臆病なキス
椎崎夕(著)
,高星麻子(画)
/SHY NOVELS
作品情報
「好きなんです。──すみません、ごめんなさい……」幼い頃、ある事故で弟を失った志水由哉は、大学生になった今、素性を隠し、弟の名前『佑哉』を名乗り、俳優として注目を集めていた。華やかな『佑哉』とは対照的に、地味でおとなしい『由哉』。秘密を抱えている由哉は辛いことがあっても口に出せず、誰にも甘えることができず、毎日を寂しく暮らしていた。そんなある日、新しいマネージャー・柘植が由哉の前に現れた。冷たいほどの端整な容貌とは裏腹に、不器用な由哉を思いやり、甘えさせてくれる柘植。気がついたときには、彼に恋をしていた…… この気持ちは誰にも知られてはいけない──そう思っていたのに!? ※この作品は「壁際のキス」のスピンオフです。
商品情報
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.5 (6件のレビュー)
-
※ネタばれ有なので、ご注意下さい。
前作「壁際のキス」のスピンオフですが、この一冊だけでも大丈夫です。
壁際~に出ている雄生ですが、相変わらずな性格なようでちょっと突っ込んだりしましたが(笑)
…
佑哉の「変わり」としてその名前を名乗る経緯を読んでいると、そうしなければ自分の心を守れなかったという、由哉の行動がより可哀想だなぁと。
自分が悪いと思い込んでいた事故で負った心の疵に、柘植が触れた時に、はっとする由哉が印象的でした。
見方はそれぞれ。それこそ、当事者なのだから重く考えて当然だろうけど、第三者から向けられる意見で違う見解が出来る様になる。
きっと、それは柘植だから出来たんだろうなぁと。
この人の、きっぱりした所が優しさの一部なんでしょうね、きっと。
==========================================
……ずっと、誰かにそう言って欲しかったのだ。そんな思いが、すとんと胸に落ちた。
「佑哉」になることも「早月」に入ることも、自分で決めたことだ。それでも、母親はもちろん劇団で「佑哉」と呼ばれるたびに、見えない棘に絶えず突き刺されているようで、どうしようもなく苦しかった。
もう、いい。もう、充分だ。他の誰でもなく、柘植にそう言ってもらえた。だったらもう何も、望むことはない──。
==========================================
大事な人が、自分の想いを汲み取ってくれただけで十分だという、そんな風に考える事に、なんだか胸を衝かれてしまいました。
そして、椎崎さんの作品には、はっきりとした「悪者」が登場するので、今回も思いっきり嫌悪感を抱きました。
執拗に由哉を見下している、マネージャーの里村。
自分より劣っていると決めつけ、そして自分が上に立っているという行動が本当に苛々したり。
攻撃を受けていても、迷惑をかけるぐらいならと一人で抱え込む由哉。
耐え過ぎているのに、少しじれったくなったけど、それぐらいに誰かに頼る事が出来ない過程を考えると痛くてしょうがなかったです。
それを強引に引っ張って、そして何気なくバックアップする為に奔走している柘植さんは、本当に彼の事が大事なんだなーと。
二人のその後を書いた「花の咲く夜に」は、柘植視点で書かれているので、彼が由哉を愛しく思っているのが垣間見えて、なんだかにまにまする場面も。
もっと由哉をべたべたに甘やかしたら良いと思いますよ、柘植さん(笑)
あと、個人的にちょっとした不満を言えば、コンタクトもいいけどもっと眼鏡をかけてくれたらと思わずにはいられなかった。
由哉の眼鏡とか、可愛いと思うですがー。(そこかい)続きを読む投稿日:2010.05.14
このレビューはネタバレを含みます
『壁際のキス』スピンオフ。そちらは未読ですが、こちらだけでも読めました。死んだ弟の名前で弟の代わりを演じる由哉と、そんな彼にマネジャーとしてつくことになった柘植との年の差業界ものなのだけど…里村の存在…感\(^o^)/里村にイライラさせられるばっかで、柘植の印象薄いよ…。だいたい、何でよりによって里村。ロケについていける人が他にいないからって、里村つける早月どういうことなの。そして、あれだけやりたい放題やったのに里村への仕打ちがクビだけってのがすっきりしない。続きを読む
レビューの続きを読む投稿日:2015.02.14
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能です年齢認証
あなたは18歳以上ですか?
- ※表紙の閲覧・試し読み・購入等には年齢認証が必要です。
- ※このコンテンツには暴力的な表現や性的描写が含まれている可能性があるため、閲覧はご自身の判断と責任において行ってください。
Reader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。