【感想】人生を面白くする 本物の教養

出口治明 / 幻冬舎新書
(292件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
84
104
61
3
2
  • 「教養とは、人生におけるワクワクすること、面白いことや、楽しいことを増やすためのツール」

    日本のリーダー層は世界標準からすると教養という点ではかなりレベルが低いという。それは戦後日本が、アメリカへのキャッチアップに邁進していた「ルートの見えている登山」であったことで、余計なことを考えて遠回りをするとロスが発生する、つまり自分の頭で考えないほうが都合がよい社会であったからだと分析する。そのことで日本は高度成長という恩恵を受け、「終身雇用、年功序列、定年」の特異な労働慣行を生み出してきた。しかし高度成長の恩恵を受けられなくなった今、このモデルは成り立たず、自分の頭で考えること、「教養」が要請されている。
    著者は教養の源として「本を読む」「人に会う」「旅に出る」を挙げている。
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    投稿日:2016.04.16

  • ひとはかび

    情報は咀嚼して自分が飲み込めるかどうかが重要ということですが、自分にはなかなか飲み込みにくいものもありましたが全体的にはすごくなるほどと思えるような内容もありよかったです。
    宇宙と人間の悩みの話なんかも自分も悩んだときにそんな考えを持つことがあったりして共感しました。
    人生がおもしろくなるかどうかはわかりませんが、著者が思う本物の教養というものを知ることができます。
    おすすめです!
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    投稿日:2016.03.04

  • 一気に読めました

    とても読みやすい本です。
    どの年代の人にも読んで欲しい本です。

    投稿日:2015.11.01

  • イスカンダルはアラビア語だっのだ!

     教養をつけるためのハウツー本ではありません。確かに教養を身につけるためには、「本を読む」「人に会う」「旅に出る」ということが掲げられています。でもまぁ、それは一般常識でしょう。それよりもなによりも、出口さんの広範囲な知識に驚く一冊でありました。
     この本は、言わずと知れた日本のリーダーの一人である出口さんからの、これから日本を、いや世界を担う人々に対するメッセージが沢山書かれた本と解釈した方が良いかもしれません。
     特に、「終身雇用、年功序列、定年制度」となった日本の労働慣行の説明は、どの本よりも判りやすく解説されています。
     また、国の根幹を決定する選挙について、北欧の子供たちに対する教育もとても興味深いものでした。曰く、「あなたが有力候補を支持するのであれば、三つの方法がある。(中略)逆に有力候補を支持しないのであれば、一つの方法しかない。(後略)」これには至極納得いたしました。こんなこと、日本の学校では教えてませんよね。
     一方、北京大学において、共産党員になるための難しさの記述には、ビックリしました。これでは日本の政治家は誰も太刀打ちできないでしょう。
     このように他の本では余りお目にかかったことのない情報の宝庫です。なんせ、この手の本で宇宙戦艦ヤマトまで飛び出すのですからね。
     教養とは、よりよい社会とよりよい人生を実現するための武器であると、出口さんは結論づけておられます。よりよくなるかどうかは、武器でありますから使い方次第と言ったところでしょうか。

     ちなみに最新版の広辞苑には、こうありました。

    教養
    1 教え育てること
    2 学問・芸術を磨き高めること。また、そのことによって得られる知識や心の豊かさ。その基礎となる文化的内容・知識や心の豊かさ。その基礎となる文化的内容・知識・振る舞い方などは時代や民族に応じて異なる。

     初版の広辞苑はこうでした。
    教養
    1 第7版と同じ記述
    2 単なる学殖・多識とは異なり、一定の文化理想を体得し、それに準じてあらゆる個人的精神能力の統一的発展を身につけていること。従って教養の内容はその時代や民族の文化理念の変遷に応じて異なる。

     時代により教養の使い方は変遷していくことだけは、変わらないようです。
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    投稿日:2018.08.30

ブクログレビュー

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  • 目時絵戸

    目時絵戸

    ライフネット生命の創始者である出口さんは、年配者ながらも生粋の教養人で、典型的な日本人離れしたグローバル化した考え方を持っている人なのだなと感動した。
    このような考えの人が日本を変えてくれたらとも思うし、自身ももっと本を沢山読んで糧となる知識を積んでいけたらなと思った。続きを読む

    投稿日:2024.04.21

  • こいこい

    こいこい

    ファクトに基づいて自分の頭で考える。
    情報を鵜呑みにしない。
    グローバルな視点で日本を見たとき、
    圧倒的に勉強不足である。
    日々勉強していこうと思いました。

    投稿日:2024.03.31

  • はる

    はる

    日本の大学生はバイト、サークル、遊びがメインになってしまいがちだけど世界基準で考えればすごく特異なんだと気づいた。
    海外の学生は自分で学費を稼いで大学に通うからハングリー精神に満ちてものすごく勉強しようとする。だから大学生の段階で日本の学生と海外の学生で大きな差ができてしまう。
    日本の学生が海外の学生に追いつくためには日本の企業がもっと勉強してきた学生を求めるべきだし、そうしたことの積み重ねで少しずつ日本は変わっていくのかなと思った。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.26

  • みほ

    みほ

    言っていることは納得。面白い人間になるために、当たり前のレベルを上げていこう、これからも勉強し続けようと思った。
    一方で、10年前に書かれた本だから時効感はある。最新の本を読もう自分^_^

    投稿日:2024.02.10

  • 物書庵初心

    物書庵初心

    出口さんの言葉が詰まっていて、仕事しかしてない自分を律してくれた。

    数字、ファクト、ロジック
    知識+自分の頭で考えて自分の意見を述べられるのが教養
    本、人、旅
    仕事は人生の時間の 2割、仕事なんてどうでもいいの精神が結果をよくする続きを読む

    投稿日:2024.01.29

  • ami

    ami

    私は戦後の価値観に染まっていたし、圧倒的勉強不足を実感出来たことは良かった。また「自分で考える」ということはどういうことか分解して説明してくれたことも良かった。「腑に落ちる」が大切。

    投稿日:2024.01.27

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