【感想】死神の浮力

伊坂幸太郎 / 文春文庫
(346件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
71
150
85
13
2
  • 大好きな千葉の活躍(?)が読めて嬉しい!

    ※文庫化にともないレビュー消去のため、再投稿。

    死神である千葉が選ばれた(?)人物を調査し、
    可or不可の判断をするお話。
    前作「死神の精度」では複数の人を調査していましたが、
    (まだの方はぜひ!)
    今回は夫婦と行動を共にします。
    この千葉のキャラクターが最高に魅力的!

    前半は後手後手に回り、なんともいらだたしい場面が多いですが、
    このラストは爽快。
    何やら「寿命還元キャンペーン」なるものが話にどう関わるのか疑問でしたが、
    そこは伊坂氏、無駄なことは1つも書かれていません。
    いつもながら伏線と回収がみごとです★
    続きを読む

    投稿日:2017.09.08

  • 復讐のための旅の供は・・・

    タイトルからも分かるように,死神にあたる人物がでてきて,死んだ娘の復讐をもくろむ夫婦と同行することになります。死神の精度で登場したのと同じ人物です。

    復讐というおどろおどろしい目的を持ちながらも,この作家さんに「独特の会話の温度」で淡々と話しが進んでいきます。まぁこれが気に入っている私は良い味を出していると思うのですが,初めての人はどうでしょうか・・・・。続きを読む

    投稿日:2017.09.01

  • 死に対する疑問や恐怖の解

    この本を読みながら、自分がまだ小さかった時に思い描いた死についての記憶が甦りました。自分や家族の死について、得体の知れない不安・疑問・恐怖に悩んだ人たちには共感できる内容だと思います。正解が記されているわけでは有りませんが、少なくとも死が自分とは無関係若しくは意識すらしていない自分にとって良い刺激となりました。
    伊坂先生お得意の武闘派女子は出てきませんがヤキモキしながら一気読みできる読者を飽きさせない内容でした。
    ドラマ化する際には、千葉役は阿部寛さんでお願いします。
    続きを読む

    投稿日:2017.10.09

ブクログレビュー

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  • はるパパ@ファミコンしようぜ

    はるパパ@ファミコンしようぜ

    前作から一転、長編の本作。存在感マシマシの無敵主人公(死神)とともに、この話にちゃんとオチはあるのかしらと逆にハラハラさせるストーリーをつき進む。
    蓋を開ければなるほどーだったんだけど、私は敢えてゆる短編の前作が良かったかな。話が長い分、第二主人公(人間)とのボケ×ボケのやりとりがクドく感じられてしまった。例えるならオードリー春日と林家ペー&パー子師匠みたいな(言いすぎ)。


    ── 人間はコントロールできるものは安全だと思っている。自分のことは自分でコントロールできると思っていると錯覚しているからな。(死神)

    あ、車は安全で、飛行機は怖いと思うのはこれねー。実際には自動車事故の死者数の方が多いのに。(確率だとまた違うんだろうけど)
    こういう「おっ!」が散りばめられているところが伊坂作品の醍醐味で好きだなーと思う。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.28

  • 熱湯

    熱湯

    死神シリーズ第二弾。
    死神側も案外人間と同じようなところがあるかも?
    重い話が続くけど、面白かった。

    投稿日:2024.05.24

  • ゆう

    ゆう

    このレビューはネタバレを含みます

    オーディブルにて。
    犯人の本城が生き延びて、被害者の父の山野辺が死ぬのが解せん…と思ってたけど、あの結末で納得。死神シリーズは主人公が死ぬのがわかってるんだけど、それでも面白い。
    前作と引き続き、死神の千葉の性格も個性的で、何故か憎めない。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.28

  • はるなお

    はるなお

    伊坂幸太郎の作品は全て読んだつもりだったが、本作は読んだかわからなかったので手に取った。
    前半から既読感を感じながら、死神千葉の真面目で可笑しい話にのせられ最後まで一気に読み終えた。

    投稿日:2024.04.27

  • よぴたろう

    よぴたろう

    会話の切り返しのセンスが光っていた。
    返し方がスパッと決まる。日常でこんな会話できたら素敵だろうなと思いながら読む。

    死神の精度に続く2作目。いつか3作目出ないかなー

    投稿日:2024.04.24

  • カモノハシ

    カモノハシ

    このレビューはネタバレを含みます

    単行本で9年ほど前に読んで以来、文庫本で再読。
    大筋と結末は何となく覚えていましたが細かいストーリーはすっかり忘れており楽しめました。

    ただ娘を殺された作家が主人公ということもあり、その立場を想像したり、主人公夫妻の心情の描かれ方などに心えぐられるところもありました。
    最終的には溜飲が下がりますがやはりやるせない気持ちは残りますね。
    いくら悪人が悪因悪果で不幸な目にあったとてそれが救いになるわけではないですし。

    メインのストーリー以外にも主人公と父親とのやり取りから死生観を語るのも印象深かったです。
    主人公の父親が自分の可愛い子供がいつが死ぬと意識した時に絶望して
    家庭を顧みることを辞めて仕事に逃げたこと、
    しかし、実際に自分の死を意識した時に子供のために死は怖いものではないことを身を以て示したことなど。

    死神が出てくる話なのでやはり「死」の話が多くなりますが
    やはり死を語る上で宗教観無しに話をするのは難しいですね。
    この小説においては死=無という唯物論的視点の立場と
    それに矛盾する死神という存在がうまく絡み合って色々な視座が得られるのですが
    やはり死を語る上ではある程度の宗教観も織り交ぜないと難しいなと個人的に思いました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.16

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