なぜ、あの会社だけが選ばれるのか?
宇都雅史(著)
/ビジネス社
作品情報
いま話題の急成長企業は、小手先ではない本物の経営を実践!通販が定着し、いまや急成長ビジネスとなっている。しかし本当に売れている商品・企業と、そうでない企業では圧倒的な差が生じている。情報や口コミが一気に広がる為、小手先の対応やビジネスプランでは絶対に勝ち残れない。ZOZOTOWN、ドクターシーラボ、石鹸の悠香など、著者が関わってきた大注目の企業や商品の成功事例をもとに、ビジネスのあり方を解説する。
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商品情報
- シリーズ
- なぜ、あの会社だけが選ばれるのか?
- 著者
- 宇都雅史
- 出版社
- ビジネス社
- 書籍発売日
- 2010.07.01
- Reader Store発売日
- 2018.08.31
- ファイルサイズ
- 5.2MB
- ページ数
- 193ページ
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この作品のレビュー
平均 3.0 (2件のレビュー)
-
国内最大級のファッションサイト、ゾゾリゾート。その芯にあるのが、世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。きちんと芯を作ることの大切さを感じた。
サイトは、主観的、客観的な設計で、その評価が決まる。しかし…、大切なのは、本物の商品を控えめに伝えること。けして、煽りすぎてはいけないんだと思う。続きを読む投稿日:2010.09.05
10.8.9 石井ブログ
【セミナーレポート】ホンキキ「なぜあの会社だけが選ばれるのか」宇都雅史さん講演会
テーマ:テーマ別オススメ書籍
多読書評ブロガーの石井です。
いつも通っているホンキキの…セミナーに行ってきました。
今回は、「なぜあの会社が選ばれるのか」の宇都雅史さんがゲストです。
宇都さんの会社はWEB製作会社で、書籍も売れているようです。
書籍は、宇都さんがお付き合いしている「選ばれた会社」にある共通要素の解説と、宇都さんの行っているネットマーケティングの考え方の解説です。
紹介されている企業は、ドクターシーラボやZOZOタウンや悠香など、相当知名度の高いECサイト。宇都さんの会社は、これらの会社の運営をパートナーとして任されているそうです。
そして今回の講義メモと、この書籍から読み取ってほしいことは、「選ばれる会社」からパートナーとして宇都さんという人の会社が「選ばれ続けている」理由です。
私が感じたポイントは3つ。
・社員と本気で関わる
・クライアントに惚れ込んでいる
・探究心と好奇心
どれも同じ根っこから発せられているものとも思えます。
本も結構売れているみたいですが、更に宇都さんという人が根っこが分かる良い会でした。
以下、講演メモです。
■父の会社の倒産
連帯保証人資金繰りに
コピー機販売、ネットベンチャーを経て、インターネット会社を設立
■会社
売上直結式 検索エンジンマーケティング
SEO対策の会社から始め、集客だけではなく、お客様の内部に入り込むような取り組みをするようになる。
「ホンモノ商品の流通額を増やし、【みんなハッピー】に。」
■振り返るとハッピー
本当に本当にラッキーでした
■ZOZOタウン
社長はバンドマン。
「バンドも会社も伝えたいことは一緒」
「うちのお客さんって、どういう人たちだと思う?」
答え:人とのつながりを大切にする人たち
「リサーチは、お客さんに近い社員に聞く」
■ドクターシーラボ
WEB担当者:ニシイさん
世界一周してブログで出版した人をスカウト
会長の思いに落とされた
「日本の女性が笑顔だったら、絶対に嬉しいじゃん。」
■悠香
一番大切にしていることば
「”日本一愛される会社”を目指すということは、結果は後から、自ずとついてくると考えています。」
宇宙物理を勉強していた人
「物理の勉強は今からでもした方がいいよ」
世の中は一定の法則を持って動いているという哲学を持っている
広告の撃ち方がきめ細かい。4〜50代の方を対象にしている。
■てまひま堂(鹿児島)
にんにく卵黄だけを販売している会社
「あくなき本物の追及。」
お断りするつもりで伺ったが、工場にもパンフレットにも全て一切妥協がない姿勢に感動
GMPの基準に合う工場を作った
■導かされたキーワード
選ばれる会社がしていること
・特別なことは、何もしていない
・そもそも、選ばれるように立ち振る舞っていない
・顧客の「悩みや欲求」と「商品や企業思想」が共鳴しているだけ
■失敗
専属個別案件は楽しいけど、労働集約型のモデルがちょっと
専属個別案件は人のリソースをすごく取られる
成果報酬の誘惑→大赤字
■原点
「すぐ近くのお客さんがすごく困っているじゃん」
「やれることあるよね」
■「樹」の法則
「枝」(コンテンツ)のことばかりに目がいきがち
「土壌」と「根」の土台がなければ、表面的に何をしてもムダ
■自社探求
社員全員から「なんのために仕事してるの?」
日本最古の色「茜色」
あり方をロゴに反映させる
■変化
今の変化はユーザーから生まれてきている変化
「ネットマーケティングという世界から感じる変化」
より本質的な時代へ
消費者の”調べたい・欲しい情報”が、どんどんどんどん、細分化している
43000
↓1年後
60000
↓1年後
108000
■一瞬が勝負
自分の「欲しい」とサイトのコンテンツにズレがあるとスグに立ち去ってしまう
■テレビ通販
昔はほとんど電話だったのが、今はネットからの注文が半分。
注文しやすいというだけでなく、「ネットで確認」してから見たい
■キーワード検索の傾向
2008、9年当たりから、「○○+ランキング」というキーワードが延びてきている
■ツイッターやSNS
客観的な情報に飢えていたから広まった?
