知的生産の技術とセンス 知の巨人・梅棹忠夫に学ぶ情報活用術
堀正岳(著)
,まつもとあつし(著)
,小長谷有紀(監修)
/マイナビ新書
作品情報
イマドキの知的生産は「技術」×「センス」
私たちは、インターネットという情報ネットワークを自在に操り、クラウドに膨大な情報を蓄積して、それらにパソコンやスマートフォンなどからいつでもどこからでもアクセスできる時代に生きているのです。しかし、私たちが日々生み出している情報は、こういった環境の進化に追いついているでしょうか?道具や環境が整った今だからこそ「知的生産」のための技術について、あるいは「知的生産」とはそもそもどういったものなのか、その源流をたどる必要が高まっています。「Evernote」というノートアプリを使っている方も多いかもしれません。その原型とも言える「京大型カード」の活用を起点にまとめられた大ベストセラーが、生態学者、民族学者、情報学者、未来学者であり「知の巨人」と呼ばれた梅棹忠夫先生が執筆された古典的名誉『知的生産の技術』です。この本には「個人が情報をどう記録し、いかに活用するか」というノウハウが凝縮されていて、ほぼそのままEvernoteのような現在の情報整理ツールに活かすことができます。梅棹先生が「知的生産の技術」として提唱された、情報の集め方、記録の仕方、そしてアウトプットの仕方などのアプローチは、今日から実践できるとても身近で実直なものです。本書はそんな「知的生産の技術」をできる限り現代の私たちも活かせるように再解釈し、いま私たちの周囲にある道具や環境に適用できるようアップデートを試みました。国立民族学博物館でウメサオタダオ展の企画運営を担当した小長谷有紀先生にも協力をいただき、できる限り梅棹先生がどう考えて、実際どのように取り組んでいたのか、確認しながらまとめた一冊にもなっています。
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この作品のレビュー
平均 3.3 (11件のレビュー)
-
名著「知的生産の技術」を現在版に置き換えようというチャンレンジングな試み。
久々にこういう技術系の本を読んだ。
序盤はネタ本と梅棹先生の紹介、後半はEVERNOTEの紹介?
読む前の期待が大きかった…だけに、少々期待ハズレな面も。
ツールをアップデートした(情報カード→EVERNOTE)した感じ。
[more]
(目次)
第1章 そもそも「知的生産の技術」とは?
梅棹忠夫とはどんな人物だったのか?
40年以上読み継がれる『知的生産の技術』とは
「知的生産」という言葉は梅棹先生が生み出した
誰もが新しい情報を生み出すために
現代に求められる「考えて書く」技術
「知的生産の技術」は今も活かせる
第2章 「知的生産の技術」を支えたツール
すべてを同じフォーマットで記録「京大型カード」
「京大型カード」とはどんなカードなのか
京大型カードに何をどのように書く?
思考を筋道立てる「こざね」
日本語をタイプするのも一苦労だった時代に
『知的生産の技術』に書かれていないこと
先の見えない時代にこそ求められる「知的生産」
第3章 今は知的生産のための“センス"を磨く時代
デジタルの限界をどう克服するか?
道具は変わっても本質は変わらない
すべての基本はフィールドワーク
巨人の肩に乗る
3極モデルでセンスを磨く
個人のセンスってなんだ?
センスこそがフィルター
キュレーションには弱点がある
「売り場を見る」ではもう不十分
インプットからアウトプットへ
第4章 「情報」をインプットする場所はどこなのか?
好奇心が磨くインプットのセンス
梅棹先生の「発見の手帳」
自分を情報のフィルターとする
クラウド時代の情報カード「Evernote」
Evernoteで作る「発見の手帳」
情報は整理せずに分流する
第5章 何をインプットしていくか?
ウェブとのつきあい方とキュレーション
フィルターバブル問題
書籍によるインプットと、電子化による新しい読みの可能性
電子書籍時代の読む技術
知的生産の現場としての書斎
情報インプットの流れ
名詞的なニッチと、形容詞的なニッチ
変わる紙のノート、情報カードの役割
あなた自身がフィルターになる日
第6章 情報をどうアウトプットしていくか?
誰もがアウトプットしなければいけない時代
アウトプットへのハードルが下がった
これだけある知的アウトプットのプラットフォーム
「声」を持った発信と、リミックス
リミックスを加速する発想法
コラボレーションを可能にするサービスたち
ログの生み出す力を享受しよう
こつこつとコンテンツを提供できるサービス「note」
知的アウトプットの輪を広げる
わけの分からないことに身を投ずる
第7章 世界に+(プラス)の影響を与えるために
世界に+(プラス)の影響を与えるための素養
登山で磨かれた知的生産のためのセンス
専門に縛られない
たった一人で世界を変える
一人の熱意が伝染する、活動の拠点を持つこと
かけがえのない人材になろう
逆境を手なずける
梅棹先生が私たち=未来に託したテーマ続きを読む投稿日:2018.10.12
民族学者で「知の巨人」と言われた梅棹忠夫氏が著し、ベストセラーとなった「知的生産の技術」のアップデート版。
梅棹氏の言う「知的生産」とは、「考えることによる生産」で、そこから生まれるのが「情報」だそう…だ。音楽を演奏したり、料理を作ったりするのが、「情報」の生産であり、読書や将棋を楽しむのは知的「消費」に分類される。「知的生産」のための第一歩が「考えて(文章を)書く」ことで、その技術が現代に求められているという。
梅棹氏が紹介したのは、現場でのフィールドワークを徹底して行い、そこで得た情報をいかに蓄積、分類し、論文や書籍の執筆、企画の作成といったアウトプットに活かすという技術。ツールとして参考になるのが、すべてを同じフォーマットで記録する「京大型カード」であったり、氏が高校生の時代にとっていた「発見の手帳」。
また、氏の著した技術は、自ら情報を生み出し、価値を獲得していくという攻めの技術であると同時に、現代においては情報の稚拙な扱いによる事故を防ぐ守りの技術でもあると本書の著者はいう。
著者によるアップデートは、情報爆発の時代と言われる現代にあって、大量に押し寄せてくる情報を取捨選択するフィルターすなわち個人のセンスを持つということ。
抽象的な表現が多いように思える内容だったが以上が骨格だろうということはなんとなく理解できた。
だが、情報整理のためのブログやツィッターについての記述、様々なアプリ紹介にはついていけず、退屈な読書になってしまった。むしろ梅棹氏の元祖本を読むべきだったと感じた。続きを読む投稿日:2021.11.06
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