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國分功一郎, 千葉雅也 / 幻冬舎新書 (26件のレビュー)
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ロン
やや難解。話題の哲学者二人の対談集。2017年から2021年にかけての対談が収められている。 言語の価値が低下しているという点については、大いに賛同できる。引用される哲学者の言葉が、なかなか難しい。『…中動態の世界』を前もって読んでおくべきだった。 所々に登場する、フランクな会話は興味深いものが多い。講義の余白に魅力があると言ってもよいだろう。 続きを読む
投稿日:2024.02.20
奈々生ん
読了。あとがきにある、千葉さんの「議論を通して何か普遍的なものを追求するのが哲学だ」という哲学観は科学的という文章に、あ〜と思った。大学で心理学科じゃなくて哲学科に行ってたらその辺の考え方も今とは違っ…てたんだろうなあ。続きを読む
投稿日:2024.01.18
m788
ネタバレしてもいい。いいものはネタバレしてても感激する。 というところもそうだな。 レビューの内容が、感激を伝えてるかどうかではなく、ネタバレしているかどうかで評価されるレビューは果たしてどこ向けのも…のか。 評価を下す人は、評価を下すことによって自分の手柄に(私有化)しようとしているのか。続きを読む
投稿日:2023.12.30
ungroun
道具的で記号化してきた現在の言語。 実存主義、エビデンス主義、メタファー、心の闇、アレントやスピノザ、ハイデガーなど引用しながら國分功一郎さんと千葉雅也さんの言語に対する想いも含め、近年変化していく…言語をどう取り戻すのか、そもそも言語とはなんなのか、そして言語無き人間とは存在するのか。 例えば「これは違反だ」とか「違法だからダメだよ」とテレビでモザイク入れて、悪い人を煽ることが当たり前ですが、その一つ一つの問題を法外まで考えている人は叩かれてしまう。 しかもその法外までを考えていくと、自分で考えて言語化しなければならないからめんどくさい。そうなると、もう法律がそうなんだからと言って、エビデンス主義が強くなってしまう。 本当は法外にこそ正義があるのかもしれないのに。 元々たくさんの言語によって法律ができたのに、その法律も記号のようになってしまった。 では今の言語ではない、人間らしい言語とはなんなのか、とても難しいかもしれませんが、とても大事なことなのかもしれません。 課題はあるようですが、もしかしたら中動態という概念が一般的になれば、社会が良くなる気もしてきました。 政治や公共的な問題を考えるには哲学が必要なのかもしれませんね。続きを読む
投稿日:2023.09.26
イケダケンジ
現代社会をとらえる上で重要なヒントがいくつも出てくる。東浩紀「観光客の哲学」にも通じる問題意識がある。現代知識人の危機感が分かる必読書かもしれない。
投稿日:2023.09.01
naomasuno
対談本て、いつも読みやすいような気がして買うのだが、共通認識をもった人たちによるラフな会話なので、時々ついていけないところがあるというのを、読みながら思い出した。 本当は、対談のもととなる著作を読み、…彼らの“仲間”となってから後日談的に読むというのが一番いいのだろう。 とはいえこの二人の場合は内輪的盛り上がりみたいなものがなく、わかりやすいとは思う。 それと、ラフな会話であるということに最大の価値があるかも。 どちらかというと私は、昨今言葉の価値が強くなりすぎている気がしていた。ひとことひとことに意味がありすぎるというか、何か言うとそれで二度と覆されないジャッジされる感じ。 それは言語の“間接的で迂遠な”部分が排除されている、というかそこを赦したり、踏まえたうえで話したり聞いたりする空気がなくなっているのかもしれない。 五味太郎が言葉をおもちゃにして遊ぶ感じ、子どもの頃から好きで、それがたぶん私が言語学に興味もって専攻したルーツなんだけど、一緒にそういうことが楽しめる相手は一体どこにいるんだ。 私は本質的に“キモい”。 続きを読む
投稿日:2023.03.19
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