない
第10章 既存の枠に収まらないパワーを得るために
自分の人生は自分で決める
一人ひとりの能力をいかす
オンリーネスの世界を実現するために
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商品情報
- 著者
- ニロファー・マーチャント, 栗木さつき
- 出版社
- 大和書房
- 書籍発売日
- 2019.12.23
- Reader Store発売日
- 2019.12.25
- ファイルサイズ
- 0.5MB
- ページ数
- 312ページ
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この作品のレビュー
平均 3.5 (5件のレビュー)
-
「オンリーネス」とは著者の造語。権力も立場も関係なく、気持ちさえあれば誰でも世界を変えられるはずだ。
そして当然、年齢・性別・人種・金持ちかどうかなども全く関係がない。
綺麗ごとではなく、実際にたった…1人の思いから世界を変えた事例を紹介している。
確かに「あの人は特別だから」とか、「自分にはそんな能力はない」とか思ってしまうのが普通だと思う。
果たしてそれでは、彼ら彼女らが最初から壮大な取り組みを考えて大きく実行していただろうか。
現状の社会課題に対して「どうしても克服したい」という燃えるような熱い思いは持っていたかもしれないが、最初の活動としては本当に極々身近なところから小さく始まったはずだ。
それがいつしか仲間が増え、その仲間が仲間を呼び、気が付いたら大きなムーブメントになっていただけではないだろうか。
そんな事例が本書の随所に書かれている。
つまり、強烈な熱い想いさえあれば、能力などは関係ないし、当然に特別な才能も人脈も必要ないということだ。
最初は小さく、ひたすら愚直に活動していれば、勝手に人脈などは付いてくるのかもしれない。
これからのAI時代において「人間は何をして生きていくべきか」という議論が様々されている。
人間の代わりにAIが仕事を行うようになっていく。
その中でも特に語られるのが「AIには出来なくて、人間だけが出来ること」についてだ。
これは当然の話で、今まで人間が行っていた仕事だって「これって機械化可能じゃないか?」というものについては、どんどん機械に置き換わってきた。
歴史をたどれば、まずは肉体労働から機械化が進んだと言える。
当たり前だが人力だけで巨大な建造物を作ることはできないし(何千年も前にピラミッドを作ったのはすごいと思うが)、そもそも人間の筋力を集めても、その力はたかが知れている。
科学技術の発展のお陰で人間の筋力は拡張された。
今では人間は宇宙にだって行けるようになった。
それが今度は「知識労働の機械化」が行われていくというだけだ。
よくよく考えると会社に行っても「ブルシットジョブ」を行うだけであれば、そんなものはAIに任せた方が精神衛生上も絶対に良いはずだ。
(AIが賢過ぎて、ブルシットジョブを「無駄」と判断して仕事してくれないかもしれない)
くだらないと思っているなら、尚更人間がその仕事にしがみつく理由が全くない。
そんなものはとっとと手放して、本書で語られるような社会課題の解決だったり、人間でしかできないことに邁進した方が絶対にいいだろう。
その方が社会のためにも地球のためにもなるし、当然自分のためにもプラスでしかないと思う。
人間とはそもそも社会的生き物なのだから、集団の中で孤立することを避けるようにできている。
「孤独では生きていない」ということが、本能的にプログラムされているのはしょうがないことなのだ。
だからブルシットジョブであっても、社会の中での自分の存在を肯定するためにも、捨てずに真面目に取り組まざるを得ない。
しかしながら時代はもうそんな時代ではない。
小さな集団から孤立すると生きていけなかったのは確かであるが、今ではSNSを通じて別のコミュニティを探すことは容易になった。
自分の価値観に合う、居心地のよい場所を探していけばよいだけだ。
だからこそ、我慢してくだらない仕事に従事し続ける必要は全くない。
「お金のために」という意見もあるかもしれないが、暮らしていける必要最低限のお金があれば、居心地の良い場所で暮らした方が絶対にいい。
それぐらいのお金は、今の日本で暮らす限りは何とかなりそうな気がしている。
今までの「こうでなければいけない」「この通りやらなくてはいけない」という先入観を越えていきたいところだ。
いや、越えていける力が我々にはすでに備わっているはずなのだ。
本書の中で、映画脚本の「BLACK LIST 2000」のエピソードについて考えさせられた。
考えてみれば自分自身も、今までの先入観や業界の慣習に気付かないまま囚われていたのだ。
世の中にある「純粋に面白い脚本」を探すことは、本当に意味があることだろう。
それが今までは映画制作業界とのコネクションを持ってなければ、日の目を見ることが出来なかったのだ。
その埋もれた才能を「BLACK LIST 2000」という仕組みを使って、見つけ出すことができるようになった。
ほんの小さな行動だったかもしれないが、賛同者が瞬く間に増えて、なんとアカデミー賞を受賞する作品のいくつかが「BLACK LIST 2000」で発掘された脚本ということだ。
今はSNSを通じて、思いが広がりやすくなっているのは間違いない。
これからの時代を生きるには、組織も肩書きも関係ない。
何も持っていない自分かもしれないが、熱い思いがあれば賛同者が繋がってくれるかもしれない。
まさに「これからのAI時代にどう生きるか」のヒントにもなり得る話であった。
人間の想像力は、テクノロジーを越えていける。
そして行動すれば、社会の見えない壁も越えていける。
自分自身が人生を主体的に生きていくために、ONLYNESSを活かしていきたい。
(2024/4/27土)続きを読む投稿日:2024.05.22
良い話がいっぱいなんですよ。それは本当にそう。でも我が身を振り返ったとき、自分のオンリーネスってのが見当たらないことに愕然とするのです。自分の個性を活かして、目標を共有する仲間を見つけて、マジで世界を…変える方法を本書は教えてくれるのだけど、その出発点である自分のアイデアが欠如してるのですね。う〜ん。続きを読む
投稿日:2020.09.23
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