この作品のレビュー
平均 4.0 (6件のレビュー)
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落語の周辺にあるさまざまな現象につき、落語以外を例示しながらわかりやすく示す解説本。面白い。
落語を全くみたことはない人はいないだろうし、落語に対する「イメージ」はほとんどの人がもっている。ただ、一…般的にはそういう「イメージ」を整理するまでには至っていない。本書では文学やマンガなどを例に示しながら、「落語のイメージ」をわかりやすく解説している。
ぼく自身について言えば、演芸場に何度か足を運んだこともあり、「全くの無知」というわけではないつもりだった。だけど本書を読んで「なるほどなあ」と思い、そしてiTunes Storeで古典落語を何作もダウンロードしてしまいましたとさ。続きを読む投稿日:2011.01.24
タイトルの通り、もちろん落語に焦点があてられているのだけども、能や人形浄瑠璃、歌舞伎、講談、漫画や映画、漫才、コントなどさまざまなハナシとの比較によって、芸の型を分類しその楽しみ方を紹介している。
落…語の噺の中身についての紹介ではなく、落語とはそもそもどのような芸かという点について、学ぶことができる。
単純に聴いて楽しむだけではなく、その噺がどのような位置づけにあるのかという見方を持っていても面白いかもしれないな。
なるほど、こういう見方、聞き方、楽しみ方、視点があるのかと楽しんで読めた。
初心者の僕にとっては、まだまだそれぞれの芸についての理解が浅いので、ついて行けない部分も多かったけども、落語についてこれからまた違う楽しみ方ができるなと思えた。
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【内容(「BOOK」データベースより)】
落語とは何かを考えつつ、その聴き方楽しみ方を探る落語論。人は落語をきいてなぜ笑うのか、落語における時間の流れ方、落語はドラマを排除すること、登場人物がみな無名であること、などから、落語という芸の特異性に迫る。
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【目次】
はじめに
第1章 落語の視点
第2章 二人目の人
第3章 名のある人と名のない人
第4章 落語の中に流れる時間
第5章 落語家のしごと
第6章 落語の背景
第7章 人情ばなし
第8章 現代の落語
終章 「景清」と「心眼」
あとがき
主な参考文献
----------------続きを読む投稿日:2013.09.20
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