科学と非科学 その正体を探る
中屋敷均(著)
/講談社現代新書
作品情報
本書は、科学と非科学のはざま、言うならば「光」と「闇」の間にある、様々な「薄闇」に焦点を当てた本である。「科学的」なものと「非科学的」なものは、そんなに簡単に区別できて、一方を容赦なく「断罪」できるのか? 「科学的な正しさ」があれば、現実の問題はなんでも解決できるのか? 何が「真実」で「異端」なのか? 分子生物学者が科学の可能性と限界を見つめ、私たちが生きる意味をも捉えなおしたサイエンスエッセイ
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商品情報
- シリーズ
- 科学と非科学 その正体を探る
- 著者
- 中屋敷均
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社現代新書
- 書籍発売日
- 2019.02.13
- Reader Store発売日
- 2019.02.13
- ファイルサイズ
- 3.5MB
- ページ数
- 192ページ
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この作品のレビュー
平均 3.3 (14件のレビュー)
-
中屋敷均(1964年~)は、神戸大学大学院教授で、植物・菌類ウイルス研究を専門とする分子生物学者。
本書は、講談社のPR誌「本」に2018年1~12月に連載された「科学と非科学~その間にあるもの」をも…とに、再構成・加筆修正されたもの。
内容は、著者によれば、学術書では書くことが難しい、「科学と非科学のはざま、言うならば、「光」と「闇」の間にある、様々な「薄闇」に焦点を当て」て、著書の思いをエッセイ風に綴ったものである。
第一部では、「科学的」とは何なのか? 「科学」が立っている基盤とはどういうものか? 現代社会において「科学」に求められていることは何なのか? 「科学」に100%の信頼性を求めることはできるのか? 「科学」に限界はないのか? 「科学的」であることと「非科学的」であることの境界線は何か? 等について、具体的な事象を挙げつつ語り、第二部では、不確かな「科学」とどのように向き合うべきなのかについて、昨今の問題を交えて綴っている。
その中で、私の印象に残ったのは以下のような記述である。
◆「科学が教えるところは、すべて修正される可能性がある。・・・科学の知見が常に不完全であるということは、ある意味、科学という体系が持つ構造的な宿命であり、絶え間ない修正により、少しずつより強靭で真実の法則に近い仮説ができ上がってくるが、それでもそれらは100%の正しさを保証しない。より正確に言えば、もし100%正しいところまで修正されていたとしても、それを完全な100%、つまり科学として「それで終わり」と判定するようなプロセスが体系の中に用意されていない。」
◆「「分ってしまった」世界に、人の選択の余地はない。・・・分かるとも分からないともつかない「薄闇」のような世界だからこそ、人間の知性や決断に意味が生まれ、・・・いろんな「形」、多様性が花開く世界となるのだ。それは神の摂理のような“真実の世界”と、混沌が支配する“無明の世界”とのはざまにある場所であり、また「科学」と、まだ科学が把握できていない「非科学」のはざま、と言い換えることができる空間でもある。」
◆「「意志ある選択」。科学はそれを人から奪うためでなく、与えるために存在する。不確かさも含め、科学的知見は常に「考える素材」である。それが科学の存在意義であり、その「選択」こそが、私たちに与えられた、世界を拓く力、生きる意味、なのではないだろうか。」
科学とは何か、我々は科学とどのように向き合うべきなのか、を考える一助となる一冊と思う。
(2019年4月了)続きを読む投稿日:2019.04.30
科学の世界に身を置いてきた自分にとっては少し期待外れ。具体的な話とすごく抽象的な話が入り混じっていて何が言いたいのかがわかりにくいところや、なんだかメッセージが浅く感じられるところが多数。もう少しはっ…きりと結論を述べてほしい。続きを読む
投稿日:2023.02.05
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