吉原の裏長屋に住み、表舞台には現れぬ若き医師・沢村伊織。日夜あやしげな薬を調合し、小銭を稼ぎつつも、ひとたび患者の前に立てば、長崎仕込みの外科医術を駆使する凄腕の名医だ。代々、幕府の奥医師を輩出する名門武家に生まれた伊織は、家族の反対を押しきり、長崎留学へと旅立つ。師・シーボルトのもと、最新医学と西洋剣の妙技を学んだ伊織は、江戸への帰還とともに、数奇な運命に巻きこまれることとなるのだが…。吉原の陰に身をひそめながらも、伊織の天賦の才はさまざまな人を惹きつけ、やがて裏の名医として名を成していく。若・・・
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医者の名家に生まれ、長崎にて蘭学と西洋医学を習得、さらに西洋剣術を学んだ沢村伊織。
さまざまな出会いを経て、いまや、怪奇な事件が起きた際に奉行所に頼られる、腕利きの名医として知られるようになっていた。
そんななか、いつものように伊織は、ある殺しの検死を依頼される。被害者はお種という女……しかも、自分の家を商売の場所に使う、特殊な女郎であった。
亡骸は無惨にも下腹部が切り裂かれており、伊織はするどい観察眼で、下手人が女性の胆嚢を欲したのではないかと推理する。
果たして、陰惨な連続殺人を繰り返す凶悪犯の狙いはどこにあるのか?ますます絶好調のシリーズ第十六弾! -
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漢方医の名家に生まれながら、長崎で最新の西洋医学を会得し、蘭方の名医となった沢村伊織。しかも留学中の長崎で西洋剣術をも学び、秘剣の遣い手としても知られていた。
ある日、伊織は腹を切り裂いたという急患の手当てに呼ばれる。
患者は乱心のすえ、みずから腹を切ったという話であったが、どこか納得のいかぬ奇妙な説明であった。時を同じくして伊織は、隠居した与力に請われ、未解決事件にかかわることとなる。
大店の後継ぎ騒動は、実の父親がわからぬという難問につながり、終わったはずの事件から不穏な気配が立ちのぼる……。
表で裁けぬ卑劣な犯人に、伊織たちの奇抜な復讐がはじまる! 大人気シリーズ第十五弾! -
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殺しの報せを受けた奉行所同心・鈴木順乃助が足を踏み入れたのは、まさに血の海の現場であった。殺されていたのは左官の孫六。胸と腹あわせて八か所も刺された、凄惨な亡骸である。
事件現場からはお絹という女が姿を消していたが、その容疑が固まる前に、なんとお絹らしき亡骸が不忍池で見つかってしまう。
そんななか、医師の沢村伊織は、湯島天神前で行方知れずとなった十歳の女の子の事件にかかわっていく。
一見して無関係なふたつの事件のように思えたが、探索が進むうちに、哀しくそして忌まわしい、あるつながりが見えてくるのであった……。
最先端の蘭方医学と西洋剣で謎に挑む、人気シリーズ・第十四弾。 -
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下谷の田んぼに、女性の腕と足が落ちている……
巡回中の南町奉行所同心・鈴木順乃助にもたらされたのは、そんな凶報であった。
さっそく検分をはじめた鈴木は、現場の状況から、下手人はおそらく女ではないか、という絶妙な推理を披露する。
だが、それ以上の進展は見られず、捜査が難航するなか、岡っ引の辰治が怪しげな御家人の存在を探りあてた。
いっぽう、腕のよい蘭方医かつ検死係として数々の事件を解決してきた名医・沢村伊織も、まったく別のバラバラ事件へと巻き込まれていく。
果たして、ふたつの猟奇的事件に隠された驚愕の真実とは……。
奇怪な謎に科学で挑む名医の活躍! シリーズ・第十三弾。 -
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腕のよい蘭方医として知られ、ときに奉行所の検死もおこなう沢村伊織のもとへ、舞台道具屋の手代が駆けこんできた。
なんでも、店主の母が立ったまま苦悶の表情を浮かべて亡くなったらしく、その死因を調べてほしいという、複雑怪奇な依頼であった。
果たして人は立ったまま死ぬのか、また壮絶な最期を思わせる遺体は、なにを意味するのか……。
直接の死因についてはあたりをつけたものの、死にいたった状況は依然としてわからない。
そんな伊織のもとへ、死亡時刻の違う男女心中の検死という、これまた奇妙な事件が持ちこまれる。
頻発する怪事件を読み解く伊織が、最後にたどりついた真実とは!? 好評シリーズ・第十二弾! -
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浅草にある岡場所で、遊女の亡骸が見つかった。何者かに殺されたのはたしかなのだが、不思議なことに、現場の部屋の戸口は閉められ、下手人は忽然と消えてしまっていた。
しかも、同様の密室殺人が、これまでに連続しているのだという。
このなんとも奇怪な事件にかかわった若き蘭方医・沢村伊織は、少ない手がかりから、被害者同士の奇妙な共通点を見抜く。
