【感想】高校事変

松岡圭祐 / 角川文庫
(110件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
24
50
26
7
0
  • SUPER GIRL

    近年発生した様々な事件や問題をベースとした設定の中ストーリーは展開します。
    訓練された軍隊が、ある目的のために安全なはずの高校を武力で制圧。人質になった生徒教師が命の保証に忖度の無い相手が行う、安全な国では起きるはずのない大量殺戮や戦場で女子がどう扱われるのかを目の前で経験し言葉による交渉など意味はないと思い知らされる。
    そんな中、死刑執行された大量殺人犯を父に持つ女子高生はたまたま最初の襲撃をまぬがれた。彼女はなにが起きたのかを察した。これは戦争(宣戦布告が無いからタイトルの事変になるのですね)
    彼女は今まで得た様々な知識や技を用いて戦場で生き抜く。学校は戦場になり、その時点で彼女の敵は襲撃し学校を占拠している軍隊だけでは無くなっていた。彼女は”敵”に容赦はしない
    今までの松岡圭祐作品のようなステレオタイプの正義では無い所に陶酔できる人できない人はありそうですが、文句なしに面白い。
    一日で読了。900ページほど
    続きを読む

    投稿日:2019.06.19

  • ダークヒロイン!きたっ!…

    普通の公立高校を視察し、好感度
    を上げたい総理大臣と、そのとりまき。

    ただ、その高校にはすでに死刑執行済み
    とはいえ、かつて国家を揺るがした
    大犯罪半グレ集団のボス優莉匡太の娘
    である優莉結衣の通う学校だった。

    視察当日、目的不明のテロリストに総理
    と結衣たちは巻き込まれていく。
    果たしてどぉなることか!

    とても人の死なないミステリーを
    書いた作者が書いたとは思えないほど、
    人がバッタバッタ死にますが。
    ある意味そこもすがすがしく書いて
    あります。

    政治的、人の生き方の意味みたいな
    ものも含ませてあり、ただ殺戮のみで
    ない良作でした。

    続編も出てるそうで電子書籍も
    早く出してほしいものです。
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    投稿日:2019.07.12

ブクログレビュー

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  • ゆうゆ

    ゆうゆ

    初、松岡圭祐さん作品。満を持して読み始めるとスピード感がすごい。高校でこんなこと?と戸惑いながらもどんどん引き込まれていくストーリー。主人公のスペックが半端なくてあり得ないと頭の片隅でずっと思っているのにそれを凌駕する迫力の展開にのみ込まれていったように思う。このシリーズ追いかけてみたいような、お腹いっぱいになってギブしてしまうのか、迷うところではある。続きを読む

    投稿日:2024.01.22

  • ふ

    恥ずかしながらの、初・松岡圭祐作品。

    自己保身や自分さえ良ければ良い政治家・オトナ、
    現実社会へのアンチテーゼもちらほら。

    たまに行く武蔵小杉の街はカオス(東横線沿線住)、
    そこにある公立高校(架空)は血の海、
    自分の欲望を満たしながらひとり武装集団に立ち向かう、
    めちゃ戦闘能力高すぎの生徒はまさかの訳あり女子。
    荒唐無稽なようで、なくもないかな…と思わせる、
    そんな時代をいま我々が生きてるんだな〜と。

    柚木国務大臣(60過ぎの厚化粧のおばさんbyケンキ)、私の脳内映像では小池百合子都知事でした笑
    高市早苗でもいいけど、こんな事する勇気ないか笑笑
    続きを読む

    投稿日:2024.01.17

  • 栞

    ずっと気になっていた本。
    高校に侵入してきた謎の武装勢力に対して戦う女子高生。
    スピード感があって映画を観てるよう。。
    ただ内容は凄惨なシーンもありびっくりした。
    戦争下の残酷さや死が迫った時の人の心理をひしひしと感じました。続きを読む

    投稿日:2023.12.23

  • マムー23

    マムー23

    迷わず読める活劇小説。 若干、女子高生がそんな⁈という部分もあるがスピード感と臨場感が上回ります。合間に挟まれる複雑な主人公の境遇と心情がいい意味で全体のバランスをとっている印象を受けます。さぁ続編へ続きを読む

    投稿日:2023.12.15

  • 亜有

    亜有

    このレビューはネタバレを含みます

    再読。やっぱり面白い。

    ヒロインがカッコいい。
    作者の知識に裏打ちされた、アクションが凄い。

    結衣の生きてる世界が人と違うのが、凄く自然に描写されていた。
    なんでこんなに自然なのか?
    結衣が人と違うのは、死刑囚の子供だからでも、人殺しの技術があるからでもない。
    人殺しの技術を発揮する事に生きがいを見出している。
    彼女にとっては普通じゃないのが普通。
    その精神性にある。

    結衣が分かり合えるのは共闘するクラスメイトより、テロリストなのだ。

    結衣は自分の本性と、それに付き纏う困難や孤立を痛みを持って受け入れている。
    打算的でありながらも、それを自覚して傷ついている。

    この痛みがあるから、私は殺人狂のこのヒロインを愛しているんだと思う。

    テロリストを相手にする結衣の頭も体も使った大立ち回りは、読んでいて非常に痛快で、結衣も同じ様に感じているだろう。

    でも、彼女の暴力の才能を発揮した後には、やはり孤立が待っていて、ただ痛快なだけではない。





    本作はアクションやヒロインの魅力に目が向きがちだが、作者の技巧も光っている。

    まず、結衣の心境を初めから全て明かさず、後から打算や本心を見せてくるのも良い。
    え?結衣ってこんな事するんだ。みたいな疑問は後から解決される。

    結衣の心境に限らず、謎が散りばめられていて、続きを貪る様に読んでしまう。

    手際良く退路を確保する冴えない教師。
    なぜか、念入りに殺されていた池田秘書官。
    高校にテロリストという映画みたいな状況。


    なんかとっちらかった感想だけど最高だった。
    初読の方がワクワクしたので、読んでない巻に追いつくのが楽しみ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.11.16

  • アヤカ

    アヤカ

    厨二病展開なことは承知の上で、それでもなおスピード感に溢れて面白かった。読了感は中高生時代に読んだバトルロワイヤルに近い印象。
    面白くはあったが、話の展開や設定が良くも悪くも漫画過ぎた気がする。

    投稿日:2023.10.19

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