【感想】ウクライナ戦争と米中対立 帝国主義に逆襲される世界

峯村健司, 小泉悠, 鈴木一人, 村野将, 小野田治, 細谷雄一 / 幻冬舎新書
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
4
4
3
1
0
  • 無題

    普段から注目して見ている人ばかりだったので、ほぼ全部、すでに他で見た事がある内容になってしまっておりました。

    投稿日:2022.11.07

ブクログレビュー

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  • katsukun

    katsukun

    プーチンはKGB的な取締りマインドでキャリアをスタート。習近平は偉大な中国の夢の為に終身でやるぐらいの気持ち。プーチンは強権的に取締りすぎたから引退出来ない。

    投稿日:2023.08.21

  • rafmon

    rafmon

    断片的に捉えていたウクライナ問題を体系的に理解するに有益な本だった。また、ロシア関係だけではなく、最も意識すべき中国に繋げて議論される。個人的には台湾有事とウクライナ戦争がストレートには繋がらない。その視点でも読んでみた。

    2003年のイラク戦争はアメリカが全くロシアの言うことを聞かずに開戦した。それまではロシアもG8に参加し、西側との全面戦争は無いのだからと徴兵制を廃止しろと言う主張をしていた。それと前後して2003年にジョージアでバラ革命、2004年にはウクライナのオレンジ革命。そこでウクライナがNATOに加盟すると言い出した。2005年にはキルギスでチューリップ革命。この一連のカラー革命をプーチンや彼のブレーンたちは、アメリカの陰謀だと思い込んだ。

    よく言われるのは、東西ドイツ統一時のNATO東方不拡大発言の反故。本著では「アチソン発言」を引き、開戦に踏み切る2ヶ月前の2021年12月、プーチンとバイデンが電話会談にも原因を求める。ロシアがウクライナに侵攻しても米軍の派遣は行わないと明言。バイデンの失言だと。

    中国について。人民解放軍が創設100周年を迎える2027年までに戦闘体制の全面強化を宣言、台湾有事可能性があると。しかし、武力を背景に統一させても遺恨は残り、そんな事をせずとも爆発的な変化を起こさずじわじわと原状変更できるなら中国にはその方が良策。諸刃の剣となる経済制裁に及びたくない西側の利害とも一致する。敢えて手を汚さない。その為には、ロシアがウクライナと戦争状態に無い方が良い。どちらが勝つかではなく、決着がついていないとアクションが判断できない。ならば、後4年、中国を動かさないためには。連関する事情はあるような気がする。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.13

  • えいじ

    えいじ

    ニュースでは見聞きするものの結局ウクライナ戦争はなぜ起きたと考えられているの?日本への影響は?台湾有事にも波及する?と、世界で起きている大きな問題であるにもかかわらずうまく説明ができなかったが、この本を通して頭の整理ができた。第一線で活躍する国際政治のエキスパートとジャーナリストの議論の末にまとめられた本。面白かった。続きを読む

    投稿日:2023.06.26

  • うみ

    うみ

    峯村健司vs小泉悠、鈴木一人、村野将、小野田治、細谷雄一

    どれも読み応えのある好取組。
    ただし、著者の結論と読後の感想は異なる。
    著者は「帝国主義の逆襲」を主眼に述べているが、むしろ逆に、ウクライナでロシアの野望を粉砕できれば、中ロのような帝国主義の終焉になるのでは無いだろうか?私はそう信じているし、そのために日本国民としてできることを考えたい。続きを読む

    投稿日:2023.05.31

  • kojirok1222

    kojirok1222

    従前から意識されていた米・中ロの対立構造がウクライナ戦争で先鋭化。

    民主国家対専制国家の構図は必ずしも前者に有利ではない。
    以前は全世界の7割を超えたG7のGDPは4割程まで低下し、グローバルサウスと呼ばれる発展途上国はむしろ後者との関係を深めている。

    アジア随一の民主国家である我が国がかかる状況に目覚め、自国防衛力を確保するとともにグローバルサウスなどとの橋渡しをすべき、との論考。

    個人的には小泉悠氏があまり他では語らない逸話を披露しているのも面白かった。
    続きを読む

    投稿日:2023.03.31

  • 学びのブタ野郎

    学びのブタ野郎

    とても面白く読めました。
    米中露の関係性の中にいずれも関わる日本の立場とこれからの在り方について、現実的な状況分析からのアプローチをしている。
    現実を見てしまうとこういった理論展開しかないよなと思わざるを得ないのですが、一方で理想論左派的な立場を塗り潰すのは違憲のコントロールという面でリスクが高すぎるとも感じる昨今です。
    普通にぶつかれば理論が勝ってしまうように見えるのですが、両方飼っていて良いのではないかと。
    ともあれ、現実的な検討をする上での論点について、さらには各国の文脈について多くを知れる本でした。
    続きを読む

    投稿日:2023.01.26

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