鍵となる謎の女の存在に行き着いた伊織であったが、その先には、さらなる深い闇が隠されていた。
そして事件解決の動きとは別に、伊織の私生活にも、これまでにない大きな変化が生まれようとしていたのだが……。
物語の転換点ともなる、好評シリーズ・第十一弾! -
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歓楽街である上野山下のとある店の中で、女の腐乱死体が発見される。しかも女は身ごもっていたようで、不幸にも、この世に産まれることなく、胎児も亡くなってしまっていた。
当然のことながら、亡骸が見つかった店がなにか関係しているものと思われたが、ここしばらくは休業状態……肝心の店主は、謎の失踪を遂げていた。
簡単なようでいて、なかなか全貌がつかめぬ殺人事件を前に、同心の鈴木順之助は、蘭方医・沢村伊織に協力を要請する。
冴えた推理で少しずつ謎を解き明かしていく伊織であったが、その裏には、おぞましい闇が隠されていた。
好評シリーズ・第十弾! -
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医者の名家を飛びだし、長崎にて最新医学を修得して、科学と推理により犯罪を解き明かす、異能の医師・沢村伊織。
そんな伊織がかまえる町場の診療所へ、ある男の死が伝えられる。男は商家の番頭で、どうやら妾の家で腹上死してしまったらしい。いささか体裁は悪いものの、よくある不幸な出来事だと判断したのもつかの間、死んだ番頭が告げていた素性は、すべてでたらめなものであった!
俄然、謎を深めてきた変死事件は、思わぬところで質屋にまつわる驚愕のたくらみに繋がっていくのだが……。
謎が謎を呼ぶ怪事件に、伊織の推理が閃く。シリーズ・第九弾! -
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長崎で最新医学を学び、西洋剣術をも会得した若き医者・沢村伊織。ある日、そんな伊織のもとに、かつての学友である吉田剛三郎が訪ねてくる。
旧友を温めつつも吉田が頼んできたのは、ずばりある手術の手伝い……某藩の若君の性的不能を治療するというものであった。
いささか他聞をはばかる話ではあったが、ことはお世継ぎ問題、ひいては、御家の存続にもかかわってくる。当人はもとより、藩全体を巻き込んだ、じつに深刻な問題なのであった。
一方、奉行所の要請によりある亡骸の検死をおこなった伊織は、高価なお宝をめぐる騒動にも巻きこまれていく。
謎の刺客を迎え討ち、その先に伊織が見た真実とは……。大好評シリーズ・第八弾! -
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棒手振の浅吉が天秤棒でかついでいたのは、売れ残った南瓜ではなく、なんと無残な男の生首だった!この陰惨な事件を担当することになった南町奉行所同心・鈴木順之助は、すぐさま蘭方医・沢村伊織の出動を要請する。この伊織、幕府御典医の名家に生まれながらも、シーボルトの弟子となって最新の西洋医術を会得、しかも恐るべき西洋剣の遣い手という、まこと風変わりな武士であった。さっそく捜査を開始した伊織たちは、ほどなくして謎の首無し死体を発見する。当然、同一人物かに思われたが、その裏にはさまざまな人物の思惑が交錯していて…。大好評シリーズ・第七弾!
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吉原を抜け、下谷の旗本屋敷内にあらたな診療所を開いた蘭方医の沢村伊織。遊女や遊郭の金持ち客などの依頼とは縁遠くなったものの、ではごく普通の医者になったかと言えば、それもちと違う。かつての学友である奉行所同心・中島粂之丞の要請で、伊織は、町奉行所の実質的な検死医ともいえる存在になっていたのだ。そんな伊織の診療所に、怪我を負った按摩が転がりこんでくる。手当てを終えた伊織に、按摩はおのれが巻きこまれた、なんとも奇妙な事件を告白する。そしてその一件は、謎の亡骸と消えた大金、過去の悲惨な殺しの裏側へと、密接に絡んでくるのだが……。最新医術を駆使し、事件の謎に迫る大好評シリーズ・第六弾!
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幕府御典医の名家に生まれ、長崎に留学し、シーボルトの弟子となって最新の医術を会得した医者・沢村伊織。幕府の夷狄弾圧のあおりで、やむなく吉原の裏長屋で診療所を開いたのだが、数々の治療やそれにともなう事件を解決していった結果、蘭学塾の経営とともに、奉行所のいわば検死官を担うこととなった。そんなある日のこと、伊織は、越後屋の主人から大きな手術を頼まれる。背中をばっさり斬られていたが、さいわいにも大事にはいたらず、無事に治療を終えたのだが、どうやらその裏には、表沙汰にはできぬ、家族の呪いが秘められているようであった……。実際に家系図を駆使し意外な展開で贈る人気シリーズ第五弾!
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