【感想】【急募】捨てられてたドラゴン拾った【飼い方】 ～ドラゴンと猫のいる日常～　1

斬新で新鮮な世界観

一般的ななろう作品は、冒険者・魔法・モンスター・エルフ等の亜人・ギルドといった要素が存在する世界観である事が大半。
しかし本作の場合、「それらの要素がある世界観が現実世界の文明レベルにまで成長したら…」という世界観であり、これがなかなか興味深くて斬新で面白い。
冒険者ギルドが本作では思いっきり職安だったり、薬草採取の依頼がまんま山菜採りだったり、警察に依頼されて冒険者が凶悪犯を追ったり等、既存なろう作品のテンプレ要素を上手く現実的な世界観に適応させている。

ストーリーは「主人公がドラゴンの雛を拾い、それを切っ掛けに色んな出来事が～」というもの。ドラゴンの動画をSNSに投稿してバズる、ドラゴンが癇癪を起こして店の店員に注意される等、現実世界の文明レベルとファンタジーを上手く融合させていてめっちゃ斬新で面白い。

一方で、主人公は様々な亜人の血が入っていて魔法が使えなかったり、そういったハーフ・クォーターは差別されたり等のマイナスな一面もあって、ユニークだけじゃない意外にも練られた世界観になっている。

しいて欠点を挙げるとすれば、極端に悪いわけではないものの、画力が少々拙い事。動きの少ないコマではわりと普通だが、戦闘描写等の動きのあるコマでは途端に拙さが悪目立ちする。ここはもうちょい頑張ってほしいところ。

とまぁそんなこんなな理由で、ファンタジー世界と現実世界の融合という世界観が楽しくて斬新な作品なので、興味のある方は是非。続きを読む