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平穏な日はなく、異形の凶刃が、栄次郎を狙う!
侍同士の闇仕合だけではなかった。
別の系路による謎の斬死体が連続して発見されたのだ。
探索に苦慮する八丁堀と栄次郎……。
御徒目付である兄・矢内栄之進は、田宮流抜刀術の達人栄次郎に、いつになく厳しく言った。『闇仕合は全て解決したわけではない。一人で外を出歩くのはひかえよ』と。そんなある日、栄次郎が三味線と長唄を習う杵屋吉右衛門の門下で将来を嘱望されていた、おりくという美人の訪問を受けた。それが、謎の斬殺体発見が続く“闇仕合の新たなる展開”と重なり栄次郎は苦悩する。 -
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平穏な江戸に忍び寄る凶々しい殺気の闇が侵しはじめた!
軽格ながら直参三人の斬死体が発見された。
怨みか? 内輪揉めによる立ち合いの果ての悲劇なのか?
田宮流抜刀術の達人矢内栄次郎は、八丁堀与力の崎田孫兵衛から、奇妙な連続斬死事件を聞かされた。「最初は霊巌寺裏で、次は万年橋近くの大川辺。そして今日は鉄砲洲稲荷だ。三人共直参で、刀を抜き合わせ、立ち合いの末に斬られており、相手はかなりの手練と思われる。なぜか三人共印籠を盗まれている。立ち合いの理由も印籠持ち去りの理由もわからない……」 -
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男と女の奥底に蠢く魔性の業が、妖しい闇を広げ始めた
京橋横山町の薬種問屋旗野屋の楽隠居惣兵衛が年若い美人に溺れ、
女と暮らすと言って姿を消した。それが、事件の発端となった……。
居合の達人で三味線の名手矢内栄次郎は、奉行所の仕事ではない──との断わり付きで奇妙な依頼を、与力崎田孫兵衛から受けた。一カ月余も連絡をよこさず家人も心配しているので、真相を探ってほしい、というのであったが……。 -
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粋な剣、粋な芸、粋な男を目ざす栄次郎の魅力を円熟の筆で描く!
渋江藩十万石の大名、筒井能登守忠久の下屋敷で催された。『京鹿子娘道成寺』の最中に最初の異変は起きた……
御徒目付矢内家の次男で、部屋住の栄次郎は、田宮流抜刀術の達人で、杵屋吉右衛門門下生でもあり三味線の名手でもある。ある日、渋江藩下屋敷に招ばれ、『京鹿子娘道成寺』を披露の最中、最初の異変を目撃する羽目になった。なんと藩主の能登守が顔面蒼白となり家来に背負われ席を退座したのである。一体、何が起きたのか……? やがて事件は、栄次郎を危地に……。 -
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栄次郎が魅せられた剣の奥義とは?
春の大川端で、釣り糸を垂れる老人を一瞥した時から事件は始まった。
厳しい修行の果てに到達した剣技とは――?
神田明神の水茶屋「鈴の家」のおのぶが両国橋に斬死体となって浮き、浅草雷門前の料理屋「奈良屋」のお咲が、行方不明となった。一体、誰が?なぜ?真相を探索する矢内栄次郎は、一人の老剣客を知った。なんの気も発せず、自然と一体化する剣の奥義に達した者のみが許される世界にいる老人の剣に、栄次郎は魅せられる。剣技の究極を描く力作! -
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日本中を震撼させた永代橋崩落から17年後、奇怪な連続殺人事件!
鉄砲洲稲荷で蕎麦屋田之吉、湯島天神で煙草売り又五郎が相次いで殺された。
死者の懐中に残された、五人の名を記した謎の書付け。
〈連続殺人事件解明の前に立ちはだかる、永代橋崩落事故〉田宮流抜刀術の達人で杵屋門下の三味線の名手矢内栄次郎は、奇怪な連続殺人事件に巻き込まれた。鉄砲洲稲荷で蕎麦屋の田之吉、湯島天神で煙草売りの又五郎が刺殺されたのだが、二人の死者の懐中に残された五人の名を記した謎の書付けは何を物語るのか。いったい誰が? 何の怨みで? -
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一切の気配を断ち迫る秘剣「音無し」とは? 矢内栄次郎、最大の危機!!
田宮流抜刀術の達人で三味線の名手矢内栄次郎が袖を切られ、次いで御徒目付の兄(栄之進)が夜の帰宅時、袖を鋭く裂かれた。二人共、全く何の気配も感じずに袖を切られたのである。悪戯か? それとも警告なのか? 更にこの袖切りは第三、第四と連続して発生し、その被害者は全て栄次郎の関係者のみであった。全ての気配を断ち相手を斬る魔剣との対決に栄次郎の運命は…… -
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“恨みは必ず晴らす”という投げ文が、南町奉行所筆頭与力の崎田孫兵衛に送りつけられた矢先、事件は起きた。妾のお秋宅からの帰途、何者かに襲われ重傷を負ったのである。しかもそれは矢内栄次郎の眼前で起きたのだ。事件の背景は何なのか? 犯人は? 栄次郎の心配をよそに、お秋は他の男に夢中になりつつあった……
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御徒目付矢内家の次男栄次郎は、田宮流抜刀術の達人で三味線の名手である。冬のある日、師匠の杵屋吉右衛門に呼ばれ“東次郎さんが半月以上顔を見せずに心配”と言われ、兄弟子東次郎宅を訪ねるが、まったく相手にされず疑惑と焦燥に苛まれる。一方、旗本坂本家は作事奉行の要職にあり、次男の東次郎は、父東蔵を囲繞する巨悪に苦闘していた……
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栄次郎を尾行する女の出現が、連続失踪事件の予兆であった。田宮流抜刀術の達人で、三味線杵屋流の名手、矢内栄次郎は、深川の遊女おしまから妹分おさんの行方を調べてほしいと頼まれ、早速、着手するが、やがて第二第三の失踪事件が浮上し、しかも自分の名で、女達が誘き出されたことを知る。誰が? 何の目的で仕組んだ罠と犯行なのか?
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晩秋の神田川左衛門河岸で浪人が斬られ、次いで和泉橋で商家の番頭、湯島で若い職人が斬殺された。手口は袈裟懸けの一刀。犯人は武士で凄まじい剣技の主である。偶然現場に居合わせた三味線の名手で居合いの達人矢内栄次郎は、密偵の新八と共に密かに探索を開始したが、それが御徒目付の兄・栄之進を危地に追いやることになった……。
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田宮流抜刀術の達人で三味線の名手矢内栄次郎は致命的な欠点を持つ。矢内家の血とも言うべきお節介病がそれである。それ故事件を自ら招いてしまう。一つは柳森神社の心中事件。もう一つは、稀代の名人と評判の新内語り春蝶が何者かに襲われ、命を狙われたのだ。二つの事件はどんな関係があるのか? 迷路の如く錯綜する真相……
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