キズナのマーケティング ソーシャルメディアが切り拓くマーケティング新時代
池田紀行(著)
/アスキー新書
作品情報
「ツイッターだけでモノは売れない!」「ソーシャルメディアマーケティングは、目的ではなく、手段である」と説く著者によるソーシャルメディアマーケティングへの取り組み方を解説する一冊。上辺の流行に流されず、消費者との中長期的な「キズナ」をつくり、「明日の売上」につなげる施策を解説する。魔法の杖ではないソーシャルメディアマーケティングの実態を理解するには、まずその本質を見極める必要がある。
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この作品のレビュー
平均 3.9 (35件のレビュー)
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ソーシャルマーケティングを短期型のバズ・バイラル型と中・長期型のアドボカシー型に分けて展開している。前者はおもしろさ、インパクトといった消費者の興味・関心に訴えかけ、そこから生じる波及効果を狙ったもの…で、後者はこの本のタイトルにもなっている「キズナ」、すなわち消費者への信頼構築を第一に考え、そこに焦点を当てることの大切さを説いている。マス媒体によるマーケティングに疑問を感じている人や自社のマーケティングがいまいちだと感じている人には必見の書だと言える。続きを読む
投稿日:2011.01.13
■学んだこと
第一章 ソーシャルメディアって何?
▼ソーシャルメディアとは?
⇒「社会の媒体」、人間が生活している「現実社会そのもの」である。
・メディアの3つの分類
①他社メディア
②自社メ…ディア
③ソーシャルメディア
※ソーシャルメディアは企業がマーケティングをすることを目的
に存在している場所でもなければ、口コミをコントロールできる場所でもない。
▼なぜ今ソーシャルメディアなのか?
①量的な増加
②発信された情報が蓄積される事、フローではなくストック
③発信される信頼性が向上した事
④消費者の買い物が変化した事
▼ソーシャルメディアマーケティングは「魔法」の杖ではない。
⇒もしかしたら企業の抱えている現状の課題を
解決する新しいイノベーションを引き起こすことができるかもしれない。
▼情報爆発だけが広告の効果を低下させたわけではない
①消費の成熟⇒欲しいモノは、全て揃っている。
②消費の学習効果⇒消費を通して賢くなった。
③情報リテラシーの向上⇒毎日が、情報の取捨選択になった。
④メディアの多様化⇒消費者の接触ポイントは分散化
⑤UGCの量的増加と質的向上⇒量が質を押し上げるサイクルに入った。
⑥認識できる選択肢の増加⇒人間は選択肢が増えすぎると選べなくなる。
⑦認知的不協和音⇒失敗したくないから、調べまくる。
⑧企業の相対的信頼性の低下⇒同時に、広告のアテンション獲得力の低下を招いた。
▼マーケティング目標は「売上・マーケットシェア」から、「利益・顧客シェア」へか
・顧客との絆を深め、いかに自社商品を買い続けてもらうか
無関心層や潜在顧客といかに「ゆるく」つながり、徐々に興味を持ってもらい、
ニーズを顕在化していくか。
第二章 そして本当ののキズナづくりが始まった
▼問題は「相手はあなたにさほど興味を持っていないということ」
・広告の役割は興味を持っていない人に興味を持ってもらうこと(レイ・イナモト氏)
・自己中心的・自己陶酔的な求愛は嫌われる前にスルーされる。
▼協業型ソーシャルメディア(Cooperative Social Media)
消費者と企業が互いに助け合い”協業”してつくっていく場所
▼商品力は「C/Pバランス」でできている
C=商品コンセプト⇒買う前に欲しいと思わせる力
P=商品パフォーマンス⇒買ってよかった、次も買いたいと思わせる力
▼消費者は二度評価する
・1回目の評価が「その商品を欲しいか否か」
・2回目の評価が「買ったあと、買って良かったと思うか否か」
▼ソーシャルメディアマーケティングの2類型
①短期的な話題を図るバズ・バイラル型
※バズ・バイラル型の誤解
・ソーシャルメディアマーケティングで、認知を向上させることは非常に難しい。
・情報のコントロールは「不可能」
・バズ・バイラル型でクチコミされる内容は「商品やサービスそのもの」ではない。
②消費者との中長期的なキズナを作るアドボカシー型
⇒顧客や見込み顧客が最高の商品やサービスを見つけることができるように、
企業はアドバイスを行う必要がある。しかし、推奨商品は、必ずしも自社商品とはらない。
※アドボカシー型のソーシャルメディアマーケティングに取り組まないことによるス
・潜在顧客とお近づきになるチャンスを失ってしまうリスク
・競合他社が先にキズナを形成してしまうリスク
・消費者の本音を知らないリスク
・無駄な広告宣伝コストをかけ続けるリスク
・変化したマーケティング環境に適応できないリスク
・手遅れになってしまうリスク
第三章 すべてを「自分だったら?」で考える
▼アドボカシー型のソーシャルメディアマーケティングは、現実社会の人間関係づりと同
▼アドボカシー型の注意点
・小さく生んで大きく育てるの精神で
・担当するスタッフが共有できるルールやガイドラインをつくっておく。
・相談できる社内の人やエージェンシーを決めておく。
・リカバリー施策を事前に考えておく。
・焦らず続ける。
▼オーダーからオファーの時代へ
もはやメディアの組み合わせではオファーに応えることはできない。
▼スコアカードによる効果測定
普通に純広を打った場合の1回あたりのインプレッション単価や、
クリック単価を想定した場合、ブログ、ツイッターなどでの情報掲載、
レビュー(評価)、レコメンド(推奨)には、それぞれ広告換算にしていくらくらの価値があるのかを定めて
それらを全部足して、効果を測定するやり方
第四章 これだけは守りたいキズナづくりの一三カ条
▼ソーシャルメディアガイドラインの具体的な内容例
・自分が「どこの誰か」公表する。
・常に誠意あふれる正直者でいる。
・双方向の会話を心がける。
・カッコつけず、等身大で親しみを持って接する。
・実際に会って話しているように愛を持って接する。
・会社の機密情報を公開しない。
・知らないことやいい加減なことは言わない。
・会社の看板を背負っている意識を持つ。
・常にオープンな会話を心がける。
・質問には素早く対応する。
・誤りはすぐに認め、謝罪する。
・誹謗中傷をする。
・守るべき法律を確認し、遵守する。
第五章 一番大きな壁は、実は社内にある
▼会社の中で進めていくステップ
・すべては「熱意を持った一人」の社内啓蒙活動から始まる。
・社内、業界、異業種のソーシャルメディアマーケティングを徹底的に調べる。
・部署内外に根回しして仲間を増やし、インフォーマルなチームを組成する。
自社が取り組むべき施策の骨子をつくってみる。
・上長を巻き込み、さらなる上位役職者のコミットメントを得る。
・社内を啓蒙するソーシャルメディアマーケティングのバイブルを作成する。
・社内の主要メンバーにインターナルトレーニングを実施する。
・ソーシャルメディアアーキテクトを設置し、企画や展開の全領域を支援・統制する。
・効果測定の指標と数値を明確にし、上位役職者の合意を得ておく。
できる限り多くの部署と定期的に情報を共有する。続きを読む投稿日:2019.08.29
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