【感想】友罪

薬丸岳 / 集英社文庫
(219件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
72
95
34
6
2
  • 酒鬼薔薇事件…

    あとがきで作者はゴチャゴチャと
    言うとりますが、これは明らかに
    酒鬼薔薇事件を模しています。
    十字架を背負った登場人物が、
    酒鬼薔薇を元にした人物以外にも
    数名出てきます。
    色んなパターンの背負われた十字架。
    何が善で?何が悪?正義って何?と、
    読者である僕にも「迷い」みたいな
    思いが、すっごい出てきて…
    分厚い本ですが、あっという間に
    読み終えてしまいました。
    犯罪の低年齢化。なかには故意でない
    事故ともいえる事件もあるでしょう。
    報道のあり方、犯罪者の更正等、
    深く考えさせられる逸品でした。

    ※文庫化に伴い、再レビューですm(__)m
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    投稿日:2016.03.04

ブクログレビュー

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  • ともき

    ともき

    もし自分の身近な人が凶悪な殺人者だったらと考えられる作品。罪にもよるが子供の目をくり抜いて二人を殺す様な人間に更生もくそも無いと思うのは薄情なのだろうか。鈴木には全く感情移入はできなかった。

    投稿日:2024.05.26

  • み茶

    み茶

    このレビューはネタバレを含みます

    身近にありそうでなんだか生々しい物語だった。鈴木の視点では語られておらず過去が分からない、ラスト誰かが報われる訳でもない、性格が悪い登場人物も一定数いる、どこかで本当にありそうな気がした。
    犯罪者は一生それを背負っていくべきということは分かる。被害者が恨み続けるのも分かる。ただ周りが割り込むのって、なんだか違う気がする。
    智也と美代子は何も悪くない、幸せになって欲しい。

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    投稿日:2024.05.15

  • たかはし

    たかはし

    最後に主人公が実名で出版した手紙は主人公が鈴木に出会ってから別れるまでの葛藤がまとめられていて読了感があった。鈴木に届いて欲しい。
    あと、美代子は幸せになって欲しい。

    投稿日:2024.05.02

  • 1739732番目の読書家

    1739732番目の読書家

    このレビューはネタバレを含みます

    なぜ(当時の)少年はそんな犯罪を犯したのか?という動機の部分を普通は描きそうだけど、あえてその辺りは直接触れず、彼のその後に焦点を絞っていることで、物語のテーマがより明確に示されていると感じた。

    また、益田や美代子といった、彼に関わった人物達の葛藤が綴られていくので、少年犯罪の犯人に対する世間の反応の縮図を見ているような感覚に陥る。鈴木自身のモノローグはなく、終盤に一見異常とも取れる行動についての理由が明かされた時は、自分も彼を生まれついての猟奇的な人物と見ていたと、はっとさせられた。

    関係者は皆、これからも重い苦しみを背負っていくのだろう。けれど、鈴木の純粋な想いでした行動や言動が、結果的に誰かの救いになっているのも事実で、微かな希望に思えた。

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    投稿日:2024.04.11

  • おけいはん

    おけいはん

    このレビューはネタバレを含みます

    視点人物として登場するどの人物にも共感ができる。だからこそ、彼らから見た鈴木に魅力的な部分があればあるほど、鈴木の過去を知る読み手側は「でもこいつにはとんでもない過去がある」と葛藤することになる。解説でも述べられているように、決して鈴木の視点は描かないところに、著者の巧みな構成力や筆致力を感じる。
    どの人間よりも忌まわしい存在であるはずの鈴木よりも、荒んだ人間が多く登場するのも重要な点だと思う。
    恐らく自分も含めて読み手のほとんどは鈴木よりも達也に憎悪を抱くし、清水や内海の薄っぺらさにも人間なんて所詮こんなもんだよなという失望を覚える。その一方で、達也とは比べ物にならない大罪を鈴木は犯しているということは忘れてはならないし、いざ自分が清水や内海の立場ならそういう態度を取ってしまうのではないかと内省することにもなる。
    不気味なまでに唐突に益田を「親友」と呼び始めるところに、鈴木にとって益田はやっと巡り会えた希望の光だったのかなと思うとやるせ無い。
    普段、ニュースなどで凶悪な事件を見るたびに、「こんなやつ死刑になればいいのに」と思うことが多々ある。しかし、自分が善だと思っていたことが実は悪なのかもしれないと、価値観が揺らぐ一冊だった。
    ただただ、美代子に少しでも救いがあることを願いたい。

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    投稿日:2024.03.09

  • wakikoto

    wakikoto

    登場人物それぞれは壮絶な過去を持っているので共感が難しかった そしてこの作品全体もむずかしい

    過去に日本中を震撼させた少年犯罪 低学年小学生2人を殺害して目をくり抜く事件 その犯人鈴木が同じ会社に ジャーナリスト志望の主人公 付き合っていた男に騙されてAV出演していた事務職 狭い寮のメンバー 家族を顧みず医療少年院で犯人に尽くした女性
    鈴木は少しずついい変化が、、、

    この大変な状況なんだけどなかなか共感ができなかった

    鈴木が益田をいきなり親友と呼ぶ
    白石の裸の絵?母親役はここまでやるの?白石の息子のいざこざ
    益田がうなされている学 告発の手紙誰が?→母親自分で書いたってどういうこと?
    セリフがドラマみたいでリアリティが
    美代子は辞めてパチンコ屋行ったほうがいいような 達也どうなった?
    最後の文章は益田正社員で働き出した会社に迷惑じゃないか?

    ちょっと連続でたくさん読みすぎて積読消化するために読んでしまったかもしれない イマイチ入り込めなかった 
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    投稿日:2024.02.12

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