【感想】水鏡推理

松岡圭祐 / 講談社文庫
(79件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
9
30
25
3
2
  • データをねつ造する奴は、助成金をもらうな!

    霞が関・官僚と聞いて好感を持てる人はいないでしょう。偏見ですみません。
    私も奴らは腹黒で自分たちの利益になることしか考えていないと思っていますから。

    そんな霞が関にあり、地震予測、宇宙エレベーター、自動車の自動運転など
    科学を進歩させ国民の利益になる研究にあてた助成金が不正に使われていないか対応する部署タスクフォースが舞台です。
    この部署は実在します。

    官僚でない一般事務官の瑞希が捏造などで国の助成金を不正にもらおうとした悪人を推理で追い込み、相手がビビる様子は読んでいたスカッとします!まさしく女版半沢直樹!

    たくさんの研究が出てくるので理系の専門知識が必要かと思いきや、全然いりません。
    文系出身の私でも十分にわかるので、みなさんでもテンポよく読み進められます!
    文系出身者でも理解できるのは著者の文才のおかげかな!?

    恋愛では1巻目で澤田といい関係になるなど
    人が死なないミステリーの本家『万能鑑定士シリーズ』の莉子と小笠原とは大違い!

    万能鑑定士や特等添乗員でお馴染みの豆知識的なネタは今作もありますよ!
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    投稿日:2016.08.27

  • 松岡圭祐お得意のスタイル

    千里眼、催眠シリーズから続くスッキリ終わる謎解き。
    漫画並に軽く読めて楽しめるストーリー。
    それでいて、ONタイムの時事ネタも織り交ぜつつ
    社会性にも言及している所が様々な年齢層にも
    オススメ出来る所かと思います。

    ただ、若干のマンネリ感はあるのかも?!
    続きを読む

    投稿日:2015.10.19

  • 氷ネタとかやってみたい!

    探偵の探偵よりQとかαに近い感じの作品で読み終えてホッとしました。水がありのままに物を写すように行いを正しくし、人の模範となること。主人公の水鏡瑞希、狂言回し(小笠原悠斗風)の澤田翔馬、嫌みなエリート実は壱条那沖風の南条朔也、無愛想なエリート実は素直な牧瀬蒼唯ら魅力ある4人が不幸にならないよう今後の展開を期待します。続きを読む

    投稿日:2015.11.09

  • 講談社版万能鑑定士シリーズ?

    松岡圭祐によるウンチク満載のライトミステリ。
    本作のイメージは万能鑑定士シリーズに近い。東日本大震災の被災地や阪神淡路大震災の被災者をストーリーに絡め、文部科学省のキャリアではない国家公務員を主役に据え、税金が投入されるプロジェクトに対し不正がないか審査するタスクフォースの活躍を描く、といえば「探偵の探偵」シリーズのようなニュアンスもあるが、主役の水鏡瑞希がほぼ凛田莉子の焼き直しのようで、やってることも半ば万能鑑定士シリーズと同じ感じ。
    実在するというタスクフォースが実際にこんな仕事をしているのかどうかわからないが、登場するタスクフォースの面々は、当初は不正があるかもしれないがないものとして承認するためだけに存在しているかのように描かれており、むしろそれに腹立たしい思いを掻き立てられた。
    ストーリーは相変わらずテンポよく進み、それなりに面白いし、よくこんなこと思いつくなあと感心させられるが、相変わらず初対面なのにタメ口で話したり、いきなり下の名前で呼び始めたりと鼻につく展開も過去作品同様盛り込まれており、ややゲンナリする。
    個人的には新しいシリーズを立ち上げるより、万能鑑定士シリーズの新刊として物語を進めても違和感ないと感じたし、むしろ中途半端に中断している千里眼シリーズや万能鑑定士シリーズの続刊に期待したい。
    続きを読む

    投稿日:2016.06.28

  • 講談社版万能鑑定士Q?

