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二月公, さばみぞれ / 電撃文庫 (4件のレビュー)
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総合評価:
guusan
リアルで重い状況でも喧嘩しながらも突き進んでいくのがイイ
先輩声優の森が千佳に言ったセリフ「自身とキャラをぴったり重ねるべき。もっと突き詰めないとダメ」これを読んだとき声優の山田康夫さんを思い出した。山田さんはルパン三世を演じていたけど、いつのまにかルパン三…世が山田さんとなって、脚本家は山田ルパンをイメージして脚本を書いてしまったと読んだことがあります。もっと突き詰めたら、こんな風になるのかなと思ってしまった。 また、由美子が脚本家に反論してしまうシーンがあります。これも山田康夫さんを思い出しました。ルパン三世カリオストロの城のアフレコのときに、宮崎駿さんから山田さんは「今回はこれまでと調子を変えて、抑えた声をお願いしたい」と言われたそうです。そのとき山田さんは「ごちゃごちゃ言われたくね。ルパンは俺が決めてるンだ」と言ったそうです。山田さんはルパン三世を突き詰めていて自信をもっていたのでしょうね。ただこの態度に山田さんをルパン三世から降ろす話も出たそうです。山田さんほどの大物声優でも逆らえば降ろされるリスクがあるというのに、由美子はホントあぶなかった。『自分が何を口走ったか思い出し、サーと青ざめていく』そりゃそうでしょうねぇ。由美子がすぐに『いえ、生意気言ってすみません。あたしも不自然だとは思ってないです。』と言ったのは大正解でした。あの山田康夫さんも、録音前の映像を見たあと、そのクオリティの高さに感動して、宮崎駿さんに「先程は大変失礼なことを言いまして申し訳ございません。どんな無理な注文でも仰って下さい、何百回でもやり直します」と言ったそうです。 当初のアイドルのキラキラ感覚で軽い気分で読んでいましたが、リアルで重い状況の中、千佳と由美子は喧嘩しながらも突き進んでいく姿に感動しました。続きを読む
投稿日:2022.01.12
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よーぐる
面白くはあるんだけどストーリーとして独立していてあんまり全体の中での位置づけが分からないような印象ではあった。もっと掘り下げても良かったと思うが。
投稿日:2023.02.21
ねこねこねこん
後輩声優登場回。 由美子の進路の話が最初から最後までサブプロット的な感じでずっとある。 由美子と千佳のバチバチした関係性は今回も変わらずあってよい。 お互いがお互いを認め合いながらも憎まれ口を叩いたり…。 多少なりとも関係性の進展はあるのかな?今の所底まで感じられない気もする。 ラストで一気に盛り上がる流れはずっと共通してあってこのシリーズの好きなところ。続きを読む
投稿日:2021.11.13
Mu
いやあ今回の話もとてもよかった。 やっぱり好きだなこのお話。 今回はマジ天才な後輩が現れて千佳が声優としての座を脅かされる展開。 由美子ももちろんいつ我が身の話になるかわからないわけで、それぞれがも…っと上手くなろうと決意をするそんなお話。 千佳が夜の海中で雄叫びを上げる場面がとても好きだ。 悔しさと意地と誇り。そしてそれを由美子にだけは素直に見せてくれる。その信頼。 それは由美子の方にも言えるわけで、二人の関係が回を追うごとに強くなって行く様が心地いい。 いやあ、こう言う熱い想いを毎回描いてくれるところが大好きだ。 そしてそんな天才後輩に訪れる危機に、いろんな葛藤がありつつも先輩としてそれこそ演技で引っ張っていく姿は男前だよなあ。 もちろん相変わらずの二人の悪態やりとりは、もはや微笑ましくてニコニコしてしまう。 何やら次も後輩絡みでトラブルの予感なので次巻も早く読みたいな続きを読む
投稿日:2021.08.01
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