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呉座勇一 / 角川新書 (13件のレビュー)
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総合評価:
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僕と鼠
虚像は理解できるが、実像となると新資料が発見されるたびに変わっていくこと、時の権力者への忖度が実像を歪めると言うことがわかる良い本だと思った。
投稿日:2023.07.27
勇気の花
司馬遼太郎の描く小説は、山岡荘八とか他の歴史作家が描くものに比べたら、すごく客観的で思い入れがあまりなく、その分公平な視点で書かれていて面白いなあと思っていたのだが、それを史実として読んではいなかった…ように思う。しかしこの本を読んでみると、やはり一定程度、史実として読んでいたんだなところ気付かされた。 結局のところ同じ、家康や信長、秀吉や明智光秀などの評価はその時代時代の価値観によって左右されるとのことなのだけれど、ではつまり、生きる時代によってどう捉えるかは皆んなの自由なのだから、実像と虚像という視点は持たない方が良いんじゃないかなと思った。続きを読む
投稿日:2023.01.14
goronyan
このレビューはネタバレを含みます
私たちが印象を抱いている歴史上の人物に対する印象が、いかにその時代の時勢に影響を受けるものであるかを改めて認識しながら、興味深く読みました。 上記の視点は、どんな本を読む場合も、意識しておくべきだと思います。 惜しむらくは、最新の研究結果による人物評の記載がもっと知りたかったです。
投稿日:2023.01.07
his360
戦国武将、とあるものの織豊期以降の人物がメイン。近世以降、軍記や説話集、文芸の実例を参照しながら人物像の変遷過程を追い、形成された虚像と実像を比較していく内容。いわゆる司馬史観の源泉やその意味・問題点…も理解しやすい。続きを読む
投稿日:2022.12.20
Thomas Hudson
メモ 政権の自己保身のための学問統制、外圧などで生じるナショナリズムや、俗流演劇・文学が大衆歴史観に大きな影響を与えた。 妄想戦記やトンデモ本に、学者はいちいち反論・否定しないことから、歴史的真実と…思い込むひと多数。続きを読む
投稿日:2022.11.07
Luke
信長、秀吉、家康。誰もが知っている戦国武将に対するイメージというものが、現代の歴史小説・映画・ドラマなどによって形成されたものであるという事実に気付かされた。 多くの一般人はそもそも、歴史的な一次史…料に触れる機会がほぼないのだから、当然と言えば当然の結果だとは思う。 自分が目にしている作品の作者の知見・解釈による像であって必ずしも実像ではないかもしれないという意識を持つか持たないか。「歴史に学ぶ」という視点で作品に触れる際に、この点が重要という筆者の考え方に共感した。 続きを読む
投稿日:2022.10.25
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