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小川一水 / 光文社文庫 (12件のレビュー)
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総合評価:
yakitori
9
SF系ミステリー短編集
第一話は、作者のホームグランド。ナルホド、現在の日本でSF設定での閉鎖空間という事で月面基地での生活をシュミレートする閉鎖空間訓練中に起きる殺人事件ときましたか。第二話は私生児として育った女子高生があ…る日莫大な遺産を相続するという話で、とある地方でのみ伝わる「くばり神」の伝説を追って行く事になる。配るという「富の再配分」の話がでてくるのですが、少し前に読んだピケティの「21世紀の資本論」に被っていて笑った。そして最終話のみSF封印でのガチミステリー。と言っても全員が犯人の筈が一人だけ殺人を行っていない(非殺人)のは誰だを見つける話。表題作だけに面白いです。続きを読む
投稿日:2015.11.28
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ABAKAHEMP
着想は凄いんだけど、果たして傑作かと言われると...。
「くばり神」みたいなネタはこんな展開じゃなくて、古い因習の残った地方都市舞台の長編で読みたかった。 「この中に殺してないヤツがいる」という犯人捜しの逆バージョンの表題作も新鮮だけど、短編で登場人物が1…1人って多すぎないか? ボトルをぶら下げる順番をより複雑化させたいだけのような気がしてならない。 ここまで書いてて、単にこの作者の長編が読んでみたいってことだと気がついた。 最後に、「トネイロ」って何?続きを読む
投稿日:2016.05.12
"powered by"
m0-0
ライトで読後感の良い3作だったけれど、それぞれ種明かしをされても「 そうか〜」と言う感想しか湧いてこなかった。短編だからしょうがないけどいまいち捻りがなくて物足りなかったかなあ。小川一水作と言うことに…期待しすぎたか。続きを読む
投稿日:2021.12.03
Bookrium
小川氏ってSF作家だと思っていたら、意外にもミステリーも書くんですね。 しかも、なかなか面白い本格ものだとは、知らぬこととはいえ失礼しましたという感じです。
投稿日:2019.01.28
との
このレビューはネタバレを含みます
2017/07/26 密室での窒息は対策がなければ自分も死んでしまう。殺す瞬間が曖昧。 平等になるための機構とも言える。 一つの謎と騙し合い。
投稿日:2017.07.26
Morris
①現実に近いSF風味、完全密室での犯人と手法の謎、 ②死人はいても殺しは無いファンタジー風味謎解き、 ③殺しがあって、短い間にどんでん返しの応酬な、 非犯人と順番を巡る嘘つき、裏切者の謎の三作。 さら…っとサクサク読める。 表題作は、落ち着いて考えればブラックな結末だけど、 なぜだか、達成感があって、すがすがしい。 そして『トネイロ』会ねぇ。あの作品だろうとは わかっても意味するところが掴めなかったが。。。 見ていても気づきにくい、書いてみて気づく。 これもどんでん「返し」のひとつかな。続きを読む
投稿日:2015.02.20
mikiq
すごく変わった状況で起きた事件なのに、ミステリーなので解決は割とオーソドックスなのが物足りない感じ。一番面白かったのは、「くばり神の紀」の相続をめぐる経済のイフ世界ものみたいな考察。これはスリリングだ…った。続きを読む
投稿日:2015.02.01
うがが
小川一水の珠玉の3篇。自分的には「くばり神の記」が一番かな。泰風会のやり方がいいのか悪いのか考えさせられる。くばり神が広がると本当にそうなくのかは疑問だけど。
投稿日:2015.01.23
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