■時代
マーケティングうんぬんではないという時代
情報調査、選択スキルは上昇中。
共鳴するお客様と出会える確率が自然と高まる
ようするに、事業者としては、非常にやりやすい環境に、近づいていると思います
0→1を作ったマーケッターの人たちの共通認識
■整理
・自分たちのお客様は誰なのか?どういった人なのか?
・なぜ、いまの仕事をしているのか?誰がどのようによろこぶのか
・誰に対して何のためにWBサイトをたちあげているのか
会社の存在は、社会から、顧客から、本当に求められているか
「誰に対して、何のためにWEBサイトを立ち上げているのか?」を、明確にする事によって、実践すべき事が明確になります。
例えば、自社を何かしらのキッカケで知った人を対象とするのか?全く知らない人を対象とするのか?
知ったキッカケが別にあるのであれば、セオリーはなくても良いとも言える
「整理した後にコンテンツを作り込むことで自分達とマッチする・最適なお客様に伝わります」
漢方かモルヒネか
■おすすめツール
グーグルキーワードツール
関連するキーワードも一覧で出してくれる
グーグルインサイト
キーワードの検索数の年次推移が見れる
→主観とのギャップを発見したい
グーグルアナリティクス
キーワードと直帰率・滞在時間・閲覧ページ数等で、相性の良いキーワードを探す
■ネットマーケティングの最終形
サイト名か会社名での検索がどんどん増えること
■ドクターシーラボとのお付き合いの経緯
サイト設計図を売って欲しいと言われて、
それなら一つ作ってやってみましょう
樹の設計図(書籍参照)
ひたすらインタビュー
■ECFSサイトの狙い
ホンモノ
目指すものがある
システムに悩んでいる
総合支援を望む
パートナーを求める
総合支援→部分サービスまで
ゴール:電話問い合わせ
■最後に
マーケティングは企業理念を実現させるためのツールにすぎない
ただし必要
経済と精神は統合されている
<質疑応答>
■質問:なぜ長続きするのですか?
お付き合い先に惚れ込んでいる。
■質問コーナー:クライアントとの間でマンネリしませんか?
2割は新しい事をする
自腹でも新しいことをする
<懇親会(酒席)にて>
■人間の本質
逃げるもの
■家族
なんとなくファミリーとしてやっていた
本当の家族だったら、反発して離れてしまう恐れでいい顔をするより、本気でぶつかろう
そう思ったら社員全員にメールを出していた「オレは今まで皆を愛していなかった・・・」
体育会野球部で監督にされた「仕打ち」の意味が分かったら、自然と監督に電話していた。
■つながっている
歴史と今やっていることは繋がっている
懇親会のことも書いてしまいましたが、今回のセミナーをプロデュースしたインナーライズ社のことや、2年間今回の本の出版を一緒に取り組んできたオープンマインドの児島慎一さんに、今回の機会をもらったことが本当に有難いという気持ちを表現していた姿が印象的でした。
お酒を飲むと超体育会、社員に容赦ないという感じの社長さんですが、宇都さんという人間に惚れ込むという人が多い一端が垣間見れました。
【宇都雅史さんの本】
なぜ、あの会社だけが選ばれるのか?−成功し続ける会社がやっているたった3つの仕組み
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宇都 雅史
ビジネス社
売り上げランキング: 6624
おすすめ度の平均:
お客様から本当に選ばれるECサイト構築をされたい方に
事例もあり実践できます。
Amazon.co.jp で詳細を見る
【編集後記】
最近好きな言葉「インラケッチ」
マヤの挨拶の言葉で、「あなたは私、私はあなた」というような意味だとのこと。
子供達を見ていると、本当にしぐさや口ぐせをいつのまにかコピーしていて、自分や奥さんそのものだなあと感じることが多いです。
遺伝子をたどると人類の起源はアフリカにいたある女性に集約されるという話がありますが、この系譜をさかのぼって考えれば、まさに人類皆兄弟で、皆同じかもしれません。
妻と自分が同じと考えるのが一番大変で納得感が多いと共に身が痛いと痛切に感じる多読書評ブロガーの石井でした。
本日も多読書評ブログ「行動読書」を最後までお読み頂きありがとうございました。
続きを読む投稿日:2019.05.31
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