【感想】脳の闇(新潮新書)

中野信子 / 新潮新書
(50件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
10
14
20
2
1

ブクログレビュー

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  • マーメイド

    マーメイド

    "Darkness of the Brain"

    結論
    ●今生きているだけで勝者
    (生きていること、
    それこそがチャンスの正体)

    ●真の恐怖は
    【自分をコントロールできない】こと

    ●正しくホモサピや自分の脳構造を理解し、正しく生きましょう


    この本は、科学的な方法論を基準に語られた本です。


    胸がドキドキした箇所

    ・ 通訳の必要性あり
    ・ 文脈の理解必須


    ・科学的事実は変化の可能性あり。

    ・不変
    誰もが平等にその正当性を確認できる状態を担保していなくてはならないというルールは不変
    これが科学の本質


    ・人間は、本質的には自由を回避していながら、それでも自由を求め続けるという葛藤状態のまま生きている

    ・問題は解決できる
    ・感情は解決できない

    ・錯覚
    自身のない人は、
    世間の基準に合わせて自分を変え、
    その合致するところに称賛を得ようと
    躍起になってしまう。
    けれど、
    自信に溢れた人はその真逆かもしれない。
    自分の業を肯定している。
    己の醜さと闇を知って、 
    それを愛する方法を知っているから、
    輝くことができるのではないか。

    ・音楽は感情の調整役

    ・音楽は必要不可欠ではないだろうか?

    ・ネアンデルタール人と現生人類の違い

    ・価値の認識ができるかどうか?

    ・種の滅亡に大きく関わっているとしたら面白い

    ・目に見えない価値を象徴するトークン

    ・権力構造の維持に直接関わってくる

    ・象徴的価値の運用能力の有無

    ・エネルギーになる?

    ・水嶺となるかならないかの違い?

    ・解

    ・人間がそう行動してしまうのは、
     自身のせいではなく
     脳のせいであるという事実

    ・いまここに、
    そういうありようで
    存在していることそのものが、
    それだけの理由と価値があったとの証左

    ・バッシングをうける行動をしてしまう
    そう行動するだけのメリットが
    かつてヒトの進化史上あったということ

    ・対処方法
    地味で面倒な努力
    ・生物学的な欲求に対しては抑制を掛ける
    ・社会的には攻撃を受けにくい振る舞いを選択しつづける

    ・慰め、解、
    少なくともこの世界には、変化に適応して姿を変え、生き延びた進化の勝利者だけが、生物として存在している。
    いまどんな状態であれ、認められなくても、一つのバリエーションと考える

    ●個人的感想
    変化に抗うもよし、抗わないもよし
    続きを読む

    投稿日:2024.03.18

  • Risys

    Risys

    2024.02.18 Audibleにて

    中川さんの本にしては珍しく、あまり内容が頭に入ってこない本だった
    旦那の話のくだりが、どーも、気にかかったくらい。
    それは、「結婚してる側」の意見だと思ってしまったから。いやいや、「結婚しててもしてなくても私変わってないから」って言うのかもしれないけれど、それは、結婚したから変わらなかったかもしれないよね。
    変わらなくても認めてくれる旦那が居たから。
    ま、それは、私が「結婚してない側」で、ただ、結婚したいと思ってもできない僻みなのかもしれませんが。

    ま、それはさておき。
    気持ちもそぞろな感じで聴いてたから、頭に入らないのかな、また、改めてどっかで聞こうかなって思ってたけど。。。
    あとがき聞かなきゃ良かった
    著者に一線を引かれるとはこういうことか。
    「バカには理解できない本」と称し、そういうバカとは関わりたくないと。。。
    そもそも、著者との「バカ」の定義が違うのかもしれない。多分、著者の言う「バカ」は、気分を害するような行動をして、それを楽しそうに動画アップしたりするような人たちなのかもしれない。
    でも、バカはそういう人たちだけに使う言葉ではない。まぁ著者は「バカ」と言われたことがないんだろうな。
    私は、「バカ」と言われてきた人間で、それは愛嬌だと思っていたし。ORANGERANGEの歌にも「刺激が欲しけりゃ馬鹿になれ」って歌詞があるように、決して「バカ」が悪い事だとも一概に悪い人だとも思っていない。バカは、使いようだと思っている。
    だからか、いきなりガツンと否定された感覚。
    勝手に、著者の考えに親近感を覚えてたし、元気が欲しい時に手を伸ばしガチだっただけに、ショックは大きい。
    著者のこういう研究結果があるから、こういうことが考えられるよね!面白いよね!ってなんでも面白ーいって受け取ってる印象が好きだったんだけどなー
    続きを読む

