日本人が知らない安全保障学
潮匡人(著)
/中公新書ラクレ
作品情報
尖閣諸島・竹島の領土問題をめぐる中国・韓国との対立、北朝鮮のミサイル発射と核実験などアジアの軍事的緊張は高まるばかりであり、逆に化学兵器使用のシリア・アサド政権への武力行使を断念するなど、アメリカの影響力には翳りが見え始めている。また、スノーデン事件によって熾烈な国際諜報戦が白日の下に曝されるなか、日本ではようやく戦後初めて「国家安全保障戦略」が策定された。国際的にも国内的にも安全保障環境が激変している現状をわかりやすく伝え、日本はどのように対応していくべきなのかを考察した必読書。
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商品情報
- シリーズ
- 日本人が知らない安全保障学
- 著者
- 潮匡人
- 出版社
- 中央公論新社
- 掲載誌・レーベル
- 中公新書ラクレ
- 書籍発売日
- 2014.04.10
- Reader Store発売日
- 2014.07.11
- ファイルサイズ
- 0.7MB
- ページ数
- 232ページ
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この作品のレビュー
平均 3.7 (4件のレビュー)
-
【由来】
・図書館の新書アラート?
【期待したもの】
・「安全保障学」なるものについての基礎知識を得たい。
【ノート】
・「安全保障学」というものについての説明って、どこにあったっけ?単に著者の思…うところを、少しは軍事学的な知識も織りまぜながら放言しているだけという印象。この著者は明確に平和憲法では日本は一方的にやられるだけ、という立ち位置で、何かと「世界の常識はこう」というのを持ち出しているが、この手の論法には胡散臭さがつきまつことが多いというのが最近の自分の感覚。シリアへの軍事介入に関する記述でも、アサド政権による毒ガス使用を当然の前提として使っており、その論理の展開が自分的には首肯できかねる。
「『高貴な』安全保障を」と掲げ、「自国を攻撃された際に個別的自衛権を行使するだけなら『畜生とどこが違う』のか(P163)」とのたまう辺りで、読む価値ナシと判断した。時間のムダだった。続きを読む投稿日:2018.10.28
元空自三佐による、保守の立場からの安全保障学。
この手の本は、どちらかの思想に凝り固まって、読めたものじゃない本も多いなかで、自分の考え方の立ち位置を認識した上で、いろんな有名な本からも情報などを引き…ながら「私は◯◯だから、こう考える」というふうに、比較的冷静に書かれてるので、考え方が違う人でも「読める」本になっている。前著が「わしズム」とかいう、読んだことないけど怪しげな(たぶん右派の)雑誌の連載をまとめたものだそうで、これもどうかなーとは思ってたけど、確かに保守の論調ではあるけどなかなか勉強になった。タイトルに「日本人が知らない」とか付けちゃうところがちょっと胡散臭いけど。
「高貴な安全保障」というのは自分なりに考えてみたい考え方ではあるなと思った。
安全保障の語源にさかのぼって考えたりっていうのも面白かった。
安全保障について考えるにあたって参考になりそうな著作が多く引かれているので、自分で安全保障について考えてみたいという人にも参考になります。
この著者の所属する岡崎研究所って、自分がよく読んでるネットのニュースサイトにも寄稿してるけど、保守系で、防衛についての民間対話とかもやってるんだな。政府間対話の前段階として結構大きな役割をになってるそうで、特に、海上連絡メカニズムなんかの話にも関わってたというのは興味がある。以前読んだ「日本の空をだれが守るのか」の著者は元空将で、その人も岡崎研究所の研究員だったと思うけど、こっちの方が冷静な書き方で内容的にも勉強になった感じがする。当たり前だけど、階級高い人の書いた本の方が出来が良いということでもないんだな。続きを読む投稿日:2016.01.12
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