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冲方丁 / ハヤカワ文庫JA (14件のレビュー)
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総合評価:
yakitori
7
シティの核心に迫るハンターの野望
1巻が派手なアクション作品だとすれば本作はグッと渋めのノワール小説。〈クインテット〉という新興勢力がシティの5大勢力を敵にまわして如何にのし上がって行くかが克明に語れる。ハンターという稀代のエンハンサ…ーが仕掛ける均一化(イコライズ)の波にのみ込まれるマルドゥックシティ。全編を通して描かれる血と硝煙渦巻く展開は凄惨だが爽快感もあり最後の方では彼ら〈クインテット〉を応援しておりました。さてファンドマネージャーの正体もわかり、核心へと迫るハンター達はさらなる高みへと登りつめるのか! しかし余りにも強くなり過ぎてないか〈クインテット〉の面々。このままでは幾ら何でもウフコックを含めたイースターオフィスのメンバーに勝ち目がないような…。続きを読む
投稿日:2016.11.26
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紫紅
4
次章に期待っ♪
1章ではイースターズオフィスの面々がバッタバッタとなぎ倒されたけど、本巻では悪党相手にクイッテットが大暴れです。 まあ、1章ほど生煮え感は無いものの、悪党相手に悪党(?)が圧倒的な強さを見せるのは爽快…感はあるものの…少し抵抗感を感じるかな。 ただ、この章ではハンターの人間性やクインテットについて語られており、本筋が垣間見えて先が気になる展開も。あとはやっと、きっと次章ではっ!という期待も♪ 今後の心配事としては…クインテットの強さを強調するのは良いけど、こんなに強く描いてて大丈夫?あと人数もどんどん増強されてるし…ちょっと心配。続きを読む
投稿日:2016.10.23
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ぽてち
ウフコックをはじめとする“善玉”チームと、ハンターが率いる“悪玉”チームの対決という単純な予想は早くも崩れ去った。2巻では、ウフコックはひたすら影の存在に徹し、ハンターという特異なエンハンサーを監視す…る。あろうことか、ハンターの能力に自分自身を投影すらしてしまうのだ。そしてハンターが唱える「均一化」とはどのようなことか? 興味は尽きない。 キャラクターはほぼ出揃った(多すぎて混乱している)ようなので、この〈サイバーパンク・ノワール〉とでも呼ぶべき作品の、今後の展開に大いに期待したい。続きを読む
投稿日:2023.03.23
izzy
このレビューはネタバレを含みます
前作からサム弁護士の遺志を継ぎ、クインテットへの潜入捜査及び犯罪者のリストメーカーとなるべく奔走するウフコック。 ただ、そこではハンターの緻密な戦略のもとアンダーグラウンドをあっという間に制圧する悪徳の極みたるクインテットを傍観するしかなかったウフコック。いっときバロットに癒されたが、すぐに潜入捜査に戻ってしまった。かれが隠してしまった感情は、彼女に対する恋慕やそれに付随する形の思い遣りなどかな。と想像しつつ読み進めていた。 また、『マルドゥック・フラグメンツ』で描かれていたエンジェルの登場など、敵方と思われる人物ばっかり出てくるわ、ウフコックは相変わらずガス室からのレポートであるなど、全く希望をわかせない今作であった。
投稿日:2022.09.20
より
図書館で。 一巻まるっといかにハンターさんが成り上っていくかというお話なので、彼に共感も好感も持てないために正直う~ンという感じ。さらにウフコックがタイヘンな状況に陥っているのが冒頭から分かっているの…でさらにう~んという感じ。つらい。続きを読む
投稿日:2021.06.02
unodai
いつのまにか、敵のはずのキャラに感情移入。 彼らの見事な戦略たチームワークに魅了される。 でもこの勢力って、実際にある。 同調圧力って、これなんじゃないのかな。
投稿日:2020.12.03
うろたんけらむの
企業の内部告発者ケネス・C・Oの行方を追う中で、ウフコックはパートナーのロックと弁護士のサムを〈クインテット〉に惨殺された。 保証人を失ったイースターズ・オフィスは事件不成立により調査を中断するが、ウ…フコックはサムの遺志を継いで〈クインテット〉への潜入調査を始める。 ハンターの緻密な戦略のもと、アンダーグラウンドを制圧する〈クインテット〉の悪徳を、ウフコックはただ傍観するほかなかった。 (あらすじより) バロットが出てこないと物足りないです。 しかし、悪役でありアノニマスシリーズのもう一人の主人公ハンターは魅力的だ。 迷いがなく、思慮深く、紳士的。 しかし、目的のためならどんな残虐なことも平然とやってのける。 でも表紙のハンターが完璧にバトーさんなんだよなぁ 義眼でしょこれ? 作中に「灰緑色の瞳」って描写があるので、ハンターは義眼じゃないと思うんだよなー 物語と関係のないところでモヤモヤしてしまった続きを読む
投稿日:2019.05.06
おにけん
2018/8 4冊目(2018年通算117冊目)。クインテットのハンターが、マルドゥックシティの「均一化」を目指し、色々な勢力と対決して制圧していく出来事を淡々とウフコックが語るという話の筋。その過程を丁寧に語っているのはいいが、少し読んでいて心が折れそうになった。終盤、クインテットが何をしようとしているのか、「上」とクインテットの「敵」の存在が分かるにつれて話が理解できる。話の風呂敷が広がりすぎてどこから理解していこうか戸惑うが、クインテットの行く末に焦点を当てて3巻目を読んでいきたいと思う。
投稿日:2018.08.10
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