【感想】ずうのめ人形

澤村伊智 / 角川ホラー文庫
(171件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
54
76
28
3
0
  • 相性抜群な作家さん…

    同作者の、「ぼぎわんが、来る」に
    続き読了。

    うぅむ、面白い。
    この作者さんと僕、相性とっても
    良いかも。

    あとがきで怖さを強調してあるけど、
    単なるオカルトやホラーのジャンル枠

    を、良い意味で大きくはみ出している
    と思う。

    随所に伏線が仕込んであって、後段に
    複合していくところなんぞ、その辺の
    ミステリー作より抜群にミステリアス。

    単に怖さを求めるならば、他にも怖い
    本は山のようにあるが。

    こういう頭も使いつつ、地味に怖さを
    感じる作風って、他に見ないな。

    前作ぼぎわんで活躍した、比嘉姉妹の
    キャラに極端に依存しないストーリーも
    グッドだと思う。
    キャラ頼りにすると、あとあと
    続かないしね。

    といいつつ、比嘉姉妹見たさに
    続いて同作者の作品を読もうと
    思っているところです!
    続きを読む

    投稿日:2018.12.26

  • 一作目に劣る

    不条理で全くもって理不尽な怪異に襲われる、という点では一作目も二作目であるこちらの話も共通しているが、今作品はただ訳も分からず不幸な境遇の少女の日記めいた話を延々と読まされるので、退屈な上に苦痛でしかなかった。物語が動き出すのは中盤を超えてからなので冗長極まりない。怪異自体はパワーがあるが、理由付けのしっかりしていた前作に比べ、今作品はモヤモヤとした謎だけ残った。都市伝説が主体の話なので、結局はそれで良いのかもしれないが・・。続きを読む

    投稿日:2020.09.06

ブクログレビュー

"powered by"

  • みつる

    みつる

    ぼぎわんが、来る。の続編。
    ホラーを読んでる筈なのに(勿論恐怖はあるけど)伏線と回収が凄い!
    面白かった〜!

    投稿日:2024.05.06

  • あきら

    あきら

    『ぼぎわん』に続き、澤村作品二作目。比嘉姉妹シリーズ。喪服の人形がだんだん近づいてくる——これだけでもう恐ろしいですよね…。「ずうのめ人形」という都市伝説(?)の謎、作中作の少女たち、そしてホラーではお馴染みの"死"へのカウントダウン…等。巧みに構成された展開にミステリィ要素もあいまって面白かったです(^^) 星三つ半。続きを読む

    投稿日:2024.05.03

  • 悠々自適

    悠々自適

    「ぼぎわんが、来る」に引き続き,比嘉姉妹シリーズの二作目。前作の怖さを基準に読み始めたが,
    今作は想像以上の怖さだった。敵が日本人形ということもあり,想像しやすくとても怖かった。
    真琴が最強でないことで,ハラハラ感が倍増して
    分厚いのに比較的,あっという間に読んでしまった。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.24

  • 久能整

    久能整

    このレビューはネタバレを含みます

     本編と作中作の関係はどんなものなのか?創作からなぜ本物の怪異が生まれたのか?といった謎が分かっていく過程は「ホラーの怖さを描写しつつ、ミステリーとしての面白さや人間の怖さも上手く描写している。」という感想を抱き、怖さを感じつつも面白く読めた。それにしても、犠牲者が百人越えでえげつないのと、ラストの藤間の行動は「悪いことが起きる予感しかしない。」という後味の悪い終わりかただった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.07

  • につ

    につ

    このレビューはネタバレを含みます

    感想
    真琴がずうのめ人形に立ち向かえるのか?強力そうだけど大丈夫なのか!?

    結末としては今回は比嘉の活躍ではなく、完全に他力本願な結末だった。心のスキマに呪いが宿るというのが著者の見解か。笑うセールスマン?

    あらすじ
    オカルト雑誌のライターが不審死を遂げる。ライターは目がえぐりとられていた。編集者はライターの部屋にあった原稿を持ち出し、それを読む。そこにはずうのめ人形と呼ばれる都市伝説的な物語が書かれていた。

    その物語を読んだものは日に日に人形が迫ってきて、4日後に死ぬ。野崎と真琴は、ライターから相談を持ちかけられ、その物語が事実であると知る。そこには真琴のすぐ上の姉が登場し、ずうのめ人形に呪殺されていた。

    ずうのめ人形の原稿を書いたであろう里穂を探すべく。野崎たちは謎に迫る。里穂は料理研究家として有名になっていた。野崎たちの助けにも応じず、追い返すが、ホラー雑誌の編集長の戸波が家を訪ねてくる。彼女も里穂の関係者だったのだ。そして、戸波に呪いがかかる時、里穂も巻き添えになり呪いの連鎖は断ち切られる。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.30

  • かのん

    かのん

    【2024年35冊目】
    いやー面白かった〜。読むと死んでしまう呪いの原稿。まるで「リング」の貞子のようにふりかかる呪い。当然のように原稿の内容も書かれているので「あっ、これ読者も巻き添えにするぞみたいな感じ?」と思いながらも、読む手を止められませんでした。

    今作の面白いところは、怪異の怖さや不可解さだけでなく、しっかりと理由も書かれていることがまず上げられますが、登場人物の感情もきっちりと描かれているので、世界観に浸ったまま読み進められることにあるのではないかと思います。

    唯一今作では呪った理由だけちょっとうーんって感じもしましたが、表面的な理由というだけで、本質のところはもっと複雑なのかもしれないなぁと思ったり。

    ホラーの要素が強めなミステリーを読んでいるのではないかと思うほど、先の展開が予想もつかず、「もうダメでは」と終盤までハラハラしました。

    人を呪わば穴二つ…呪いも怪異も怖いけど、やっぱり一番怖いのは人間ですよね。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.13

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。