【感想】虚構推理(7)

城平京, 片瀬茶柴 / 月刊少年マガジンR
(6件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
2
3
1
0
0
  • 面白い短編集になっています(^^)d

    前回までの長編とは打って変わって一話完結の短編が3話収録されています。
    それぞれが趣向を凝らしていて面白いストーリーでした。

    「よく行く店」
    ヒロインとその彼氏(?)がよく行く喫茶店のマスターの視点でストーリーが進んでいきます。
    他者から見る二人の不思議な関係がよく分かる微笑ましいストーリーですね。

    「ヌシの大蛇は聞いていた」
    山奥の沼に死体を見つけやすいように遺棄した犯人の女の動機が分からないと、一部始終を見聞きしていたヌシがヒロインに相談を持ちかけるストーリー。
    当事者不在の中であれこれと動機を推測していって、真実に近いだろうと思われるものを組み立てていく過程は「鋼人七瀬」の時の雰囲気を感じさせる面白いストーリーでした。
    ヌシの大蛇が妙に細かいところを指摘したりして人間臭いのもツボでした。

    「うなぎ屋の幸運日」
    男二人がうなぎ屋で食事を摂っているところに、その店には場違いな感じの年若いヒロインが一人で訪れる。
    珍しい出来事に何かの兆しなのかと話のネタに色々と蘊蓄をこねだしていくうちに…。
    これも面白い雰囲気のストーリーですね。ヒロインではなく男二人が証拠もなにも関係なく、その場の推測だけで色々とストーリーを拡げていく展開が楽しかったです。

    おまけショートショート
    「ヌシの~」と「うなぎ屋の~」のその後の話。
    どっちもコメディです。落ちがついていて面白いですね。
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    投稿日:2018.01.14

ブクログレビュー

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  • 美琴

    美琴

    このレビューはネタバレを含みます

    「よく行く店」は原作にはない話でしたが、今回の中で
    一番好きな話です
    普段の二人の様子が客観的に見れるのは新鮮でした
    琴子が喫茶店を紗季さんに教えて貰ったと知って 嫉妬で喫茶店を悪く言ってしまい、後で 謝りに来るところが可愛かったです
    一見、仲が悪そうに見えても
    最後に店主が「あれで どうして二人はお似合いなのか」ということは傍から見ればちゃんと恋人に見えるということですよね
    ちなみに結局 二人は秘宝館に行ったそうです

    「うなぎ屋の幸運日」「ヌシの大蛇は聞いていた」もそれぞれ面白かったですが
    私は 肉体派の九郎と頭脳派の琴子のコンビが好きなので
    個人的に九郎が直接 話に出てこなかったこの2つには 少し 物足りなさを感じてしまいました

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    投稿日:2020.08.13

  • kwr3rd

    kwr3rd

    鋼人七瀬が終わり、短編が収録。
    最初の話が全然ミステリ要素がなくてすごく不安になったけどそのあとはちゃんとミステリしてて良かった。ただ鋼人七瀬編ほど完成度は高くない、かな。やっぱり。
    キャラものとしてはよくできているかなとは思うけども。続きを読む

    投稿日:2018.10.29

  • 夢色

    夢色

    【あらすじ】
    よく行く喫茶店のカレーの隠し味は? 水神である大蛇の夜も眠れぬほどの悩み事とは? うなぎ屋で繰り広げられる男達の会話の真実は? 怪異達の知恵の神である少女・岩永琴子が彼女にしかできない方法で全てを解決する! [恋愛×伝奇×ミステリ]続編、始動! 『虚構推理』ならではの珠玉3編を収録!!

    【感想】
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    投稿日:2018.01.12

  • しろかぎ

    しろかぎ

    ひゃっほーーー!待望の続編ですよ!
    (まあ内容地味だけども!)
    「よく行く店」が一番好きかな。「うなぎ屋の幸運日」の彼ら二人も結構好き。
    おひいさまメインで活躍を描いてくれるのがうれしいですね。おひいさま大人気!
    七瀬かりんのチラシ入っててびっくりしました。
    小説でも読みたいな!
    続きを読む

    投稿日:2018.01.01

  • タカツテム

    タカツテム

    このレビューはネタバレを含みます

    長編と長編の合間の話のためか短編3つのみで構成されている巻。

    14話はタイトルからどのような話か全く想像できなかったけど、息抜き回としては充分な内容。もう少し鋼人七瀬を振り返るような話とか有っても良かったかもしれないが、琴子と九郎の彼らなりのイチャイチャは楽しめたから良し

    15話は持ってつけたような言い回しや直前に言ったことを否定するような琴子の推理がどうにも腑に落ちないまま読み進めていたけど、目的がヌシ様を納得させるためだったからか。ある意味虚構推理らしい話だった

    16話は。素人推理が唐突に始まったかと思えば男二人の友情が示されるが、琴子によって幾つもの思い込みが覆される。けれど、その琴子は殺人犯に天誅を下すために現れたのではなく偶然店に居合わせたに過ぎなかった。そんなどんでん返しが何度も行われる内容は驚きの一言
    鰻屋で場に相応しく無い少女を見つけたことで様々な推理が始まる奇妙奇天烈な展開は城平先生の実力が遺憾なく表れていたね。こちらはどちらかと言えばいつもの城平先生らしい話だった

    事ある毎に琴子と別れようとしたり琴子への対応がお座なりな九郎は面白い。それでも一人で行動する琴子を心配している……のかな…?イマイチ彼の中で琴子の位置づけがどうなっているのか判らないな。腐れ縁?

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    投稿日:2017.12.31

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