【感想】ルベリア王国物語 1 ~従弟の尻拭いをさせられる羽目になった~

螢子, 紫音 / コミックガルド
(2件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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  • なかなか斬新な内容

    近年の女性向けコミック/ラノベではお馴染みとなった典型的な悪役令嬢物、の皮を被った異色作。悪役令嬢がパーティで婚約破棄を言い渡されるところから始まるのは他作品と同じだが、そこからの展開・設定が大きく異なる。

    乙女ゲーム世界へ転生という点は他作品と同じだが、悪役令嬢ではなくヒロインが転生者。悪役令嬢は追放されず、むしろ虚偽の証言をした王子とヒロインが処罰される。舞台が乙女ゲーム世界である事もかなり後になって明かされる。何より主人公が悪役令嬢ではない。「他作品みたいに一方的に婚約破棄したら実際どうなるか」を現実的に描いてもいる。
    これらの設定は他悪役令嬢物にはない、もしくは殆ど見られないものであり、本作の強い個性になっている。

    内容も申し分ない。台詞回し・言葉選び・文章力・心理描写がとても丁寧で、読みやすく感情移入しやすいよう描かれている。画力・キャラクターデザインも優れており、構図や台詞の動線も巧み。
    物語はやや進行が遅い印象を受けるが、その分モノローグ・台詞・解説の3点がしっかりしており、先述の心理描写の上手さ・読みやすさに寄与している。テンポが悪いのではなく、じっくり丁寧に描かれた作品と言える。
    キャラクターは心理描写や台詞回しは勿論として、特に絵的な感情表現・表情の描き方が素晴らしい。出来の悪い粗製乱造女性向けコミックのような雑さ・拙さは一切感じられない。キャラクターは奥手で奥ゆかしいが、それがまた良い意味で読み手にもどかしい思いをさせる。

    そんなこんなな理由で、設定的にも物語的にも絵的にも、とても完成度の高い内容に仕上げられた上質な作品。女性向けコミックを好む人なら是非。
    続きを読む

    投稿日:2021.09.11

ブクログレビュー

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  • おるは

    おるは

    ⭐︎3.5
    3巻まで読んだ。未完結。

    王太子視点。その分、婚約者であるエリナの心の声が聞こえない(モノローグが無い)から、まだどんな子なのか掴めないな。 珍しいタイプだよね。
    でも、設定がしっかりしてて話に入り込みやすい気がする。婚約破棄の扱いが重くてびっくりしたけど。
    電子 DMM
    続きを読む

    投稿日:2024.01.28

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