【感想】P+D BOOKS ヘチマくん

遠藤周作 / P+D BOOKS
(3件のレビュー)

総合評価:

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  • 昭和の名作

    おバカさんに続いて「ヘチマくん」の復活うれしいです。中学から高校のころ何度も読み返した作品です。人を信じることの難しいさ、大切さを考えさせられます・・・・・なんて小難しいことを考えずに読んでみてください。特に人間不信になったとき、人間嫌いになったとき。「まあ、いいか。」という気持ちになれるかもしれません。なれなくてもこの小説は最高です。続きを読む

    投稿日:2016.08.12

  • なんだか、寂しいなぁ

    『おバカさん』はナポレオンの末裔だった。
    今回は、豊臣秀吉の子孫だという、顔がヘチマのように長いヘチマくんが主人公。
    失業したヘチマくんが、「人生なるようにしかならない」と流されるまま、
    学生時代に一度だけ言葉を交わしたお嬢様の幸せだけを願い、
    友人が豊臣家ゆかりの土地購入しようとする手助けをし…。
    無私、無欲ここに極まれりという感じだけど、結局最後まで報われない。
    それでもヘチマくん自身は、これでいいと思っている。

    なんだか寂しいなぁ。
    遠藤周作のキリスト教感は、こういうことなんだよな。
    続きを読む

    投稿日:2017.01.29

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  • P+D BOOKS

    P+D BOOKS

    ▼電子立ち読みあります▼
    http://shogakukan.tameshiyo.me/9784093522588


    太閤秀吉の末裔が巻き込まれた事件とは?

    ヘチマくんとは、太閤の末孫、豊臣鮒吉のアダ名である。容貌風采ヘチマの如くモッサリとして世知に疎く、底抜けに善良で人を疑ぐることを知らない。

    その彼がまきこまれた事件とは、海千山千のバー・マダム菊池銀子と、学友・熊坂とが争う鹿児島・桜島の土地買収競争だった。

    遠藤周作が、得意の明朗軽快なタッチで、現代における人間回復を訴えた、「おバカさん」に次ぐユーモア長編作。
    続きを読む

    投稿日:2016.04.11

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