舞台は「北の街」にある古い大学。語り手の女子アトリと同じ生物学研究室に通う、幼馴染みの男子学生イカルが、一心不乱に奇妙な実験をはじめた。イカルはそれを、「亡くなった心の師を追悼する実験だ」と言い張るのだが・・・・・・。少しだけ浮世離れした、しかしあくまでも日常的な空間――夏休みの閑散とした大学で、人知れずおこなわなわれた秘密の実験と、予想だにしなかったその顛末とは? 理科系のセンスに満ちた、期待のアイデア派新人が登場! 応募総数612作から大森望・日下三蔵・山田正紀が選出した、第1回創元SF短編・・・
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天才科学者である気の強い姉に、なにかにつけて振りまわされる「ぼく」。大学4年生だった夏に日本でおこなわれた「あの実験」から3年、「ぼく」はまたしても姉に呼び出された。向かった先は宇宙空間――ラグランジュポイントL2に浮かぶ国際研究施設。姉はそこで、宇宙論に関するある途轍もない実験を準備していた・・・・・・。ゲスト選考委員・瀬名秀明が「(日本SFの歴史を)次の50年に受け渡す傑作」と驚嘆した、新時代の理論派ハードSF。応募総数461作から大森望・日下三蔵・瀬名秀明が選出した、第5回創元SF短編賞受賞作(門田充宏「風牙」と同時受賞)。イラスト=鷲尾直広*本電子書籍は、『ミステリーズ! vol.66』(2014年8月初版発行)に掲載の「ランドスケープと夏の定理」を電子書籍化したものです。同名の書籍(『ランドスケープと夏の定理』 創元日本SF叢書版 2018年8月初版発行)の電子書籍版ではございませんので、ご注意ください。
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インタープリタとは、顧客の心から抽出した記憶データを“翻訳”し、他者に理解可能なよう立体的に再構築する技能者である。今回、若き女性インタープリタ・珊瑚が受けた仕事は前例のないものだった。“潜行”する先は、彼女自身の会社の社長。しかも先立って送り込まれたインタープリタは、3人たてつづけに社長の記憶の中で正体不明の存在に襲撃され、病院送りとなっていた。社長の記憶世界で何が起こっているのか。豊かな情緒性と卓越した娯楽性を評価され、応募総数461作から大森望・日下三蔵・瀬名秀明が選出した期待の新人作品。第5回創元SF短編賞受賞作(高島雄哉「ランドスケープと夏の定理」と同時受賞)。*本電子書籍は、『さよならの儀式 年刊日本SF傑作選』(2014年6月初版発行)に掲載の「風牙」を電子書籍化したものです。同名の書籍(『風牙』 創元日本SF叢書版 2018年10月初版発行)の電子書籍版ではございませんので、ご注意ください。
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地球と太陽系を喪い、星の世界への進出を余儀なくされた人類は、生き延びるためにあらゆる形態の人間を生み出した。ぼくらもそうして生まれた宇宙船だ。そして今ぼくら2隻は特命を帯び、銀河中心にある巨大ブラックホールに向かって1600年に及ぶ旅を続けている――。弱冠23歳の著者が贈る、雄渾の遠未来ハードSF。第4回創元SF短編賞受賞作。巻末に選考委員、大森望・日下三蔵・円城塔の選評を付す。
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記憶を失った日本人少年Kは、量子的に交差した世界から訪れた変幻自在の自律機械、アーサー、アイザック、ボブの三人組にスカウトされ、危険な旅を続けている。旅の目的は、人知れず実用化されている量子コンピュータを探し当てることだと言うのだが・・・・・・。すべての背後でうごめく人工知性〈館長〉の思惑とは。疾走感あふれる近未来エスピオナージュにして、想像することの意味を問う本格SF。応募総数618作から大森望・日下三蔵・飛浩隆が選出した、SF愛に満ちた第3回創元SF短編賞受賞作。選評付き。
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舞台はどことも知れぬ惑星。数百メートルの巨大な鉄柱に支えられた小さな甲板。そこに“会社”が建っている。語り手は日々、そこで異様な有機生命体を素材に商品を手作りする。雇用主である社長は“人間”と呼ばれる不定形の大型生物だ。甲板上と、それを取り巻く泥土の海だけが語り手の世界であり、そして日々の勤めは平穏ではない。はるか泥土の海を渡って襲い来る“外回り営業”との戦い、脳裏にフラッシュバックする、自分のものかどうか分からぬ記憶・・・・・・。そしてこの惑星自体が、最終的に何かを生み出すために存在したのだった。奇怪な造語に構築された、誰も見たことのない世界を構築するSFセンス! 応募総数594作から大森望・日下三蔵・堀晃が選出した大型新人。作者自筆のイラストを付す。第2回創元SF短編賞受賞作。選評・電子書籍版特典画像をダウンロードできるID・パスワード付き。(本電子書籍は、『年刊日本SF傑作選 結晶銀河』(創元SF文庫版 2011年7月初版発行)に掲載の、受賞作短編である「皆勤の徒」を電子書籍化したものです。同名の書籍(『皆勤の徒』 創元日本SF叢書版 2013年8月初版発行)及び、『結晶銀河』全ての電子書籍版ではございませんので、ご注意ください。)
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舞台は「北の街」にある古い大学。語り手の女子アトリと同じ生物学研究室に通う、幼馴染みの男子学生イカルが、一心不乱に奇妙な実験をはじめた。イカルはそれを、「亡くなった心の師を追悼する実験だ」と言い張るのだが・・・・・・。少しだけ浮世離れした、しかしあくまでも日常的な空間――夏休みの閑散とした大学で、人知れずおこなわなわれた秘密の実験と、予想だにしなかったその顛末とは? 理科系のセンスに満ちた、期待のアイデア派新人が登場! 応募総数612作から大森望・日下三蔵・山田正紀が選出した、第1回創元SF短編賞受賞作。選評付き。(本電子書籍は、『年刊日本SF傑作選 量子回廊』(創元SF文庫版 2010年7月初版発行)に掲載の、受賞作短編である「あがり」を電子書籍化したものです。同名の書籍(『あがり』 創元日本SF叢書版 2011年9月初版発行、創元SF文庫版 2013年10月初版発行)及び、『量子回廊』全ての電子書籍版ではございませんので、ご注意ください。)
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