平安朝の生活と文学
池田亀鑑(著)
/ちくま学芸文庫
作品情報
豊かな国風文化を育んだ平安時代、その担い手だった宮廷の人びとはいったいどんな生活をしていたのか。本書は、『源氏物語』や『枕草子』などの文学作品をはじめ、さまざまな古記録を博捜し、当時の行事や日常を復元する。後宮の制度や宮仕えの動機から、住宅事情、食事と食べ物の種類、結婚と風習、懐妊と出産、美意識やその表現、美人の条件や教養、はては誤楽、疾病、医療、葬送、信仰などにいたるまで明らかにした、平安時代の女性生活百科の名著。国文学専攻の教師や学生はもとより、広く古典文学愛好家必携の書。通読するだけでも、当時の生活が澎湃として眼前に立ち現れる。
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商品情報
- シリーズ
- 平安朝の生活と文学
- 著者
- 池田亀鑑
- 出版社
- 筑摩書房
- 掲載誌・レーベル
- ちくま学芸文庫
- 書籍発売日
- 2012.01.10
- Reader Store発売日
- 2015.08.28
- ファイルサイズ
- 11.4MB
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この作品のレビュー
平均 4.3 (7件のレビュー)
-
やっと読み終わったよ~
長かった道のり!並行して他の本読んでたせいもあるけどほんとに長かった。浮気せずに読んでたらもっと早く済んだだろうに。
タイトルと中身に惹かれて借りたわけだけど著者は亀鑑先生じ…ゃないですか。なんか見覚えあるなと思ったら『源氏物語大成』の方だった…!
発行が2012年と最近だったから「!?」ってなったけど亀鑑先生の昔の著作の復刻版だということで納得。
内容は平安時代におけることが詳細に網羅されててすごいに尽きる。その代わり膨大すぎて頭に入らないという。
残念だったのが第4章「後宮の殿舎」の「襲芳舎」のところで説明がメインの雷鳴壺より麗景殿や宣耀殿に住んでた女御の説明が主だったところが非常に残念だった。
他の殿舎に比べて地位が低いというか。確かに私の知る中で雷鳴壺に住んでた女御の話は聞いたことないけど、だからこそ実際はどうだったのか知りたかったんやけども。何かで女御は住まなかったとも読んだ気がするので確認したかったんやけど元の本が60年も前に書かれたものやから当時の研究ではこれが精いっぱいだったのかもしれない。
解説者の方も述べてたけど今の研究と比べると誤りや不足があるらしく、やはり巻末にでもどの部分が今と違っているのか示して欲しかったな。じゃないとどれをどこまで信じていいかわからない。
亀鑑先生のこの多岐にわたる研究の集合は本当に素晴らしいです。また最後まで読み切れたのは文章表現が優しいからです。ガチガチの研究文章だったらもっと読むのがしんどかったと思う。
また解説者の解説を読んで亀鑑先生のことを少し知ることができました。あといかにリスペクトしてるかも伝わってきました。
読んでて「すでに知ってるし」って思ったとこもあったんやけどそれはひとえに亀鑑先生たち先人の研究の成果なんだと気付いた。先人の研究のおかげで今の私と私を構成するものがあるわけなんですね。続きを読む投稿日:2013.03.06
ザ・平安時代女性生活辞典。でも分厚いわけではありません(329ページ)。暑さも大きさも、一般的な文庫本です。
『万葉集』、『源氏物語』、『伊勢物語』、『大鏡』、『栄花物語』、『枕草子』、『紫式部日記…』、『今昔物語』、『和名抄』、『延喜式』、『宇津保物語』、『本朝文粋』、『日本霊異記』、『古今著聞集』、『貞丈雑記』、『日本紀略』、『小右記』、『御堂関白記』、『西宮記』、『権記』、『続日本紀』などなど(順不同)、ここには書ききれないほどの歴史書や日記、作り物語などをもとに、平安時代の後宮および貴族の女性たちの生活がどのようなものだったか、がまとめられています。
まず平安京の大路小路や門、どこにどのような建物や地区があったかなどの全体図から始まり、後宮のこと、宮廷の行事、住宅や食べ物、女性の誕生と成長、結婚と出産、服飾、調度、整容方法、教養や娯楽、疾病と医療、葬送や服喪、信仰まで、王朝女性の生活様式、風習、制度などが網羅されております。
あくまで女性の生活に絞って書かれてはいますが、古典文学はもちろん、平安時代を舞台にした映画、ドラマ、小説などの作品を鑑賞するときの参考にするには持ってこいの本だと思います。
ただ解説に、〈本書が初版から六十年もの歳月を経ていることによって〉、〈現在の研究水準に照らして不足や誤りが見られることも、当然である〉とあるように、しかも本書の初版発行は2012年、2024年の今年にはそこからさらに12年経過していますから(計72年!)、今ではもっと新事実や新解釈が生まれているでしょう。
ストーリーになっているわけではないので、途中読むのがしんどくなった時もありましたが、テーマも例文も興味深く、この前読んだ杉本苑子さんの『散華』のさまざまな場面を思い出しながら、楽しく読めました。
季節や自然を愛でる心、〈時には夜ふけるまで月を見たり、物語を読んだり、歌会をしたり、虫の音をきいたり〉してゆったりと流れる時間、また、〈静かな、しめやかな落ち着き、ほのぼのとした深さ〉のある、平安時代の女性たちの精神性が、私は好きなのです。
続きを読む投稿日:2024.05.06
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