勝負哲学
岡田武史(著)
,羽生善治(著)
/サンマーク出版
作品情報
熾烈な勝負の世界で勝つこと、そして勝ち続けること。
身を斬り、骨を削るような厳しさにさらされながら、勝負の綾や不条理、怖さを知り尽くしてもなお勝負に挑みつづける勝負師たち。彼らが見ている世界、そして戦いに挑む流儀とはどんなものか。
日本のサッカーを世界のベスト16まで導いたサッカー界きっての勝負師・岡田武史氏と、稀代の天才棋士と呼ばれる羽生善治氏。
サッカーと将棋、それぞれの戦いにおける、勝負勘の研ぎ澄ませ方、勝負どころでの集中力の高め方、そしてメンタルの鍛え方――それらをぶつけ合っていただいた熱戦対論。
勝負の世界にのめりこみ、そこで勝ち抜く一流の勝負師たちの話は読み応え十分。でも、そもそも勝負哲学は一流の勝負師たちだけのものではないはず。勝負の世界に身を置く方だけでなく、一般ビジネスマンや主婦、学生など、誰しもにとって訪れる「ここが勝負どころ!」においてヒントとなる珠玉の言葉が満載です。
あの名場面の舞台裏の話も交え、大いに盛り上がった対談。臨場感そのままにお届けします。
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この作品のレビュー
平均 3.9 (38件のレビュー)
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将棋とサッカーの共通点
将棋ファンで羽生名人の大ファン、サッカーも(詳しくはないけれど)好きなので、この対談本はいつか読みたいと思っていました。
羽生名人は将棋界の第一人者であり、講演や執筆などの活動は将棋界に留まらず、広く…ビジネスの世界で私たちは示唆を与えられています。岡田監督も日本代表の監督として、2度のワールドカップ本戦出場を果たしています。
将棋とサッカーは全く違う競技ですが、共通点もあります。(駒と選手のアナロジーもありますが、ここを強調しすぎると選手は監督の指示に従って動くべきものとなるため、否定的に捉えるべきでしょう)
サッカーでは各選手ごとに得意な動きがあり、その特性を生かしたポジションやフォーメーションが勝利への技術となります。
将棋は駒の動きが定められていますが、サッカーと同様に囲いや戦法が勝利への技術となりますし、サッカーも将棋もフォーメーションが日々進化し続けているのも共通点と言えるでしょう。
あまり技術的に込み入った話はしませんが、相手の隙を突くためにこれまでの常識では見られない攻撃態勢をとったり、あえて攻めさせておいて反撃のタイミングを窺ったり、逆にあえて攻め込まずに守備体型のほころびを待ったりするなど、現代は将棋もサッカーも大きく変わりつつあります。
常識にとらわれない攻撃と、あらゆることを想定した守備が、時に攻守を入れ替えながら戦うのは、サッカーも将棋も同じと言えます。
また、勝負に対する集中力についても、重なり合う部分があるようです。もちろん将棋は1対1、サッカーはチーム戦ですから、集中の仕方にも違いはあるでしょうが、「フロー体験」や「ゾーンに入る」という言い方で、深い集中に入り非常に高いパフォーマンスを出せることは共通です。
羽生さんはこの状態を、深海に潜って戻ってこられないようなぎりぎりのところ、という感じでお話しされていましたが、潜るという表現が「ハチワンダイバー」という将棋マンガに通じるところがあります(好きなときに集中できるようなものではないようですが)。
ただ一点に集中するだけではなく、「広い集中」と表現された、フィールドや盤面全体を注視して、どこで戦いが起こっても瞬時に対応できる気持ちの持ち方も、潜る「深い集中」と同様に必要と思いました。
本書は2011年に(紙で)出版されており、同年の東日本大震災と、その中で将棋やサッカーが果たすべき役割についても意見交換しています。
1995年の阪神・淡路大震災のときには、神戸在住で被災した谷川王将が羽生六冠を退け王将位を守り、神戸の希望となりました(羽生の七冠独占はこの翌年。六冠をすべて防衛し、翌年の王将戦でも挑戦者となった)。
かつては大正時代の東京大震災のときにも、新聞紙面に将棋が掲載され、ひとときの娯楽として被災者にも好評だったと聞きます。
サッカーも、被災地のサッカースクールで子供たちが楽しんでいるのを見て元気づけられた、希望を持ったという人も多かったようで、サッカーや将棋のような娯楽は直接の復興にはならなくても十分に役に立てるのだと感じます。
(余談ですが、フィギュアスケートの羽生結弦選手(さらに余談で、将棋の羽生は「はぶ」、スケートの羽生は「はにゅう」)が仙台在住で被災しており、その後の活躍で被災者を勇気づけたと聞きますし、ジャンルを問わないですね。)続きを読む投稿日:2014.12.17
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勝負にも流れってあるんだなと思いました。
我慢することも大事だし、ちょっとしたひらめきが良い効果が出ることもある。
必死になることが全てじゃなくて、良い展開になる前は悪い展開もある、だから耐えるこ…とも大事なんだと思えました。
サッカーと将棋は違う物ですが、その違いがあるから岡田監督と羽生さんの考え方の共通点や相違点が面白かった。続きを読む投稿日:2021.08.02
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