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月村了衛 / ハヤカワ文庫JA (16件のレビュー)
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総合評価:
future4227
元テロリスト、ライザ・ラードナーの半生が涙を誘う
上巻に引き続き、ライザ・ラードナーの悲哀に満ちた過酷な過去が綴られていく。 テロリストとはいえ、あまりの境遇に同情を禁じ得ない。 一方、特捜部の捜査員たちも、同僚の警察官たちから総スカンを食らいな…がらも、ぐっとこらえて信念を貫こうとする様がかっこいい。 最後のロボットバトルも迫力満点だが、人間ドラマとして充分読み応えのあるストーリーだと思う。 真の敵はまだ謎に包まれたまま。 他の搭乗員の生い立ちも謎のまま。 これらは続編で明かされていくことになるだろう。続きを読む
投稿日:2017.08.17
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Bookrium
下巻も過去の回想も含めてライザを中心から物語は進んでゆき、機龍兵は苦戦しながらも何とか役割を果たすことができた。 中国とIRA、警視庁と外務省など、後回しで間接的な駆け引きが多く出てきますが、外国はさ…ておき日本の省庁間の描き方は極端すぎるかな。好きな人には堪らないのかもしれませんが、自分としては好きになれない。 とはいえ、SFと警察小説をミックスしたこのシリーズはとても斬新で、かつ細部まで設計がしっかりしているので読み応えもあります。 次作以降は他の人たちの過去が登場するのかな。続きを読む
投稿日:2024.01.13
bosch
再読 1作目が姿の過去、今回はライザの過去が物語の横糸となる。 IRFの国内テロ画策とそれを阻むために孤軍奮闘する特捜部の闘いを描くメインプロットは文句なく面白い。 政府内、警視庁内・県警派閥の思惑が…入り乱れ、外務省や公安、さらには黒社会まで絡んでくるのは今日のアジアの複雑な状況を見事に表している。 しかし、それだけにライザの物語が長すぎる。生い立ちから現在に至るまでが延々と続く。いっそのこと本編ではもっと省略して、スピンオフで出版すればよかったのでは?ワールドワイドなテロや局地戦を詳細に描きこめばいいのだし。 いずれにしろラストの壮烈な戦いまで一気に読める。 これ以外の落としどころは無いのかもしれないが、グレーゾーンのラストは少し勿体ない。続きを読む
投稿日:2023.05.24
takaparium
Audibleにて聴了。 機龍警察シリーズの第二作。日本の特捜部付き警部ライザ•ラードナーの過去が明かされながら、因縁の〝詩人〟キリヤン•クインによる日本でのテロリズムが交錯する。そして、ライザら、…ドラグーン搭乗員の契約に含まれる「自爆条項」。見えぬ闇との戦いが始まった。続きを読む
投稿日:2022.12.07
はると
このレビューはネタバレを含みます
上下巻読了。 上巻に引き続きラードナー警部の過去などが描かれていた。普通はこんなにも長く回想のようにして一人だけの過去について描かれていたら亜紀が来てしまうのだろうが、とても濃密でこの少女がどのようにしてテロリストになったのかを知りたくなりページを進める手が止まらなかった。 また、作中の現在で描かれていたIRFの暗殺計画による外務官僚同士の駆け引きや、沖津とキリアンクインとの駆け引きも楽しむことができた。 続編もこの後読む!
投稿日:2022.10.18
Ghost Rider
機龍警察シリーズ第二弾、下巻。 来日したIRFの「詩人」ことキリアン・クインの目的は? 元IRFのライザ・ラードナー警部がなぜIRFを抜けたのか? タイトルの「自爆条項」とは? 最後にちゃんと収…束する。 次作も期待。続きを読む
投稿日:2022.08.31
マツ
非常に面白い。 海外ドラマ[24]の世界観に映画[トランスフォーマー]のバトルシーンを掛け合わせた感じです。 IRFと、国を跨り警察内部に侵入している巨悪[敵]との複雑な構造を命懸けで対峙しながらも警…察、省庁からヨソモノ扱いされる特捜部。犯人を捕らえて「報われた」のも束の間、思わぬ事件で再び白い目を向けられる。 そんな中でも事件解明を無骨に追っていく人物達から目が離せません。 以降のシリーズも大変楽しみです続きを読む
投稿日:2022.04.29
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