【感想】魔女と騎士は生きのこる (1)

近本大, 新川権兵衛 / 角川コミックス・エース
(2件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
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  • これはいいね

    ファンタジーながらもリアリティを感じさせる世界観に、コミカライズを手掛ける新川権兵衛氏の重厚な画力・画風がとてもマッチしていて素晴らしい。
    氏の「狼は眠らない」が打ち切られた時はとても悲しかったが、こちらの連載が開始されたのは嬉しいというか不幸中の幸いというか。
    ファンタジーとしてなかなか興味深い作品なので、この手の作品が好きな人は是非。
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    投稿日:2022.11.18

ブクログレビュー

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  • yoshimitaka

    yoshimitaka

    あー、なるほど。この生活感、「生きる」ために助け合う感じ、凄く好きです。

    生き残る事、生存を描いたファンタジー。
    冒険や英雄譚ではないというのがポイントです。

    …地味な印象はあるのですが、そのおかげで知恵を凝らして困難な状況を乗り越えていこうとする行動、登場人物たちの心境が丁寧に描かれています。

    個人的にツボなポイントはファンタジー(中世ヨーロッパ)の生活が感じられる点。
    食生活が目立って感じられますが、それ以外でも村の街並みや服装、武器や装備、それから夜の暗さの表現が何とも「それっぽい」。
    「魔法についての説明がない」所も生活に根差してる感じがして好みです。

    また、キャラクターも魅力的。
    特に主人公・アグレディオスの実直さが良いですね。
    家族や村の人々を失っても、残された微かな希望のため前向きに立ち上がれる感じ。
    驕り高ぶらず、自分にできる事・できない事を把握して、最善(と思われる)の行動をとれる。
    仲間の気持ちを察する事が出来て、人を傷つけたならそれを反省し、謝れる。
    …えっ、理想のリーダーなのでは?(本人は望んでなさそうですが)

    魔女(あえて名前は伏せますが)は…こういう描き方もあるんだなぁ、というか。
    つまりは異文化・異端なのですが、彼女の素朴さ、純粋さは…正直もっさりしているのですが、彼女が変わっていく、彼女とアグレディオス達が関わっていく様子が化学変化のよう。
    もちろんキーキャラクターなのですが、今のところはコミュニケーションがうまく出来ていないので謎の人ですね。
    というか、服の概念あるんだ…?(笑

    アグレディオスの妹、グリエメルダが実は真っ当な騎士キャラっぽい印象(アグは狩人とかレンジャーの雰囲気が強い)。
    戦えるしカッコいいし美人だし。
    冷静沈着ですがちゃんと兄や仲間達に配慮が出来る子。
    つまり超ステキ。
    …ダブルヒロインだとすると、今のとこグリの方が…いやいや。

    その他、生き残りの双子、ペルシとペルラ、養蜂一家など、皆魅力的。
    誰もが端役ではなく、しっかりと物語の登場人物として活躍しているのが素晴らしいです。
    …完全にウーラは面白キャラですけども(笑

    絶望的な状況からどうやって村を復興させるか…と思ってたら更にまずい状況になりそうな雰囲気。
    日々の生活だけで精いっぱいなのになぁ…。

    2巻も楽しみです。
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    投稿日:2022.02.14

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