【感想】新装版 殺戮にいたる病

我孫子武丸 / 講談社文庫
(726件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
244
297
113
25
8
  • 身構えていても騙された!

    連続猟奇殺人の被害者の妹と被害者の友人の元刑事が自分たちで犯人を捕まえてやろうと奮闘するという話です。噂に違わず、大変グロテスクで素晴らしいどんでん返しでした。叙述ミステリーにも慣れてきたと思いますが、どういうことか一瞬わかりませんでした。再読したいです。この著者の本はいつも綺麗にコンパクトにまとめられている印象があります。あっぱれ。続きを読む

    投稿日:2018.01.16

  • 叙述トリックは向かない…

    なんかチグハグ…グロいのは、
    他の方が言われるほど恐ろしい
    描写だとは思わなかった。
    ただ、息子とか父親とかの単語
    の使い方で、どんでん返しへと
    結びつけ ラストになるが…
    何かおかしい気がする。
    伏線とも取れるけど、どこか
    話しがチグハグになってる気が
    する。
    「なんだ、そりゃ」って驚き
    よりも少し、あきれた…。
    まぁ、嫌いではない作品ですが
    叙述トリックってのは、どぉ~も
    僕向きじゃないです。
    まぁ、単に僕の頭の回転があまり
    良くないだけなのですが(*'ε`*)
    続きを読む

    投稿日:2017.11.10

ブクログレビュー

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  • みりあん

    みりあん

    信じられない…というまさに解説の通りの「呆然感」でいっぱいになっている。作品を読みながらずっと気になって引っかかっていたのが、表紙の帯コメントの「これを読まずにミステリーを語るなかれ」という言葉だった。なぜこれがミステリーなのか?と思いながら、猟奇的で異常な展開に目を離せず、夢中で追いかけていた。ラスト数ページになって、少しずつ違和感が大きくなっていったが最後のページに至るまで本当に気がつかなくて信じられなかった。でも、おかしいよなと思いながら何度も冒頭のエピローグを見返していたのに…これからあらゆる作品分析や解説を拝見しようと思う。続きを読む

    投稿日:2024.05.13

  • オコチャ

    オコチャ

    このレビューはネタバレを含みます

    前々から気になっていた作品

    序盤からグロい描写が盛りだくさんです
    そのなかで、なんか微妙な違和感が続いていきます。自分が思っている人物と、ここに書かれている人は別人なんじゃないのか?と。

    ラストまで読み切った時に出た言葉は
    「マジか…」
    すごい作品でした

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.05.12

  • うきょう

    うきょう

    初めて叙述トリックに触れてラストは呆然とし面白かったですが同時に自分にはまだ早いなと思ったのが正直なところです。

    構成自体はとても好きで、3人の視点から時系列を追って物語が進み後半になるにつれて話が合流するのは読んでいて気持ちが良かったです。

    途中までは思ってたより殺人の描写もキツくなく名作と言われてたから楽しみにしてたんですけど「まあ苦なく読み進められるな」くらいの感覚でした。しかし中盤からどんどん話が繋がっていき、いざラストでは「え???」となり、まんまと騙されている事にようやく気づきました。まあ正直読了した今もいつ騙されたのか気づいていません。今からまた読み返すつもりです。

    自分には少し難しい所もありましたがとてもお勧めできる作品です。読んでみてね。


    追記
    改めて読み返してみて違和感が沢山あり、初見で読んでいる途中にも違和感を感じていたのにも関わらず「そういうものだろう」とスルーして読み進めていた事に気付いてとても驚きました。こんなの初見で気付ける人間がいるのか、、、恐ろしい、、、
    2回読んで咀嚼しようやくしっかりと面白さがわかった気がします。これは確かに読むべき。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.12

  • マサマサ

    マサマサ

    描写が残酷で気分が悪くなるくらいなのに、気になって読み進めてしまう。最後の結末に驚かされて呆然とする、と口コミあるように自身も『え?』としばし固まってしまったほど。驚かされる作品。

    投稿日:2024.05.12

  • サマー

    サマー

    このレビューはネタバレを含みます

    殺人犯蒲生稔。
    息子が殺人犯ではないかと疑いを深めていく主婦雅子。
    刑事を定年退職し、妻を乳がんで亡くし抜け殻のような日々を明るく樋口。
    3人の視点で物語は進んでいく。

    稔は気に入った女子大生をホテルに誘い殺害、死姦してから、これこそ真実の愛である、女は男を一方的に受け入れ何も動かず声も発せず…。
    それ以来、彼の思う真実の愛を実行するため、1ヶ月に一度のペースで女性を探し殺害していく。
    殺害や死体を解体するときの描写がおぞましすぎて…文字なのに血の匂いやどろっとした血の感じが伝わってくるようで、読みながら何度か口をおさえた。
    死体の一部を持ち去る事件が近年も起きたが、そういうことなのだろうか…と、邪推してしまった。

    稔は何者なのか?ということについては、私は初見ですぐにわかってしまって…その視点で読めば違和感なく読めるし、他方でそれに気付かず稔=雅子の息子というミスリードに乗っかって読めば、そうとしか読めなくなる。騙し絵のような上手い叙述トリックだなぁと思う。
    叙述トリックの最高峰!名作!と呼ばれているのも納得。
    ただ、こういうのはどうしても真実に気付きやすいんだよな。だから「うわー!だまされた!」感が私にはなくて、それが残念でした。だまされたかった。

    個人的に、稔がここまでの性的倒錯者になったきっかけがずっと気になっていた。
    たまたま女子大生を殺害してしまって目覚めた…というわけではなく、幼い頃、両親の性交を目撃し、その後昼寝している母の股間を触ろうとしていたところ、父からぶっ飛ばされて罵倒された、という経験が根底にある様子。
    昼寝して動かない母=動かない死体に興奮。ってこと?
    そんなことあるんかいな…。
    性的に倒錯したものを抱えていても、問題なく社会生活を送っていたり、外面は良かったり…という犯罪者もいる(小児性愛とかに多いイメージ)。稔も、ターゲット女性にスマートに近づいたり、職業からしても問題なく社会生活を送れてる人だったはずなんだけど、この本の稔からは社会性が全く伺えないんだよなぁ。
    妻からもいないものと扱われてて、家族生活としてもうまくいってないし。
    事件を隠そうという意図もあまり感じられなかった。
    シリアルキラーと、真っ当な社会人としての外面とのギャップみたいなものも、もう少し欲しかったな。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.05.08

  • まっさまん

    まっさまん

    途中までは、あ〜こういう系ね、と。
    最後の章で、えーー!嘘だ!と、ひっくり返りました。
    それからもう一回再読。
    あ、あぁ確かに…どうして気づかなかったんだろう、と思いました。
    面白かったです。

    投稿日:2024.05.07

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