    投稿日:2024.02.19

  • 本好きの社長

    本好きの社長

    自己承認欲求について、著者なりの賛否を書いた本。
    著者の経験がバイアスとして多く含まれており、是是非非。
    同じ立場の方ならば共感を得られる良い本かと。

    投稿日:2024.02.17

  • marin2011

    marin2011

    昨今メディアへの出演をよく見かける脳科学者の中野信子さんの連載をまとめた書籍。
    とにかく次から次へと脳の作用が明かされる。
    研究結果からくるもので「確かに」と思うことが多い。同時にこんなにも多様な考え方があると、もはや自分を信じられなくなり本をぶん投げたくなる(絶対にしないけれど)気持ちにもなる。
    言語化できない気持ち、日々起こる出来事をどう捉えるかを考えるうえで、メタ認知がとても大切なのだと学んだ。
    悩み足掻くことは生きているということで、安易に解決すればいいわけではない。そして何より多くの人が悩みの重荷と感じているのは「解決できない問題」ではなく「解決できない感情」なのだという指摘は腹落ちした。
    生きるのが大変な時代ではあるが、一つの考え方を得ると救われることもある。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.23

  • やえ

    やえ

    一言で、難しい。脳科学者と言う肩書、視点に思うところが違う。じっくりと何度も何度も読まないと咀嚼できない。とりあえず1階読んだけれど、もう一度読んでみたい。

    投稿日:2024.01.21

  • koyayukai

    koyayukai

    私には内容が難しかった.脳の機能については平易な言葉で書かれているが内容が盛りだくさんでそれ以外が話題の切り替わりが早くそこを読み取ることが難しいこと、言葉自体も難しいこともあり何度か読み直してみたが自分なりに噛み砕くことができない.

    自分なりに感じたことを書いていこうと思う.
    1承認欲求について
    ひとならば誰にでもある承認欲求.成長すれば漢書ともうまく付き合わなければならなくなる.感情をコントロールしようとすれば自分の理想と本質が乖離してしまい焦りやコンプレックスとなる.コントロールしなければ自身の愚かさを感じることがあるが生きやすい.欲求が満たされない時は不安と戦わないという方法がある.人間は誘惑に弱くよく深く愚かで忘れっぽい.そのほうが生き延びる力が高いから.これは解決される性質のものではない.それならばそれを利用したほうがいい.忘れたり勘違いをしたり、幻想を抱くとか.そう行った幸せに生きることなのかもしれない.
    読んでいるうちに涙が出てきた.私は先が不安で仕方がない.この不安を解決するにはどうしたら良いのか.自分が悪いのではないか.いつも自分を責めていた.よく深い自分が情けない.そう感じていた.著者のエピーソードにもあった「私が何か気に触ることをしてしまったのだろうか」罪悪感、期待、見放された感じ、承認欲求が満たされる快感.これらは解決されるものではないのだ.それを変えられないものと捉え、忘れたり、今ある幸せを見つけていくことが大事なのかもしれない.
    8言語と時間いついて
    言語は人のみが持っている.生物学的にも脆弱であったため集団で生活せざるをえなくなりその時に会話が必要だったからだ.ではコミュニケーション能力とはなんだろう.言語の運用能力ではないか.学校では教えてくれるものではなく、これがなければ相手の意図を理解できなかったり、相手を笑わせたり空気を和ませたりできない.言語は時間軸を移動できる.これも会話の中で過去と未来という概念が必要だったからだ.この過去とみらいのことを考えるタイプは生き残りやすいが未来を想像推し精神的負担が大きくなる傾向がある.
    ひとは新しいものを選好し一定の刺激がなければ健全に生きられないようになっている.奏して生き残った子孫が私たちだ。
    読んでいると良いことも悪いことも全て先祖が生き残るために必要だったし、色々あった中を生き延びてきたおかげで私たちがいるのだ.一見無駄なようにみえること必要だっからなのかもしれない.未来を想像し色々と思い悩むこともある.しかし、それは生存する上で必要だったし、これがなくなることはないのだろう.それを踏まえ時には今という時を生きていくことが幸せだったりするのかもしれない.

    好きな章だけ読むなど、一章を読むだけでも十分楽しめる一冊.
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    投稿日:2024.01.18

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