【感想】世界史の針が巻き戻るとき

マルクス・ガブリエル, 大野和基 / PHP新書
(43件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
7
19
6
3
1
  • 改めて倫理の軸が19世紀的に戻る中で必要だと

    易しい言葉で、複雑なことを例えながら説明。
    内容濃かった。買って読む価値あり。
    週刊文春の読書紹介に感謝。

    投稿日:2020.04.18

ブクログレビュー

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  • ドラソル

    ドラソル

    世界史について、哲学者の新星が綴った一冊。

    著者の世界観を知る上では有効だが、世界情勢の分析としては?

    投稿日:2023.01.30

  • hhhtmcnerd

    hhhtmcnerd

    世界史の針が巻き戻る時
    開業準備の本格化で読書する時間を作るのがしんどくなって、およそ一年ぶりの一冊読了。
    ちょっと読んで止まり、ちょっと読んで止まりだったので内容が飛んで前半はよく覚えてないけど、後半は面白かったです。目紛しいスピードでいろんなことが変わっていくので、どこに視点を置いて、何を観ていくのか?良い指針になったと思います。一年本を読まなかったけど、積読本は大量にあるのでまた読書を再開しようかな。続きを読む

    投稿日:2022.08.27

  • 1600578番目の読書家

    1600578番目の読書家

    おすすめフレーズ
    ・新しい実在論は二つのテーゼが組み合わさってできています。ひとつ目なあらゆる物事を包摂するような単一の現実は存在しないという主張です。現実は一つではなく、数多く存在する。
    ふたつ目は、私たちは現実をそのまま知ることができるという考え方です。

    学び
    ある出来事に対して人それぞれの正しさの判断があるということを改めて理解できた
    なぜ
    新しい実在論の考え方や、世界は存在しないのフレーズで説明している。
    例えば、、、
    ドナルドトランプのSNSのニュースを正と見るか偽とみるか、ニュースが書いてあることは現実でそれをどう捉えるかは人次第。
    続きを読む

    投稿日:2022.01.26

  • 横

    擬態されていないありのままを見ることができる「あたらしい実在論」で5つの危機を見てみようが結論と思いました。

    ■「あたらしい実在論」の解説
    移民問題や財政問題などを契機にヨーロッパでは「国民国家の復活」がおきている。
    アメリカは独立までヨーロッパ的であったのに、独立したら、決してヨーロッパではなかった。それを擬態という。今また、中国で擬態が起きている。
    報道機関は、紙メディアであれ、ソーシャルメディアであれ、リアリティをいちじるしくゆがめて伝えている。
    真実を伝えるのは、「新しい実在論」であり、新しいメディア政治が必要である。既存の形とまったく異なるメディアを創造することが今求められている。
    インターネットは、反民主主義であり、インターネットこそが、民主主義の土台を揺るがしている。
    新しい実在論、①現実は一つでなく数多く存在する。②私たちは現実をそのまま知ることができる。
    新しい実在論は、デジタル革命の結果として出てきた知見である。
    境界があいまいな現代のイデオロギーが、新しい実在論で境界線が再び明確となる。

    構成は以下の通りです。
    第Ⅰ章 世界史の針が巻き戻るとき
    第Ⅱ章 なぜ今、新しい実在論なのか
    第Ⅲ章 価値の危機
    第Ⅳ章 民主主義の危機
    第Ⅴ章 資本主義の危機
    第Ⅵ章 テクノロジーの危機
    第Ⅶ章 表象の危機
    補講  新しい実在論が我々にもたらすもの

    ■気になった言葉は、次です。
    ・一番人殺しをしているのは、キリスト教だ。
    ・民主的な制度の機能は、意見の相違に直面したときに暴力沙汰が起きる確率を減らすこと
    ・民主主義の基本的な価値観はコモンセンス(良識)。
    「人間はこうあるべきだ」というモデルを、社会システムにいるすべての人間に押し付けるべきではない。
    ・グローバル経済が、グローバル国民国家である世界国家なしで機能しつづけることはない
    ・アメリカは全体的にとんでもない保守的なコミュニティである。
    ・科学への信奉は原始的な宗教への回帰のようだ。
    ・あるイメージがよいものかどうかは、イメージでなく現実によってきまる。
    ■日本に関するコメント
    ・日本の伝統的思想のような日本文化の長所をもっと世界に広めてもいいのではないか。
    ・日本は非常に可視化されたメンタリティをもっている。
    ・日本がテクノロジーに関するイデオロギーを生み出すのが抜群にうまい
    ・日本は、優しい独裁国家のようだ。
    続きを読む

    投稿日:2022.01.24

  • tenntoonaji

    tenntoonaji

     末章にまとめられた「新しい実在論」の現実的な意義がとらえきれない。でも、世界の現象についてのコメントには、独特で、新たな視点を得られる。

    投稿日:2021.11.15

  • toro

    toro

    新しい実在論で世界を視るという本。

    若さのせいか良く言うと「ハッキリものを言う人」、悪く言うと「口が悪い」という印象。

    ただ言っている内容は納得のいくものも多く、良い学びになった。

    【補講 新しい実在論が我々にもたらすもの】は自分には難しかった。



    p.103 【民主的思考と非民主的思考の違いとは】

    民主的な制度の機能は、意見の相違に直面したときに暴力沙汰が起きる確率を減らすことです。二人の当事者が異なる意見を持っているとき、民主的な機関の機能は双方の利益の間の妥協点を見つけ出すことです。


    p.114【民主主義と多様性のパラドックスを哲学する】
    (哲学者バートランド・ラッセルの解決法)

    多様性で言うと、第一段階の排除は、女性や黒人などのマイノリティを排除することに当たります。第二段階の排除は、女性や黒人を排除する者たちを排除することです。第一段階の排除には排除者は含まれないが、第二段階の排除には排除者が含まれる。


    p.165【知識とイデオロギーを分けて思考する】

    「人間の定義は『一生懸命動物にならないようにしている動物』であり、だからそこに技術がある」


    p.203【イメージ自体を欲望し始めた人々】
    続きを読む

    投稿日:2021.09.25

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