【感想】烏の緑羽

阿部智里 / 文春e-book
(83件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
32
30
13
3
0
  • それでもやっぱり雪哉が好き

    雪哉が闇落ちしてからこのシリーズが読めなくなりましたが、読み始めるとさすがに引き込まれて、あっという間に読み終わりました。
    ただの端役と思われていた翠寛がこんな役割だったとは。しかし、雪哉をずっと利用しておきながら「忌々しい博陸侯」呼ばわりしてるのが悔しい。皇后を説得したように、雪哉が絶望した時に救いの一言をかけていれば…と思うばかりです。これも作者の意図なのでしょうか。この気持ちのまま「望月の烏」に進めるのでしょうか…続きを読む

    投稿日:2024.04.28

ブクログレビュー

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  • もすけ

    もすけ

    長束がとんだバブリシャスで可愛かった!
    弟にまで赤ちゃん扱いされる30過ぎの箱入り美丈夫でした。
    路近と翠寛と清賢のエピソードは読み応えがありました。路近も不気味だったけど、力を持った好奇心旺盛なでっけぇ赤ちゃんだと思ったら可愛く見えてきました。続きを読む

    投稿日:2024.04.20

  • 永遠ニ馨ル

    永遠ニ馨ル

    前作の事件までの
    いわぱ周囲の人間の来し方の連作中編集。
    それによって、なぜ奈月彦が凶刃に斃れたのかの理由がわかった。

    全部つながっている。
    これからどうなっていくのか。
    次回作への期待は、いやが上にも高まるばかり。続きを読む

    投稿日:2024.04.07

  • Nanamam73

    Nanamam73

    このレビューはネタバレを含みます

    あいかわらず、ファンタジーに包みながら生きる中での真を突く中身のある物語だと思う。

    真の忠臣とはなにか
    なぜ人を殴ってはいけないのか
    賢く完全無欠の跡取りといわれ育てられたが人を思う心がないと判断され、あらゆる手段で親から刺客を送られる暴君路近。
    その根っこにあるのは育ちのなかでの大人の矛盾。力を求めることのおぞましさを説きながら、大いに力をふるうべきだという。
    親としてや子どもたちに関わるものとして、誤魔化さず疑問に徹底的に付き合い、問答を続ける意味を思い知る一幕が、路近と清賢の一晩あかす問答により暴力に頼らずに過ごした場面。

    また
    「こうあるべき」ではなく「どうあるべきか」
    授業で教わった内容が何であれ、他人の唱えた字義を諳んじるだけでは、ただの阿呆だということです。
    全ての階層の者が揃う勁草院で多様な価値観に触れ、覚えるべきと教えられた貴族の考え方をそのまま飲み込むのではいけないと気づいた清賢。
    大貴族の中で崇められ続け、矛盾の中で心を欠いた路近。
    この2人の師弟関係とともに、翠といった魅力的な人物の生い立ちが細かく描かれて、それぞれの章に引き込まれた。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.06

  • ゆみー

    ゆみー

    このレビューはネタバレを含みます

    面白かった!!!
    長束、路近、翠寛の物語と絡ませつつ、紫苑の宮がどういう経緯で澄生になったのかが分かりやすく描かれていた。

    長束の成長が良かったです。
    いよいよ朝廷に戻った澄生が、どんな風に雪哉と渡り合うかがますます楽しみ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.20

  • さや

    さや

    路近はシリーズ通してあんまり好きじゃない。
    ますます彼のことが分からないし共感できないなと思う。

    いろいろな人の様々な価値観とその人が読者にもたらす違和感を表現するのが上手すぎる。
    誰しもが完璧でなく。誰しもが己が正しいと思って生きている。
    山内も我々も同じだけれど、閉塞的な破滅が近いうちにもたらされそうな山内だと余計に悲劇的に見えてくる。
    続編に明るい兆しがあると良いのだけど。
    どうなるのだろう。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.16

  • 白虎

    白虎

    読めば読むほど謎が深まっていて面白い。
    序盤は「翠」と「路近」が中心だったため、「今回は番外編なのかなー」と思っていたらラストに猛スピードで物語が展開して驚いた。
    翠寛は一部では思慮の浅い悪人として描かれていたのに、今作では知恵者として登場していた。
    次作からはキーパーソンになる予感がする。
    山内はどうなってしまうのだろうか…?

    続きを読む

    投稿日:2024.03.10

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