    登場人物や設定がちょっと似すぎかな。
    敢えてそうしたのかも知れませんが。
    Qシリーズやαシリーズが好きな人は楽しめると思います。

    投稿日:2016.01.07

  • 水鏡推理、面白いですよ!

    水鏡推理、今6巻まで出ています。
    こちら、シリーズの1作目になります。
    今回の主人公は、文科省の一般職の職員です、相変わらず松岡さんの主人公の設定が面白いですね。配属先が研究の不正などをチェックするタスクフォースという設定です。一般職と総合職。総合職の方が地位が上で、一般職の水鏡と総合職の職員には様々軋轢が生まれるのです。タスクフォースに持ち込まれる案件は、地震予測や自動車運転手補助システム等、様々な技術開発に、いろんな大学、企業が補助金申請をしたものですが、その研究の不正を水鏡が徹底的に暴いていくと言う痛快な小説です。国の権力、大学の権威、企業の横柄さにくじけることなく、水鏡が次々と研究の不正に挑むのですが、なぜ彼女はそれほどまでに徹底的に追及していくのか?小説の中で、彼女の生い立ち、バイトの内容等から、だんだんと水鏡自身の姿が鮮明に見えてきます。そして事なかれ主義の文科省が、水鏡の熱意と活躍で徐々に変化が生まれてきます。

    そしてシリーズ1作目の最大の山場となる研究は、国家が是非とも導入したい技術。瞬時に国民がどこにいるのかが分かるというシステムなんです。そして、水鏡はどこに不正を見つけ、どう立ち向かうのか・・・。是非読んでみてください。

    松岡小説らしい、機知に富んだ会話も面白いですよ。
    続きを読む

    投稿日:2017.03.17

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ブクログレビュー

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  • けよし

    けよし

    おもしろいです。どんどん読めます。探偵修行した暴走美女公務員が、怒り、泣き、笑い、男を手玉に取ります。手玉にとられたい人はぜひ読んで。
    取り上げられている科学技術は、サイエンスではなくマジックショーですね。マジック好きの方にもオススメします。
    でも、いろんな意味で日本の将来が心配になりました。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.31

  • nami

    nami

    美女公務員が抜群の推理力で不正をあばいていくという帯で引かれたが謎を解く段階で理系が苦手な自分にはなかなか頭に入っていかなくてその部分はさらっと斜め読みしてしまう。文科省の内情が見えたり税金を掠め取ろうとする悪者がいることは想像できる。フィクションであるけれど現実にありそうで考えさせられる。続きを読む

    投稿日:2023.01.08

  • miz

    miz

    半沢直樹の公務員版。
    不正を働いて税金を掠め取ろうとしている人を許すな。
    宇宙エレベーターや地震予知など、扱っている題材もユニークなものが多く、スラスラ読めます。

    投稿日:2022.09.25

  • ぐっち

    ぐっち

    松岡圭祐さんの本は雑学が散りばめられていて楽しい。
    今回は文部科学省で不正研究を暴く話。
    半沢直樹みたいに次々と不正を暴き懲らしめていくのが爽快!
    また、丁度読み始めたのが1.17であり、私自身神戸出身なので共感する部分もあった。
    理系が楽しめる内容で良き。
    続きを読む

    投稿日:2021.12.25

  • おさるのかごや

    おさるのかごや

    地震予知、宇宙エレベーター、自動運転、顔認証システムと話題の技術が取り上げられていて、とても興味深く読んだのですが、昨今の現実も見るとお話の世界だけではないような気がして、ちょっと不安になってきました続きを読む

    投稿日:2021.11.18

  • S.R

    S.R

    このレビューはネタバレを含みます

    水鏡瑞希シリーズ第一弾。
    理不尽な縦割り行政や不正行為に負けず信念に従い歩き続ける彼女の姿にとてもグッときました。この作品から始まる水鏡瑞希の奮闘記。次の作品も読んでいきたい。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.08.15

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