その人だけの服、一生添い遂げられる洋服を作り続ける。そんな市江の服に魅せられた藤井は、自分の勤める百貨店で市江の服をブランド化しないかともちかけるが……。微妙な距離感を保ちながら関わる二人と、服にまつわる人々の思いを描き出す、優しい優しい物語、開幕――。
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その人だけの服、一生添い遂げられる洋服を作り続ける。そんな市江の服に魅せられた藤井は、自分の勤める百貨店で市江の服をブランド化しないかともちかけるが……。微妙な距離感を保ちながら関わる二人と、服にまつわる人々の思いを描き出す、優しい優しい物語、開幕――。
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南洋裁店のあるこの町では、「夜会」と呼ばれる恒例のパーティーがある。ドレッシーな服をつくってもらうため、町の夫婦を招いて、先代の志乃が企画したものだ。しかし「夜会」の参加者は高齢化していて、着ているのは志乃の服ばかり。市江にもドレスをつくらせたい藤井は…。
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市江がドレスをつくることになった女子高生たちの一人、直子。彼女の母はクリーニング店で毎日忙しく働いている。彼女は市江に、自分のドレスではなく、母のドレスをつくってほしいと依頼するが…。
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今回の依頼人は市江の恩師・泉先生。早くに夫を亡くし、大きな庭を世話しながら一人で暮らしている。そんな彼女から「死に装束」をつくってほしいと頼まれた市江は…。
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南洋裁店に招かれざる客が訪れた。その女性の名は来栖。かつて市江と結婚寸前までいきながら、破談となって別れた男性の母親だった――。
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市江の町の高校の卒業式が近づき、教員のスーツの直しや生徒のスカートの裾を長くするなどの仕事が市江のもとにやってくる。そんな中、卒業式で弾くピアノを練習する女子高生・のり。彼女には秘めた想いがあって…。
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市江のもとに持ち込まれたのは、高価な女性用の着物。持ち込んだ息子は、和服ではなく洋服に仕立て直してくれと言う。会ったことのない人の服は仕立てられないと言う市江だったが…。
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市江に相談したいことがあるらしく、藤井が南洋裁店にやってきた。移動する先輩・巽に贈り物をしたいという。その相談に乗る中で、巽という女性を知った市江は…。
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藤井の勤務する丸福百貨店のリフォームコーナーの閉鎖が決まった。リフォームの依頼先であるテーラー橋本の腕を買っている藤井は、何とかしようと画策するが…。
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南洋裁店に現れた男子学生・翔。華やかで完成度の高い服を仕立てる才能あふれる若者だ。若さゆえの自信と情熱にみなぎる彼の様子を見て、市江が感じるのは…。
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市江の先輩・万智の父親が亡くなった。万智の姉で、海外で暮らしていた八重も帰国してきたが、万智との間には溝がある。そんな中、亡き父が八重に残した布を洋服に仕立ててほしいと万智から市江に依頼が…。
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焦げ付きで穴が開いてしまったウールのジャケットのお直しの依頼。20年前に流行った大量生産品で、今では特に価値のなさそうなものなのだが、依頼者はどうしても直してやりたいと言う。それにはある理由が…。
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