ドコノモン
倉方俊輔(著)
/日経BP
作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
「あのビル、実は名建築」――。魅力的な戦後建築は、日本中にまだまだ眠っています。新進気鋭の建築史家が街を歩き、「ひょっとしたら名建築?」を鑑定。見どころや時代背景を、写真をふんだんに使って解説していきます。全物件、地図付きです。街歩きのお伴に電子書籍もどうぞ。
<前書きより(一部抜粋)>
「ドコノモン」とは何か。それは「ドコモモ(DOCOMOMO)」に敬意を払ったパロディである。ドコモモはモダニズム建築の大切さを訴えたり、保存・活用に向けて尽力したりしている団体だ。1988年にオランダで誕生し、2000年に日本支部が設立された。2003年には特に重要と考えられる建築を「DOCOMOMO100選」として選出。リストはその後も追加されて、2011年現在は150選になっている。
ドコモモにはドコモモの役割がある。きっとそれを補完する存在が要る。それが「ドコノモン」。どうにも気になる魅力を放っているが、ドコのもんか分からない。そんな名建築に光を当て、いつ、誰が、どうしてこんなものをつくったかをみていくことが必要ではないか。
本書では23の「ドコノモン建築」を採り上げた。みな、どこかがナンバーワンだ。ほかのものでは代用できないかたちで、こんな過去があったのだと教えてくれる。つまり、成立の背景が現在では考えられないものであったり、法規的・構造的・思想的に形の決め方がずいぶん違っていたり、今では珍しい材料やぜいたくな手仕事が施されていたりする。
今まで言われていた以上に、戦後建築はこんなことをここまでやっていたのだよと、アイデアや奮い立つ気持ちのもとになってくれたらいい。
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商品情報
- シリーズ
- ドコノモン
- 著者
- 倉方俊輔
- ジャンル
- サイエンス・テクノロジー - 工学
- 出版社
- 日経BP
- 書籍発売日
- 2011.12.26
- Reader Store発売日
- 2014.12.19
- ファイルサイズ
- 234.6MB
- ページ数
- 200ページ
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この作品のレビュー
平均 3.0 (1件のレビュー)
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ドコモモ(DOCOMOMO=Documentation and Conservation of buildings,sites and neighbourhoods of the Modern Mo…vement)
とは、近代建築(モダン・ムーブメント)の歴史的・文化的重要性を認識し、その成果を記録する国際組織。
日本支部でも150選が選ばれている。しかし、そこに記録されるのは丹下健三・前川國男と言った超一流建築家の作品が多く、雑誌等で有名なものが多い。
「ドコノモン」とはドコモモの趣旨に賛同しつつもドコモモが取りこぼしてしまうような名のない、しかし評価に値する名建築を評価しようと選ばれたもの。
B級グルメという言葉は市民権を得たが「ドコノモン」は言わば「B級モダナーキテクト」と言ったもの。
どうしても知っている建物に共感を得ることになってしまうが、冒頭を飾る「ニュー新橋ビル」はやかり圧巻。渋谷109もランドマークとしてこれほど有名でありながら建築物として評価されない不思議な建物。
横浜薬科大学図書館棟(旧ホテルエンパイア)は是非古い写真を収録して欲しかったなぁ。続きを読む投稿日:2012.04.01
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