【感想】ライジング・ロード

高嶋哲夫 / PHP文芸文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

平均 5.0
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  • 成功と挫折が人を育てる

    読み終わってみて、感動してすぐにでもレビューを書きたくなっている自分がいました。
    物語りの前半、6割くらいまでは全国優勝を目指すスポコンの物語なのかな、と感じながら、何となく読んでいました。
    ところが、全国大会への出場権を手にする直前からの展開、成功と挫折、人と人とのつながり、地域との心の絆、家族の愛情
    未来への希望と、それら全ての経験を通しての登場人物たちの成長と未来への希望、ラストスパートの残り3割のページは
    読むのを止められませんでした。
    読んでいるうちに、何度か、涙が出てきて、感情移入している自分に少し驚きました。
    気づいたときには、帰りの電車の中で、降りるべき駅を通り過ぎ、5駅も乗り過ごしてしまっていました。
    好みもあると思いますが、個人的にはベスト10に入る、とても良い作品でした。
    あまり話題になっていないみたいなので、少し残念です。
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    投稿日:2016.11.25

ブクログレビュー

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  • inutools

    inutools

    このレビューはネタバレを含みます

    ソーラーカー制作と震災の組み合わせには、最初はその必然性が感じられず、頭の中にクエスチョンマークがいくつも浮かびました。だけど太陽光発電で避難所が明るく照らされた時、その場面だけでなく東北の未来を明るく照らしたい、という期待・希望が感じられ、納得。

    それにしても主人公達がソーラーカー「チェリー1」を作り上げていく過程は、大げさではなく”過酷”でした。克明に描かれたその姿を読んでいると、いつの間にか自分も彼らと同じような思い入れが——チェリー1に対する思い入れが——芽生え始めていくように感じます。

    なので津波でチェリー1が流されたときに、メンバー達がチェリー1のサルベージと命を天秤にかける葛藤する姿に激しく共感し、自分ももだえ苦しみました。その苦しさの割に〆がアッサリな点に肩すかしを食らった感はありますが、復興後の未来の「広角さ」を表していると解釈しておきます。

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    投稿日:2016.05.15

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