【感想】400年の流れが2時間でざっとつかめる 教養としての日本経済史

竹中平蔵 / KADOKAWA
(5件のレビュー)

総合評価:

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  • 経済の流れとそれを決めた偉人たちのお話。

    日本の経済が、どんな歴史をたどり今に至るのかをすごく分かりやすく書いてくれている本です。
    また、難しい専門用語もほとんで出てこないので、素人の私でもわかりやすく読めました。

    当たり前ですが、国内だけの話ではなく、世界との関係の中で決まる部分も多いため、中には世界情勢を絡めた話も多いですが、肝となるのは、それを決めた人たち、偉人たちの思惑が書かれていることです。

    政策と産業の関連の中にも書かれていましたが、それぞれの裏側には、人の思惑があり、一定の必然のもの経済は動いているし、それくらい重要なものだという意識をもって、国民が関与していくことが、重要なんだろうな、と改めて感じました。

    日本がここまで経済的に豊かな国になった理由、そしてこれからの日本に課せられた課題、このあたりを知りたい方には、すごく親切で楽しめる本だと思います。
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    投稿日:2017.02.12

ブクログレビュー

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  • rafmon

    rafmon

    士は己を知る者の為に死す、とは言うが、小泉純一郎に対する偏愛ぶりは凄い。益々、彼等の功罪を思いながら、小泉純一郎に対する下馬評が、竹中平蔵その人の評価も重ね、よく分からなくなる。

    本著は多少荒くも、要点を捉えて経済のターニングポイントが学べる本。例えば、日本は石油危機をきっかけに少ないエネルギーで稼働する機械の開発が進みエネルギー効率が高い国になった等、今の日本が成り立っていく歴史的な出来事と因果関係について。

    日本に関わる世界の動きにも触れる。グラススティーガル法については、思い出しながら読んだ。商業銀行は特定多数の預金者がいて公共性が高いので法律によって厳しく取り締まる、州をまたぐ展開や金利も規制。一方、投資銀行は取引を仲介して手数料を取るブローカーなので徹底的に自由にさせ、競争を阻害しないようにした、など。

    または、小林一三や松下幸之助、中西功など、伝説の経営者についても語る。どれも知っていたという気もするが、反復でも役に立つ内容だった。
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    投稿日:2022.10.11

  • masakikuwako

    masakikuwako

    このレビューはネタバレを含みます

    ・明治維新において急激な近代化をどうして成し得たのかといえば、それは「危機感」であり、危機感があったからこそ、人々は改革を受け入れた。 → 危機感をどううまくリーダーが醸成できるかが鍵。

    ・少しずつ変えるというやり方では、古い権益を持った人たちが力を持ち続けて、常に揺り戻しを起こすので一気に変えなければならない。

    ・戦後の日本ではすべての領域に投資をできなかったので、特定の分野に資金、人材、資材を集中させ、相互が循環することによる産業全体の拡大を目指した。(傾斜生産方式)しかし、そのことが企業と政府をくっつけすぎてしまった可能性も否めない。

    ・トップたるもの、何をやっても批判される。それを受け入れる度量がなくてはダメで、批判をすべて受け入れ、それでも自分の考えを貫く必要がある。何かを変えようととすれば血が流れることもある。多方面から批判が来る。それが普通。

    ・やればできるのにいつまで経ってもやらない。スピードが上がらないというのはよくあること。締め切りがあるのにやらなければ叩かれるので、すぐに取り掛かり、スピードも上がる。

    ・小泉は経済のことあgわかっていないから竹中に丸投げだ、という批判に対して、「一番わかっている人にやってもらえばいいんだよな」といった。誰に任さればいいか。的確な人材登用を行うことこそが見識であり、指導力である。

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    投稿日:2016.01.16

  • すぎもったん

    すぎもったん

    数々の大臣を歴任し、経済に精通されている竹中平蔵氏が経済史から自信の経験や見解をかかれた一冊。

    本書を読んで経済史の勉強にもなり、かつ大臣を歴任されていたこともあり、元首相の小泉氏の横顔や安倍現総理の話も載っており、非常に勉強になるとともに参考になる話も多くあると感じた一冊でした。

    本書で印象に残っている場面では、オリンピックでのインフラの発展の話などは面白かったことやサステナブルが良く使われるようになった要因も知ることができたことは印象に残っています。
    また、民主党の失敗などからリーダー論や時代の変革に伴う条件なども書かれており、勉強になりました。
    あと、トップは批判に対する受けの姿勢が大事なことは非常になるほどと感じました。

    日本がここまできたことを本書から学ぶと共に一時代に最前線にいた著者の話は非常に刺激を受けました。読了後、これからまた新しい革新的なリーダーが出てきて、民間と政府が協力して経済を盛り上げていく姿を期待したくなる一冊でした。
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    投稿日:2015.12.20

  • H.Sato

    H.Sato

    公的資金を投入する目的は金融機関を救済するためではなく、金融システムを守ること。
    民主党の失敗は、自民党を全否定したこと。
    景気は空気の景色、それを変えようとsているのがアベノミクス。

    投稿日:2015.10.12

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