記憶する道具 : 生活/人生ナビゲータとしてのライフログ・マシンの誕生
美崎薫(著)
/NTT出版
作品情報
「記憶と追体験、それをささえる道具」に憑かれた著者による、コンピュータと人間の新しい可能性の実験の軌跡。人生全体を記録し、不老不死を実現することは可能か? 進化し続ける道具と人間の関係を、独特の視点で捉える。
もっとみる
商品情報
- 著者
- 美崎薫
- ジャンル
- コンピュータ・情報 - コンピュータ・インターネット
- 出版社
- NTT出版
- 書籍発売日
- 2011.04.19
- Reader Store発売日
- 2015.05.16
- ファイルサイズ
- 1MB
- ページ数
- 282ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.0 (3件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
ライフログについての本は既にいくつか読んでいる。この分野の金字塔とも言うべき『ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する!』から、ちょっとミニマルな『人生は1冊のノートにまとめなさい―体験を自分化する「100円ノート」ライフログ』まで。おかげで靴箱数個分のA4ノートを溜め込むハメになっている(つまり応用できてない、ってことですね)
レビューの続きを読む
数冊読んでみてわかったのは、チマチマ記録を取ることは、基本的にぢぶんには合わない(ってかできない)どいうことだった。だから見なさい。レコダイも何度チャレンジしたことか…。ダイエットアプリは数えるのが怖いくらいインストールしてある(で、使っていない)
それでもなお、ナンでこの本を読む気になったかというと、「記憶する」というタイトルのことばが気になったからでありんす。「記録」ではなくて「記憶」。
往々にしてライフログ絡みの本は、ぢぶんの行動をこと細かに記憶して(飲み食いの内容をすべからく書き)、それを客観的に分量化し(カロリー計算をし)、何が良くて何が悪かったかを反省し(アイスとビスケットと柿ピーを一晩に喰ってはイカンだろ)、今後の設計基盤とする(明日は絶対甘いもの食べないモン)という類いのものとなる。でも「記憶」はそうじゃない。
こんなことを思ったのは、ある若年性アルツハイマーの患者の方が、非常に細かくライフログをとっておられ(もちろん周囲のサポートを受けてだけれど)、そのためか、非常に前向きな暮らしをされているということを某所で知る機会があったからなのですね。
おそらく、その方にとって「記録」とは「記憶」と相互に作用しあって、明日を生きるための何らかのエナジーを創り出しているのではないか…大げさに言えばそんなことを思ったわけです。
で、読み始めたら…何というか、見事に裏切られたのですね、これが。
いえ、決して面白くなかったというのではありません。☆4つですもん。面白かったですよ。
でもそれはむしろ、著者の美崎薫氏に対しての点数であるのです。
このヒト面白いわ。そもそもお名前からして芸名みたいじゃん。
で、自称「記録の実践者」であられるこの方は、高校時代から
『きわめて詳細な日誌をつけるようになった。一日一枚。その他に日記を書き、すべきこと一覧を書き出し、入出金をつけ、誰と電話でなにを話したか記録し、読書日記をつけ、手紙を書き、買いたい、読みたい本のリストを作り、読んだ本をチェックし、好きな作家の全作リストを作り、蔵書カードを作り、部活のノートを書き、新聞部で記事を書き、創作の練習もしていた。』
日誌と日記の違いもロクにわからんワタクシとしましては、ぽかんと口を開けるしかない。
おまけにですよ、
『この文章を書いている2011年1月3日現在では190万枚を超える画像を所有しているのである』
三が日から仕事すなっ…じゃなくて、そんなにあって残りの人生でどんだけ見られるよ…と思いまへんか?
もっと怖いぞ。
『わたしには記録癖がある。ともかくなんでも書いておけば満足するし、紙となると小さなレシート1枚からメモとして書いた処理ずみの付箋紙までほとんど捨てたことがない』
レシートなんて一ヶ月もすりゃほとんど印刷も消えちゃうのに…。
という、ツッコミどころ満載の方がライフログ…
そうです、この方はコト細かに記録を取ることによって「未来生活」をデザインするのだそうです。これだけの細かさに裏打ちされているとすれば、そりゃ信頼性も持てるでしょうよ(ワタクシだけか?)
結局「記録」はどこまでもデジタライズできるけれども、それがどうしても「記憶」に追いつけないところがある。物理的正確さでは後者は前者に追いつけないのはもちろんだけれど。
ただ、「記憶」の豊かさ(のようなもの)を育むために「記録」の積み重ねはかなり有益だろう、と。そこには不要な過去を切り捨てるための勇気が必要になったとしても。
いつもながら思うんだけど、付箋を何枚も貼りながら読むのに、ほとんどそれが役立たないってどうよ。考えなけりゃなぁ…。投稿日:2014.08.28
なんでもかんでもPC、スマホでクラウド上に保存できるようになったのは便利なのかどうなのか、よくわからない。ライフログというが、いったい何をしたいのだろうか。
投稿日:2013.08.06
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。