【感想】アンナ・カレーニナ 1

トルストイ, 望月哲男 / 光文社古典新訳文庫
(33件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
11
13
5
0
0
  • アンナ・カレーニナってこんなお話だったんですね!

    世界文学を代表する、メロドラマ!
    ヒロインが冒頭なかなか、出てこない!

    その程度の知識で、よしよし、世界文学にドーンとチャレンジ!
    そんな「挑戦」気分でとりかかったら、
    全く違いました……。お勉強気分などふっとぶほど、面白いです。
    そして、文章が流暢でとても読みやすいです。
    新訳だからだと思いますが、昔の外国文学へのイメージを塗り替えるような
    読みやすさとわかりやすさです。

    アンナのお兄さんの人間臭さも(笑ってしまいますが)、
    アンナのお兄さんの奥さん(つまり義姉)のちょっとプンスカしたところも、
    生活感があり、生き生きとした描写がとても面白いです。

    そして、ヴロンスキーがアンナに仕掛ける恋の罠。
    アンナの反応も、なんていうのでしょうか、、
    今後の展開がとても楽しみです!

    そしてアンナの息子を思う気持ちの強さも。
    「こういう感情量の大きい、情の深いタイプの女の人は大変」なんですよね。。
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    投稿日:2017.03.09

ブクログレビュー

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  • wren

    wren

    23.2.9〜11

    Bunkamuraがクローズする前に、友達となんか観たいねっていう話になって、舞台『アンナ・カレーニナ』のチケットを取った。舞台ではどういうふうに脚色しているのか、が気になるから、読んでみることにした。
    長いから1ヶ月後の観劇までに4巻で読み終えられるか分からなくて焦ったけど、まず冒頭の文章で食らって、そのまま無我夢中で読み進められた。
    もうパンチラインの連続というか、人間の心理への洞察力が凄まじいなと思った。手元にあるペンで線引きをして、ふせんをペタペタと貼りながら読んだ。長いからっていうのもあるけど、それぞれの文章を読んだときに感じた自分のなかの何かをなんらかの形で残しておきたいな、と思わされたから。
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    投稿日:2023.04.27

  • 一条浩司(ダギナ)

    一条浩司(ダギナ)

    19世紀後半のロシア。ひとつの不倫から始まるドラマを軸に、貴族社会の多様な人間模様を描く恋愛小説の名作。

    「幸せな家族はどれもみな同じようにみえるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある」
    有名な書き出しから始まる第1部は、不倫から始まり不倫に終わる。『出会ってしまった!』という感じ。美しいロシアの情景と細やかな心理描写が読みやすく、冒頭から興味を引く展開が連続して続いていくので、面白くない部分がないというか、ダレることなく一気に読めた。主役となるアンナ&ヴロンスキーだけでなく、青年貴族リョーヴィンと、彼に関わる令嬢キティの物語もそれぞれ独自に進み、人間関係のバランスが絶妙に設定されていて興味が尽きない。個人的にはやや内向的で真面目なリョーヴィンくんに共感してしまった。

    第2部では、行くところまで行くふたり、農業に専念するリョーヴィン、手本となる人物に出会うキティ、というところまで描かれる。手に汗握る競馬レースのシーンは迫力があって面白かった。登場人物たちがこれからどうなっていくのか、続きが本当に楽しみだ。
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    投稿日:2022.10.27

  • コジコジ

    コジコジ

    古典的名著。活発で気高くも愛への熱情が抑えきれぬアンナとヴロンスキーとの情事の変遷、そして夫の貴族としての面子と誇りを持った仕打ち、一方でキティに振られ傷心のリョーヴィンの立ち振る舞い。文豪トルストイの壮大な時代背景と機微ある人物描写がある一方、大衆向けメロドラマの趣で面白い。続きを読む

    投稿日:2021.11.03

  • フラニー

    フラニー

    アンナが生きた時代のロシア
    鉄道の発達(急速な近代化)ペテルブルク=モスクワ鉄道
    農奴解放。
    貴族文学の破綻。。

    投稿日:2021.05.20

  • きく

    きく

    初トルストイ。
    アンナの不倫シーンは昼ドラのようで、ついつい読んでしまう。体裁を気にするばかりで自分のことを見てくれない夫と、若々しい愛情を素直にぶつけてくる青年。この青年は思わせイケメンなのでつまり女の敵。夫もまぁまぁなクズなので、アンナかわいそう。

    「小説」として読もうとするとリョーヴィンの田舎シーンは死ぬほどつまらないが、舞台が近代化の機運高まるアレクサンドル2世代(農奴解放etc.)であることを考えると、「歴史書」をも包含したものとしてスラスラ面白く読める。

    巻末に当時の結婚観などが読書ガイドとして付されているのが嬉しい一冊。

    個人的な推しは、どこか影のある優しい女性ワーレニカ。
    続きを読む

    投稿日:2020.03.09

  • 鴨田

    鴨田

    流石のトルストイ先生代表作。「戦争と平和」の次に読んでいるが、テーマは違っても、心理描写の超絶さは変わりません。

    投稿日:2018.07.18

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